紡ぐ

 紡ぐという言葉は、本来の使用法である「 綿や繭 (まゆ) を錘 (つむ) にかけて繊維を引き出し、縒 (よ) りをかけて糸にする。」と「(比喩的に)言葉をつなげて文章を作る。多く、物語や詩歌などを作ること」の2つの意味があります。(出典:デジタル大辞泉(小学館))

 何となく、結ぶに比べ、強固で離れられない状態でないけれど、かといってポツンと切り離されているわけではない、ゆるやかなつながりで、ほどくこともできる安心感があります。

 文章を紡ぐと書くと、そこには無理やりひねり出された文字の羅列というより、自分の中に湧き出たものを文字に落とす、という感じで、非常に洗練された印象を受けます。ある程度、暖機運転をしないと、外部から意識してインプットしないと、言葉は生み出されない、そういう場面が多い自分にとっては、そうやって日ごろから紡ぐように文章を書ける人を羨ましく思いますし、努力で補いながら、日々書くことを実践することで、紡ぐという境地に近づいていきたいと思います。

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