カープスピリッツで人生のルーティンを味わう
今シーズンはカープ戦を1試合ずつ振り返ろうと思い、表題の手帳を購入しました。
価格はそれなりに高くて、年間の試合開催スケジュールだけでなく、試合開催日はスコアボード、スタメン、投手の継投などを記載できるようになっており、さらには選手の誕生日や、球団の「今日は何の日」的なコラムもあり、とにかくカープファンしか用をなさない手帳です。
僕は今シーズン始まる前まで、この手帳の存在を知りませんでしたし、正直、半ば衝動買いだったわけですが、この手帳を手に入れて、月に1回、月末にまとめてスコアボードを写経のようにして書き写すと、試合を振り返るには非常に良いものだと感じています。
僕はファンとはいいながら、日々の試合は一球速報でチェックするぐらいで、球場へも年に1、2回見に行く程度、あとはカープファンの集う店に、たまに飲みに行ってテレビ観戦で応援するぐらいでしょうか。
これが、スコアボードを無心に記録し、投手の継投やスタメンを書き込んでいくと、ああ、この試合は継投が理想的だなとか、不利な状況から逆転したから、継投が途中で切り替わり、勝利の方程式になっているなとか、先発が0.1刻みで交代すると、急にピンチを迎えたんだなと、言った感じで、試合の経過を見なくても、スコアと継投イニングから、情景が思い浮かぶんですよね。
この4、5月を振り返ると、4月はややもたつき、5月に入りジャイアンツ3連勝あたりから波がありながらも調子を上げていて、月末に天敵に近いソフトバンクに、月またぎで3タテをくらい大ダメージというところで、さて、巻き返せるかといったところです。
ホームランは少ないように思いますが、他球団に比べるとそうでもないようで、打率は比較的良く、特に小園が5月の1か月間で打率を2割5分台から3割まで一気に上げてきて、チャンスにも強く、4番も定位置になりつつあります。
九里が勝ちに苦戦していますが、ホールドとリリーフの島内と栗林が安定し、先発は6勝の床田を筆頭に、森下、大瀬良あたりはまあまあ良くて、投打がかみ合って、今のところ上位をキープできているようです。
カープにとって交流戦は鬼門で、今日からの日ハム戦でどこまで立ち直れるかでしょうね。
プロ野球の1シーズンは実質半年ぐらいで終わるわけで、ファンとしての活動期間は年間の半分、残り半分のシーズンオフは、次こそ優勝だと、何となく期待を抱きながら、次のシーズンがやってくる、その繰り返しなんですよね。
ライフステージに応じて、ルーティンのサイクルとの別れが来る、子育てや会社勤めのようなものとは違い、いつまでも人生のルーティンであり続ける、とはいえ、70歳となれば、特に男はいつ亡くなってもおかしくないですし、長くても90の手前では、そのサイクルが途切れることになる。そう考えると、人生のルーティンを味わえる、スコアボード手帳は、人の一生よりはるかに短い期間で、登場しては去っていく、選手一人ひとりの活躍をかみしめるためにも、今後、毎年、買い続けても良いかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?