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なぜ人は助け合うのか?本当は進化の過程で無くなっていくはずだった

さて、あそこに倒れている人がいます。 

あなたは助けたいと思いましたか?
面倒にかかわりたくないと思いましたか?

 もしも助けたいと思ったのなら、どうしてそう思ったんですか?
 
あなたは助けることで何を得ようと考えたのでしょうか。
  

助けるとは

人を助けるという行為は
心理学的には、向社会的行動と言います。
また、利他的行動と呼ばれます。 

「面識のない相手への援助など、自己の利益を犠牲にしても他者に利益をもたらす行動」を指します。

誠信 心理学辞典〔新版〕(2014)

つまり、赤の他人などを、たとえ自分が損をしても助けるということなんです。
 
こういった利他的行動は、人間だけではなく、猿にだって見られるそうです。
猿の毛づくろいがそれにあたります。
 
そして、人間は

「他者の苦しみを目撃すると、その苦しみを取り除きたいという慈悲や思いやり感情が生じるよう進化してきた」

(Goetz, Keltner, & Simon-Thomas、2010), 新谷 (2020)

というのです。 

この利他的な行動はどの社会にも存在する

新谷 (2020)

というのですが、人間は一体なぜ、利他的行動をするようになったのでしょうか。
 
そもそも利他的行動は本当に人間の進化において必要だったのでしょうか
 
一緒に見ていきましょう。
  

実験

さっそく皆さんにはゲームをしてもらいましょう。 

あなたに100万円が渡されました。
それをもう一人の人間と分けてもらいます
いくらに分けるかはあなた次第です。50万円でも、0円でも構いません。

相手はただあなたの言い値を受け取るだけです。
そして、相手とは二度と顔を合わすことはありません。

さあ、いくらにしますか? 

①配当額を同じにする
自分の方がたくさんもらえるようにする
相手の方がたくさんもらえるようにする

 少し考えてみてください。
 
という実験が行われました。
正しく説明します。
 
このゲームでは、独裁者ゲームと呼ばれるもので、最後通牒ゲームのルールを変えたバージョンになります。 

最後通牒ゲーム
まず、2人のプレイヤーが存在します。
2人は提案者と応答者に分かれます。
提案者は報酬の取り分を提案することができます。
そして、報酬の取り分に対して応答者は

①報酬を受け入れるか
②報酬を拒否するかを選択することができます。

受け入れた場合は、2人は報酬を手に入れることができます。
拒否した場合は、2人は報酬を手に入れることができません。

 というのが最後通牒ゲームです。
 
ちなみにですが、このゲームの結果は

「極わずかな報酬を得るよりは『強欲な』提案者が報酬を得ることを阻止するよう行動する

つまり、利己的な人間を罰したいという欲求が働くそうです。
こちらは余談です。
お伝えしたいのは次のゲームです。
 
独裁者ゲームとは、最後通牒ゲームとほとんど同じなのですが、
今回はあるルールが追加されています。
 
そのルールは、

「受け手は提案者が提案した金銭分配額を受け入れるまたは拒否するという選択を行うことはできない

 つまり、応答者はゲームの最初から最後まで何もすることはできません
ただ黙ってみているだけです。
独裁者ゲームでは、全ての報酬を独り占めすることが可能になったのです。
 
しかし、この独裁者ゲームを様々な国、文化の違う人達にやってもらったところ、面白いことが分かったのです。

独り占めする人はほとんどいなかったのです。 

「ヒトが合理性のみで行動しているのであれば、相手には一銭も渡さないことが最適な解となる。
しかし、さまざまな国のさまざまな文化をもつ人間集団において独裁者ゲームに参加してもらったところ、ほとんどの集団でいくらかの金額を他者に分配することが明らかになっている

(Henrich et al.、 2006), 小田 (2020)

「受け手から拒否される恐れはないにもかかわらず、 受け手のことを考えて行動していることが言われている」

松原ら (2019)

 つまり、強欲であれば、100万円をそのまま自分で手にすることができます。
しかし、多くの人は10万円か20万円か相手に渡すのです。 

この「独裁者ゲームによって」人は全く関係のない人間に対しても利他的に行動するということがわかったそうです

小田 (2020)

 しかし

「相手に悪く思われたくないから少しの金額を渡した」
「実験者の印象が悪くなる気がして少し金額を渡した」

という考えが浮かびますが、
 
それらも人が利他的行動をする理由といえるのです。
  

利他的行動は必要なのか?

