人生の食わず嫌いは損
昨日は若手の人材育成について話し合う機会がありました。
基本的に人は、自分が得意としている分野や、知っている範囲内でしか、物事を考えることはできません。未知の世界に対する恐れはありますし、新たに知らなければならない苦労はできればしたくない。特に今、安定しているように見える場所に立っているのであれば、あえてリスクを負わなくても、その場所で一定の役割を担うことで生活できますので、そこから未踏の大地に踏み出すのは、自分自身も躊躇しますし、周囲の常識的な反応としては、行くのを止めることになります。
ただ、社会や組織がもたらす安定というのは、そうした前提が崩れてしまえば、人は海に投げ出されることになりますし、一ヶ所に依存していると、急にその場所から離れざるを得なくなったとき、新天地の環境に馴染めずに生き残れなくなります。特に若い時は、食わず嫌いで新たなことに挑戦し、経験値を積んでいく方が、人生のトータルとしては、プラスになるように思います。ただ自分で積極的に不得手な分野、未知の領域に動くのは難しいので、組織に属して自分の意に沿わない人事異動をするというのは、貴重な機会なのかもしれません。
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