過去問からヒントを得る

 高度情報処理試験の過去問を解いていて、デジタル化による負担軽減の事例として 学校行事の写真注文のことが取り上げられていました。数年前までは、運動会や社会科見学などの行事に子どもが参加したときの写真は、学校に飾られており、授業参観の時に欲しい写真を申し込み、お金をその場で支払う、そういう仕組みでした。自分の小さい頃のことは覚えていませんが、茶封筒にお金を入れて先生に渡したりしていたので、おそらく似たような仕組みであったと思います。

 一昨年あたりからは、写真店のウェブサイトにアクセスして、指定されたパスワードを入力すると、子どもの学校行事の写真が掲載されたページが表示され、そこで好きな写真を選択し注文、支払いもクレジットカードでできるようになりました。これは感染症拡大で授業参観のような行事が中止になったり縮小されたりして、親が学校に行く機会が少なくなったこともあり、同時に、写真店もデジタル化に対応しているのだな、便利になったなと思いましたが、その情報処理試験の過去問では、学校業務の負担軽減にもつながると書かれていて、なるほどと思いました。確かに、サンプル写真を写真店から受け取り、学校内の掲示場所に貼り付け、申し込み書と納金処理をして、申し込みのとおり写真を配布するという一連の作業は、学校の先生が行うわけで、行事ごとにやっていたら、その手間は大変だと思います。DXというのは、こうした見えない、本来はそこに介在する必要のない人手を減らすことであり、特に現金とか申し込み関係は手違いが起こるとややこしく、無用に神経をすり減らすことになるので、作業としてないに越したことはありません。こうした視点を持って、日々生活していきたい、過去問を縁にして、一つ学べたと感じました。

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