そもそも利他的行動は必要なのか?

「自然選択の基本的原則からすると自分が何の得もしないにも関わらず他者を助ける個人は生存に不利であり、そのような特性は進化しづらいと考えられる

出馬 (2012) 脳科学辞典

という意見があります。
 
確かに他の動物でも利他的な行動は見られますが、人間の進化の過程では、進化しづらいのではないかということなんです。
 
自分だけ得をする、つまり利己的に生きていくほうが自然選択としては正しいのではないかということなんです。
 
では、なぜ人は利他的行動をするようになったのでしょうか。
 
まず、考えられるのが、血縁関係にあったからということです。
 
これを血縁選択説、血縁淘汰といいます。
 
血縁選択説とは

自然選択による生物進化を考えるには、個体が自ら残す子孫の数だけではなく、遺伝子を共有する血縁者の繁殖成功に与える影響も考慮すべきだとする進化生物学理論」のことです

Wiki

子孫繁栄のために、利他的行動をするということなんです。
これは我々でも想像に固くない説です。
 
自分の家族や身内を助けたいと思うのは自然なことのように思います。
 
しかし、人間はというと、非血縁関係の人間、赤の他人にも利他的行動をすることがわかっています。
それはなぜでしょうか。
 
それは、互恵的利他主義だというのです。
 

互恵的利他主義とは

「利他行動をとった個体が大きなコストを一時的に負担したとしても, 将来自分が困った状況に陥った場合に受益者から利益を得ることができれば,結局は自分にとって得になる」

飯田 (2016)

ということなんです。 

「獲得した資源を、個体で消費してしまわずに仲間と分け合うことを繰り返せば、長い目で見ると集団全体に恩恵がいきわたるからである」

池田ら (2010)

―あの時助けてくれたから、助ける
―ご飯をくれたから、ご飯をあげる

いかにも人間っぽいという説明です。
 
そして、集団で生きることを選択した人間にとってそれが進化の過程で重要だったということなのでしょうか。
 
また、自然選択的な視点から見ても 

「短期的には個体にとってコストになっているものの, 長期的に見れば利益になるため,自然選択で生き残ることができる」

飯田 (2016)

 と言われています。
 
これは一対一の説明、つまり、自分と助けた人との関係ですが、集団、社会においてはさらに別な理由も存在します。 

「人間社会では、利他行動の相手から直接お返しがくるとは限らず、代わりに第三者から利益がもたらされることによって互恵性が保たれることがある」

小田 (2020)

このことを間接互恵性というそうです。小田 (2020)
 
例えば、 

「たとえ相手にした利他行動に対して直接的なお返しがなくても、それを見ていた第三者によって、『あの人は親切な人だ』という評判がたてば、その後のやりとりで相手から利他的にふるまってもらえるだろう」

Alexander (1987), 小田 (2020)

 ということなんです。
 
相手からのお返しで、困ったときに助けてもらえる
集団での評価をあげることで、第三者からの利他的行動をしてもらえる
 
という理由があります。
 
次に、より集団としての利他的行動を説明します。
 

マルチレベル選択

 これは、哲学者エリオット・ソーバー(Elliott Sober)と
生物学者デイヴィッド・スローン・ウィ ルソン(David Sloan Wilson)
によって説明されているもので

「自然選択が、個体レベルではなく、集団レベルやその他、様々なレベルで利他性が生き残ったのではないかということです」

飯田 (2016)

