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身内の敵が姿をあらわす

 このところ、僕の仕事生活は、近年にない穏やかな日々を過ごしていたので、どこかでその様子を見られていたかのように、先週末に爆弾が投げ込まれました。

 この爆弾、年度はじめに仕掛けられていた罠の第二弾なんですよね。ただ、前回は影で糸を引いていた人物が、正面に立って攻めてきた、そこが大きな違いです。

 そして、難しいところは、この人物が社内の関係者でありながら、反体制派を構成し、しかも、会社の信頼を支えている立ち位置にもあることで、むやみに衝突して粉砕すると、こちらも相応のダメージを受けるということです。

 相手の主張は一理あるのですが、それを受け入れることは、会社の経営面で重荷になるだけなので、簡単に折れるわけにはいかないけれど、完全に無視は困難。

 うまく主張を取り込みつつ、改変して、相手の攻勢はトリガーとしつつ、あくまでも主導権はこちらが握っている体にして、果実は相手に取らせる、そんな難しいハンドリングが求められます。

 この局面にあっては、直接対決で解決することは困難で、相手もよくわかっているから、前回とは違う作用点を突いてきたわけです。

 その作用点に当たる人物は、双方にとって大事な人物であり、思い通りにはできないけれど、どちらか一方の主張を鵜呑みにするほど甘くはないし、その人物なりの損得勘定もあるので、こちらか譲れないところを正確に伝え、ギリギリの着地点に落ちるようにするしかない。

 痛いところを突かれた面はありますが、主戦場ではないところで不毛な攻防をしいられるより、いずれ対処しなくてはならない問題であり、災い転じて福となす、までには至らずとも、いずれ片付けるべき宿題の推進力に、敵対的身内の力も取り込めれば、それは1つのマネジメントスキルになるのかなと、前向きに考えて、対処したいと思います。

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