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花見川団地

 NHKの「ドキュメント72時間」は、どれも面白くて毎回見ています。
 
 先日は、千葉県の花見川団地が特集されていました。

 この番組については、一ノ瀬彰さんの記事にまとめられており、団地内でボランティア自転車でお客様の送迎と配達を担っている、67歳の元システムエンジニアの男性のところが、僕も一番印象に残りました。

 実は、僕もかつて、この団地に住んでいたことがありました。

 僕が住んでいたころは、団地内に小学校が5校ありました。今は5つのうち4つの小学校が1校に統合され、残りの1校は隣接する地区の小学校と統合されたようです。

 団地内には商店街があり、喫茶店を兼ねたパン屋さん、ゲームセンターのあるお米屋さん、手作り豆腐のお店、八百屋、書店、レストランなど、あらゆるジャンルのお店がありました。

 近くの駅まではバスでないと行けないのですが、バスで駅の近くのデパートに行くのは、ハレの日であり、普段は団地内で買い物は完結していたように思います。

 朝のラジオ体操も、たくさんの人が集まっており、夏祭り、花火大会など、イベントにはたくさんの人で賑わっていました。

 今は、商店街に往時の面影などなく、高齢者の多い団地になっているようですが、僕と同じように、小さいころに団地に住んでいた人が戻ってきた理、新たな住民も、少しずつ増えているようです。

 たしかに最寄り駅から少し離れているとはいえ、団地の周辺には商業施設も多く立地し、駅と団地を結ぶバスの本数は多いため、都心や駅チカの物件に比べれば不便だとは思いますが、3DKで月5万円程度の家賃を考えると、

 また、良品計画とURによるリノベーション住戸もあり、様々な意味で、団地再生のモデル団地になっています。

 かつて住んでいた思い出の場所が、こうして再び脚光を浴びて、人が住まうようになっていることは、素直に嬉しいものです。

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