 飯田氏 (2016) の論文に書かれた例を紹介します。   

小規模集団が複数存在していました。
集団と集団の間での交流はありませんが、集団の中ではたくさんの交流がなされています。
各集団内の性質は似通っているが、他の複数の集団はそれぞれ違った性質を持っています。
 
各集団には、利他的な人達の集団や利己的な集団が存在します。
仮に、
利他的な集団を「リタ村」
利己的な集団を「リコ村」と名づけます。
 
リコ村の人々は周りのことを考えずに、自分のために生きているので、村人がだんだんと生き残れなくなってしまいました。
食料を分け与えず、自分だけのために食べてしまったからです。
 
一方
リコ村は、食料をみんなで分けて、みんなで生き残りました
そうして、どんどんと人口を増やしていきました。
集団に人がいっぱいになったため、外に別の集団を作るようになっていき、人口はどんどんと増えていきました

こうして、この世界にはリタ村があちこちにできていきました。

少し砕いて説明しましたが、
つまり、利他的行動がたとえ自然選択で失われたとしても
利他的な集団の方が生き残りやすかったということなんです。
 
ちなみに、リタ村の中には、利他的な人間が多くいる必要があります。
利己的な人間がいると、利他的行動が意味をなくしてしまいます

そのため、人間はリコ人を見分ける能力がついたと言われています。
これを「裏切もの検知」と言います。

「裏切りもの」
「リタ村の人間ではない」

とされれば村にいづらくなるし、追い出されるかもしれません。
 
そのため、リタ村内では
人の目があるために利他的行動をせざるを得ないのではないか
という意見もあります。
 
つまり「裏切者だと思われたくない」という利己的な欲求です
 
皆さんはリタ村のリタ人でしょうか?
  

脳科学的、心理学的説明

これは進化心理学的な説明ですが
脳科学的・心理学的な説明もみていきましょう。
 
皆さんはどんな状況の時に、人を助けたくなるでしょうか。

―気まぐれ?
―自分に利益が帰ってきそうなとき?
―自分が助けてほしい時?

 どれもある意味間違いではないですが

人が困っているのを見たとき」ではないでしょうか。 

人のことを自分の感覚で感じることを共感といいます。
この共感が働いたとき、相手が困っている、助けを求めているなとわかるのではないでしょうか。

「Heinらはこの共感に基づいた利他的行動の神経基盤をfMRIを用いて検討し、他者が痛みを受けているのを見た時に左島皮質 (さとうひしつ)の活動が高い個人ほど後にその他者を助けるということを報告している。

この左島皮質は自分が痛みを受けた場合にも活動を示すことから、他人の痛みをどれだけ自分の痛みとして感じられるかが利他的行動に影響する

出馬 (2012) 脳科学辞典

 つまり
この共感が利他的行動を引き起こしているということなんです。
 
また、同じ共感でも

「援助者にもたらされた苦痛を回避するといった援助者の利己的動機を重視する立場がある」

誠信 心理学辞典〔新版〕(2014)

と言われています。
 
これも近いことですが、
例えば共感が強すぎる人が、とても困っている人を見て、それが自分のことのように辛く何とかこの状況を避けたいという利己的な目的で利他的行動をする
ということなんです。
 
確かに困っている人を放っておいて、あるいは助けなかったら、何だか居心地が悪いですよね
  

利他性の危険性

人間は助け合い、ここまで生きてきました。
個人ではなく、集団になることで、自分より大きな動物を狩ることができました。
たとえ、自分が病気で動けなくとも、利他的な集団により生き延びることができたのかもしれません。
 
しかし、人間はそんな単純な生き物ではないことを皆さんもご存じかと思います。 

「利他性は人間の社会を支える大事な要素なのかもしれない.
しかし,利他性は望ましい社会状態をいつでも実現してくれるわけではない.利他性はかえって有害な結果を生じさせることがある」

飯田 (2016)

