夜のうちに押し寄せる不安の波

 このところは夜は問題なく眠りに入ることができるものの、夜半に目覚めると自分の周囲に不安の波が押し寄せて心を圧迫しており、断続的に寝ては冷めて、その間に見る夢も当然に不安が投影された内容であり、起きた現実の世界に大きな不安が待っているのではないかという気持ちになり、起きるのも厭わしくなります。

 とはいえ、以前の異常に早い起床時間に比べれば遅いものの、5時過ぎにはおおむね起床することが出来て、床を離れればそこまで不安な世界が少なくとも今日のこの日にあるわけではなく、想定される事態も2か月先であり、そこでも極端に追い込まれるような事態が発生することは考えにくいです。自分では演技力に不安はありますが、とはいえこれまでも不測の事態には柔軟に対応できてきたし、ステージが変わって難度が上がったとはいえ、これまで少し手ごわいなと思いながら応対してきた敵なので、何とか倒せる算段は立てられます。起きてから洗顔、髭剃り、新聞を読むといったルーチンをこなし、こうして物書きをしていると落ち着きます。

 自己肯定感を恒常的に維持し、自身の人生を肯定的に解釈する物語が常に編めれば強いのでしょうが、人生と不可分の黒歴史が負の感情を呼び覚ますので、そこの解釈転換が今一つうまくいっていないことが、自己肯定感が減耗させていると感じます。とはいえ、人を負の感情に引きずり込む黒歴史を抱えていない人などこの世にほとんどいないわけですし、人の黒歴史は自分の物より間違いなく軽いものに見えているはずで、黒歴史を抱えながらも、自己肯定の日々を過ごさないと勿体ないです。

 マインドフルネスがすごく良いように書かれていますが、僕がせっかちだからか、やり方がうまくないのか、そんな簡単に深呼吸するぐらいで自分の気持ちを整え、スッキリさせられない、何か講習とかに行けば、上手になるのかなと考えたりもします。できれば不安の波が来てほしくないし、自己肯定感に満ちあふれた中で、不安のない人生を過ごしていきたいとは思いますが、現状では、いきなりそうした世界を望んでも叶わない。ただ、ここ半年ぐらいの間に自分の周りで起きた変化は、自分の変化を促して、悪いよりは良い方向に向かっています。すべてを自分を変える触媒にして自分を追い詰める利剣をも、束縛の縄を断ち切る道具に転じることで、自分のあらまほしき処に出られるよう、勝負の年にしたいと思います。

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