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新たなステージの幕開け

 昨日から新たな職場で部門トップとしての仕事がスタートしました。カイシャというのはRPGのようなもので、最初は武器も貧弱で弱い敵にも苦戦するものの、次第に経験値を高めてレベルアップし、自分の各種パラメータも数値が上がってきたところで、次のステージへの扉が開き、新たなフィールドに旅立ちます。そこは最初のステージに比べれば敵は強く、最初のうちは苦戦し、つい、前のフィールドに戻りたいという気持ちが出てきますが、そこは何とかこらえて戦っているうちに、レベルアップしてパラメータが上がり、これまで扱えなかった強力な武器も使いこなせるようになり、防具も強化され攻撃の受け止め方も上手になります。

 ただ、ステージを上がるごとに、前のステージとの落差は大きくなり、敵の攻撃も多彩になり、息つく暇がなくなってきます。また、人生RPGは体力、知力、気力については、レベルアップしてもパラメータは上がるどころか下がるようになっていき、パラメータが落ちる中で、難敵に立ち向かうことになります。フィールドを歩くにも、無駄に歩いて体力を費消することが許されなくなり、難敵は自分と互角の知力を持っているので、攻撃に際してもこちらの体力が消耗するのを待っており、気力を削ぐ呪文も使いこなし、低いステージとは段違いの、効率よく総力を投入して何とか勝つという状況になります。戦いの後の休息も上手に取り、体力、知力、気力はこまめに回復させないと、次の戦いに勝てなくなります。僕の場合、2年半前に、体力、知力、気力をフィールドの途中で出会った難敵との攻防で使い果たしてしまい、一度ゲームオーバーとなりました。おそらく、自分の体調が十分でない中では、「逃げる」も大事な選択肢ですが、その時には逃げるという判断ができなかった。それにより得た名誉もありますが、かなり危険な状態に自分を追い込んだことは確かです。

 とはいえ、僕の場合は、ゲームオーバーしても、そこでの名誉を引き換えに、多くの仲間と恩師のサポートを受けて何とか復活し、予定どおり、最難関ステージに上がることができました。当然、不安はありますが、ステージを上がることで、これまで見ることができなかった世界を見ることができます。何より、力強い味方、心を通える仲間というのは、どういうところでもいるものです。そしてそうした信頼できる仲間や味方と出会うには、自分がまず、信頼されるよう、一つ一つの所作にはこれまで以上に気を張っていきたい。そしてこれまで敵と書いてきましたが、ゲームと違い、敵と思えた人も、傾聴することで見出せるものは必ずある、そこは難しい事案だからと逃げずに、なるべく多くの人にとって僕自身が良い媒体となれるよう、自分を高めていきたいと思います。

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