 と飯田氏 (2016) は説明しています。
 
さきほど、マルチレベル選択にてこのように説明しました。

「利他的な集団の方が生き残りやすかったということなんです」

自分の集団に対して利他的な行動を起こすことで、生き残ってきたのです。
では、他の集団に対してはどうなのでしょうか
 
飯田氏 (2016) はこのように説明しています。 

「内集団の人たちに対しては配慮を示す一方で
外集団の人たちを同じ種類の人間として扱わない
非人間化(dehumanization)』と呼ばれる現象も起こりうる

(Haslam 2006)

人間を人間として見ないという場合もあれば(奴隷社会
外集団に属する人を嫌悪や軽蔑の対象として見るという場合もある(緊張関係にある国家が例).
一般的に言って,内集団ネットワークの強化は外集団の非人間化を助長する傾向がある」

(Waytz and Epley 2012)飯田 (2016)

 私たち人間は、自分のいる集団を大切にする一方で、
他の集団に対してあらゆる感情を抱く生き物なのです。 

―あの国の人間は○○だ
―あの国の人間をやっつけてしまおう

 なぜ人は助け合うのか
このテーマを調べていく中で、たびたび出てくるのが

「人はなぜ戦争をするのか」

 私たちが利他的行動を進化させてきたのは
戦争の影にあったのかもしれません。 

「人間社会では文化や制度が確立されているために集団間の競争が激しくなる.そのため,集団レベルでの淘汰圧が無視できないほどの力をもち,集団を益する利他性が進化する可能性は高くなる

飯田 (2016)

「ヒトにおいて高い利他性がみられるのは、集団間葛藤つまり戦争が理由ではないか

Bowles and Gintis (2011) 小田 (2020)

「集団内に偏狭な個体が多くなると、他の集団との対立が強まり、そして戦争に至る
戦争になると、偏狭な利他主義者が多い集団ほど戦争に勝つ確率が高くなる

小田 (2020)

 仲間と同じ思想、同じ敵をもつことで、助けあいが発生するのかもしれません。
その強い結びつきができるほど、敵の存在は大きくなるのかもしれません
 
人の利他性とは一体何なのでしょうか。
 
そして、人間は本当に利他的な動物なのでしょうか
あなたはどう思いますか?
  

最期に

以上が利他的行動の説明です。
 
最期に紹介した「利他性の危険性」についてですが

「内集団の人に対して協力的な人は外集団の人に対しても協力的だということを示す実験結果もある

(Yamagishi and Mifune 2009, 2015),飯田 (2016)

 という意見もあり、一概に利他性の高さが他の集団への差別を生んでいるわけではないのかもしれません
どう考えるべきか、さらに勉強しておきます。
  
小田氏 (2020) が、Wilson (2007) を引用し
面白い思考実験を紹介しています。

善人の集団をひとつの島に、悪人の集団をもうひとつの島に残したらどうなるか』

 皆さんはどう思うでしょうか
おそらく皆さんの想像通りかと思うのですが 

善人の集団は協力して島から脱出するか、あるいは島を小さな楽園にする。一方、悪人の集団は自滅するだろう」

小田 (2020)

 ただし、善人が生き延びるためには条件があります。 

「そのためには、善人の集団に悪人が入り込まないという条件が必要となる。」

小田 (2020)

 これはマルチレベル選択の思考実験です。
 
何だか私たちの社会にも同じことが言えるような気がしているのです。

善人の会社は生き残る。
悪人の会社は滅んでしまう。

 そして善人の会社に悪人が入り込んでしまえば、その集団は脅かされる。
 
一概にすべてがそうだとはもちろん言えないですが、利他的な行動がない集団はどの集団であっても存続させることは難しいのかもしれません
  
そもそも利他生は本当に利他性なのか?という意見があります。

「他者を助けることによって、たいていの場合はやはり、周囲から称賛されたり、よい評判を得たりといった利益を得ることになり、結局は『利己的』な行為なのではないかと考えることができるからである」

池田ら (2010)

 誰かを助けることで自分が得をする、という利己的な欲求なのです。
 
私が出会ってきた心理カウンセラーや精神科医
その多くは利他的な人が多かったように思います。
しかし、一部の人は自分が頼られたい、必要とされたいという欲求で援助している人もいるだとか。
 
