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地方小都市の駅前の寂寥

 昨日は地方のある小都市に出張していました。
 観光地でもあるため、日中はそれなりに人がいたのですが、午後6時過ぎに駅前に戻ってきたときには、駅前の土産店はすでに営業を終了しており、他には居酒屋が一軒開いているぐらいで、駅構内に入っても売店は閉まっており、駅前にはコンビニもありません。
 少し歩けば、コンビニはありそうですが、そこまでする気力もなく、寒くなってきたので自販機でホット飲料を購入し、1時間に一本の電車が来るのを待っていました。
 夕方の帰宅時間帯の2両編成でも、席が埋まるほどの乗客もなかったので、駅を日常的に利用する人の需要だけでは、とてもやっていけないのだと思いました。
 基本的にはクルマ社会なので、それはこの都市周辺の住民だけでなく、遠方から観光やビジネスで来る人も、鉄道には期待していない、地方路線の多くは系統分離により、昔に比べても乗り換え回数が増えており、発達した高速道路ネットワークを利用できる、バスの方がはるかに快適。
 そうした状況下で、負け続けてきた地方駅の構図が、観光客の去った夕暮れの駅前に佇むと、一層鮮明になることを、痛感させられました。

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