心の避雷針
昨日、メインで利用しているクレジットカード会社から、利用状況を確認する電話がありました。
前日の土曜日の晩に、ネットショップで買い物をしたのですが、ここ一年以上、使用していなかったサイトであったことから、その間にカードの有効期限が切れ、それを知らずに決済処理をしたため、エラー処理となってしまいました。
僕の方でカード情報を確認して気がつき、期限の有効な更新後のカードに登録を修正して、再度、決済処理をしたのですが、引き続きエラー処理となり決済ができず、なぜエラーになるのか原因はわからなかったものの、別なカード会社のクレカに変更して決済処理をしたところ、今度はうまくいきました。
カード会社の説明によると、どうやら、有効期限切れのカードで決済処理をしてしまったことなどから、不正利用の疑いがあるとカード会社が判断し、一時的に利用停止の措置を取ったためエラーが続いたということのようであり、僕が事情を説明したところ、その場で利用停止措置を解除してもらうことができました。
僕自身は、ある程度、そういうことだろうと思っていたので、カード会社からの電話には、落ち着いて対応することができて、最後にお礼を言って電話を切りましたが・・・、
おそらく、同じような決済処理エラーが、家でネットショッピングしているときではなく、例えばレストランで食事したり、発車時刻の迫る新幹線に乗車するときに発生したら、頭が真っ白になって冷静に対処できなかったかもしれません。
じっさい、僕自身も、ずいぶん前のことになりますが、パリに出張した帰り、ド・ゴール空港の免税店でネクタイを購入しようとした際、カード決済ができず、結局、ネクタイを買わずに成田行きの飛行機に乗ったことがあります。
もし、そうした目に遭ってから、カード会社から、こうした電話がかかってきたら、おそらく、購入しそびれた無念な思いや、レストランや出張の場面で、他人が一緒なら、恥ずかしい思いをしたり、迷惑をかけたはずであり、そうした嫌な思いを、カード会社の人にぶつけたに違いありません。
カード会社の、利用状況を確認する担当の人は、おそらく、相当な確率で、利用者から怒りをぶつけられているのではないか、電話しているときに思いを致し、その分、やさしく丁寧な対応を心掛けました。
相手の立場に思いを致して、負の感情をぶつけないようにコントロールするためには、気持ちに余裕のある時から、こうした場面あるを念頭にトレーニングを重ね、負の感情が沸き起こったときに、心の避雷針により怒りのエネルギーを思いやりの回路に流し、負の言葉として発露するのを回避し、少なくとも抑制的に対応し、可能であれば思いやりの言葉を発し、負の感情の連鎖を断ち切る。
なかなか難しい心がけですが、心の避雷針を持ち、なるべく周囲に対して、プラスの感情を与えられるような人間でありたいと思います。