【無題】
はしがき
夏本番の大阪では、相変わらず不機嫌な太陽が人間たちに嫌がらせをしているようなジメッとした暑さで地上を熱している。
その暑さに人間たちも文句を言いながら、勝てるはずもないと諦め半分の生活を展開している。
果たしてその生き方が我々にとって最善なのかはわからないが、それでも生きなければいけないと、妥協したような思想が憎い。
そんな8月も、もう半分。
この半月、いや、今年の上半期を振り返り、怒涛の日々を過ごしながらも自分に満足感のない日々を過ごしているなと、漠然と振り返ると思う。
今の自分に満足できないのは振り返り時には毎度のことではあるけど、なんとなくそれらを吐き出したい時に、毎度このnoteに向かい合っているわけである。
これが公開されているかはわからないけど、あえてタイトルは【無題】にした。
まだ何者でもない自分が、自分の人生にタイトルをつけてしまえば不自由な生き方をしているようで胸糞が悪い。この意味深なタイトルには、それくらいの理由しかない。
今から描く人生がタイトルとやらをつけてくれると願って、脳内の自分の考えていることを垂れ流しにしていけたらと思う。
ひねくれた文章になると思うが最後まで読み進めてくれるのを切に願っている。
目次
1.空白
空白の正体
日々、私は空白を埋める作業をしている。
空白とは何かと問われれば曖昧な回答しかできないけど、確かにそのような気がする。
家でぼーっとしている空白の時間、何をしていたか覚えていない空白の時間。この空白を埋めようと努力はすれど、全てを埋めることは難しく思う。
昨日話した話は9割忘れているし、ましてや今日会議で話していた話など2割も覚えていない。
その空白の時間をどう埋めるのかは人次第だと思うけど、この空白の埋め方にはこだわりを持ちたいとも思う。
空白の埋め方
心に刻み込まれた記憶は、空白を容易く埋めてくれる。
人生の彩度を上げてくれる記憶との出会いが、この人生の空白を埋める鍵であり、出会いを起こす行動を起こすのがまさに鍵穴である。
それらの出来事やヒト、モノとの出会いはそう簡単に生み出されるものではないが故、空白の時間が生まれ、自分は空っぽのように感じるのかなとも。
心に刻み込まれるような記憶とは、自分に与える影響力の多い出来事や縁、物体を指す。
何個も何個も出会えるわけじゃないそのモノとの出会いとの向き合い方を少し変えるだけで自分は満たされる。
と思っている。
2.余白
余白の正体
余白は美しい。
余りある空間の創出は、言葉に変え難い感情を与えてくれる。
余裕とも取れるだろうか。
隙があるようでなく、無駄な空間はひとつもない。
それらの余白を生み出すものは自分の感情であり、美的センスももちろん、自分に内在する余裕のような精神的要素的なものも重要な要素として必要だと思う。
余白の生み出し方
美しさには余裕がある。
余りある精神的自由と視覚的自由、物理的自由が絡み合い、余白の美しさを生み出しているように思う。
心の投影と言ってもいいだろう。
落ち着きがあるがメリハリがあり、聡明でいて健全。
余白の中には透明度を感じるものもあればシンプルと言語化できるものもある。
かなり主観的な価値観だが、余裕があるものに人は寄る。
まさに、余白あるシンプルな造形に心動かされる我々の属性は、人間が生まれ持つ本能なのだろう。
人として、余白のある人間に私はなりたい。
3.空虚
空虚とは何か
空虚は、存在しない。が、確かにそこにある。
この一言に尽きる。
空虚との向き合い方
自分には何もない。
自分は空っぽな人間だ。
だから、何にでもなれる。
私の空虚への向き合い方はこうだ。
決してネガティブでなく、何もないからこそ何者かになれるという楽観的な価値観。それが一番楽に楽しく、自分らしく生きれるコツなのかなとも。
空虚を楽しめない人は、人生そのものにネガティブなイメージを持っている。
まっさらなノートを目の前に勉強したくない受験生と同じような感覚。
そこに残す筆跡が自分の未来を形作るとも知らずに否定から入るのは勿体無い。
自分には何もないからこそ、何にでもなれるのに。
4.【無題】
題名のない毎日
朝目が覚めた瞬間から、この1日の題名を決められるだろうか。
始める前から題名を付けるのは、私は面白くない。
何かが起きた後に、そのモノに名前をつけ、何度でもその題名を楽しみたい。
少し変わった価値観かもしれないが、後付けの美学というやつだ。
空白→余白に。
空白には、自分の器量が測れる便利な側面もある。
が、それは同時に自分の器から溢れ出た時、自分という人に失望するリスクも伴っている。
その空白を余白に。
スケジュール帳のその白い部分は「空白」なのか「余白」なのか。
ノートの隅の白い部分は「空白」なのか「余白」なのか。
心に感じる"何もない"自分は「空白」なのか「余白」なのか。
空虚を感じる自分に誇りを持つ。
その空っぽな自分に気付けるだけの「余白」が自分にはある。
人としての余裕とはその空虚との向き合い方にでる。
そして、余裕が余白を生み、自信に繋がり、魅力となる。
そうやって受け皿を広げて器が拡張する。
【無題】
今日の私の1日はまさに【無題】だった。
何もないありふれた日々の1日。
されど、空虚と余白を感じた1日。
価値ある1日かどうか決めるのは明日の自分。
ジタバタせず、明日に会いに行こう。
いつも通り【無題】のままで。
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