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転職エージェントからのお誘い

 先日、自分の外における価値を問うてみようと、転職サイトに登録したところ、転職エージェントの一人からコンタクトがありました。

 案件をみると、ネット銀行が立ち上げたGXとフィンテックを結び付けたような企業での営業担当であり、僕自身は営業経験はほとんどないため、営業先の業界のことは、現在の仕事柄、理解してはいるものの、ゼロからのスタートに近いことは確かなので、若い人に交じって営業ができるのかなと、思ってしまいます。

 ただ、長らく、同じ会社の中にあってこの組織で効用最大化するための進化を重ね、立場が上がっているので職責は軽くないとはいえ、人的ネットワークに恵まれ、部下もそれなりに優秀なセクションにあって、コンフォートゾーンに近いところで仕事をさせてもらっているので、そこから離れて何ができるのかは、聞いてみたい気もします。

 僕としては、もう少し収入を欲しい気もしますが、じゃあこの金額を、僕自身の「素の価値」への対価として払ってもらえるかと自問すると、まずは7掛けあたりからスタートするのがせいぜいで、営業成績で上がるとなると、これは元に戻すまで、相当な努力が必要です。

 GXとはフィンテックは、旬な分野ではありますが、なればこそ競争が激しく、企業が参入しても、長期にそこで戦い続けるのかはわかりません。
特にGXは、ビジネスとして成り立たせるには、企業活動において当然にオンされるコストであり続けることが前提で、世界の環境規制のルールを変えられてしまうと、それ自体は地球環境には良くないのかもしれませんが、ビジネスとしても成り立たなくなり、足場が崩れてしまうような気もします。

 また、引いて見てみると、この年齢になって、ネットワークの中心にあって自分の持っている力の数倍の仕事ができる環境にあるところから飛び出すのは、いざとなると簡単ではなく、経験をそのまま持ち出して活かせたとしても、このネットワークのかなりの部分が使えなくなるのが痛いです。

 とはいえ、せっかくのご縁なので、少し信頼できる人に相談したうえで、あたってみて、今が社内的に断崖に追い詰められているわけでもないので、そのへんも率直に話し、自分も持てる価値も話したうえで、何か別な切り口のお誘いがあるかもしれませんので、あまりガツガツ食いつかずに、多くの「人」を見てきた人の眼鏡を通して、僕の価値を率直に聞いてみたいと思います。

 

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