本を生かす
僕は本を結構買いますが、読み終わったら7割方の本は、メルカリに出品します。家が狭く本を置くスペースがないのが大きいですが、それよりも、よほどの本でない限り、繰り返し読むことはなく長年、書棚や収納箱の中に放置され、保管状態が悪いために湿気やかびにより劣化し、読むに耐えられなくなり、捨てられる運命になってしまうからです。
送料や手数料を差し引かれて、実入りとして200円に満たない、といったこともありますし、そこに梱包の手間などを考えると、その手間をかける時間を費やすのがもったいないと考えることもできます。
一方で、僕が選んだ本は、僕に勇気や知識をもたらしてくれたわけであり、その本が、元気なうちに次の活躍の場に送り出す、そうした考えもありなのではないかと思います。
ただし、繰り返し読むことで、僕自身の人生の深まりの度合いで、味わいが変わる可能性が高い、スルメのような本や、今の僕は必要としないが、いずれはこの本の助けを借りるだろうと思える本については、売らずに残しています。このへんは、多分に、感覚的な面が大きいわけですが、銀河英雄伝説の文庫版のように、10回以上再読している本もあり、風雪に耐える本も確かにあると思います。