さて、人間の利他性についてあなたはどうお考えでしょうか。

・引用文献

・飯田 高 (2016)「社会規範と利他性 ―その発現形態について―」特集 社会規範と世論の形成67 巻 2 号 p. 23-48
 
・古村 健太郎1・戸田 弘二 (2020)「助け合いとしてのアタッチメント」Japanese Psychological Review 2020, Vol. 63, No. 3, 263–280
 
・小田 亮 (2020)「なぜ人は助け合うのか―利他性の進化的基盤と現在―」Japanese Psychological Review 2020, Vol. 63, No. 3, 308–323
 
出馬 圭世 利他的行動 脳科学辞典 DOI:10.14931/bsd.2088, 2012
 
・ 誠信 心理学辞典〔新版〕(2014) 編集:下山 晴彦, 誠信書房
 
・池田 謙一・唐沢 穣・工藤 理恵子・村本 由紀子 (2010)「社会心理学」有斐閣 p.179-180
 
・新谷 優 (2020)「助け合いの文化心理学」Japanese Psychological Review 2020, Vol. 63, No. 3, 329–345
 
・松原 朋世・山田 純夢・熊倉 大地・向山 侑佳・中下 富子・池田 英二 (2019)「大学生における対大人と対子どもの公正さ ─ 最後通牒ゲーム・独裁者ゲームを通して ─」埼玉大学紀要 教育学部,68(2):409-417
 
「血縁選択説」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 

・参考文献
・Batson, C. D., Duncan, B. D., Ackerman, P., Buckley, T., & Birch, K. (1981) Is empathic emotion a source of altruistic motivation? Journal of Personality and Social Psychology, 40, 290-302.
 
Latane, B., & Darley, J. M. (1970) The unresponsive bystander : Why doesn’t he help? Appleton-Century Crofts. (竹村研一・杉崎和子訳, 1997『冷淡な傍観者――思いやりの社会心理学』〔新装版〕ブレーン出版)
 
Hamilton, W.D. (1964) The genetical evolution of social behavior, Part I and II. Journal of Theoretical Biology, 7, 1 -52
 
Bowlby, J. (1969/1982). Attachment and loss. Vol. 1. Attachment. New York: Basic Books
 
Preston, S. D., & De Waal, F.B. (2002). Empathy: Its ultimate and proximate bases. Behavioral and Brain Sciences, 25, 1–20.
 
Goetz, J. L., Keltner, D., & SimonThomas, E. (2010). Compassion: an evolutionary analysis and empirical review. Psychological bulletin, 136, 351–374
 
Henrich, J., McElreath, R., Barr, A., Ensminger, J., Barrett, C., Bolyanatz, A., ... Ziker, J. (2006). Costly Punishment Across Human Societies. Science, 312, 1767–1770.
 
Hamilton, W. D. (1964). The genetical evolution of social behavior. I & II. Journal of Theoretical Biology, 7, 1–52.
 
Bowles, S., & Gintis, H. (2011). A Cooperative Species: Human Reciprocity and Its Evolution. New Jersey: Princeton University Press. 竹澤正哲・高橋伸幸・大 槻 久・稲葉美里・波多野礼佳(訳)(2017)協力 する種 NTT 出版.
 
Alexander, R. (1987). The biology of moral systems. New York: Aldine de Gruyter
 
Haslam (2006) “Dehumanization: an integrative review,” Personality and Social Psychology Review, Vol. 10, pp. 252-264.
 
Waytz, A. and N. Epley (2012) “Social connection enables dehumanization,” Journal of Experimental Social Psychology, Vol. 48, pp.70–76.
 
Wilson, D. S. (2007). Evolution for Everyone: How Darwin’s Theory Can Change the Way We Think About Our Lives. New York: Delacorte Press. 中尾ゆかり(訳)(2009) みんなの進化論 日本放送出版協会


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