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【かえる日記】野生のカエルを人工餌へ餌付けするまでの道のり
今回は、野生で捕まえたアマガエル、シュレーゲルの人工餌への餌付けに成功したので、その手順をまとめていきます。
捕獲直後は警戒心が強くなかなか食べてくれないことが多いため、下記手順で慣らしていきました。
①生きたコオロギをカエルにハントさせる(一ヶ月くらい)
➁ピンセットから生きたコオロギを与える(2週間くらい)
③ピンセットから人工餌を与える
以下に手順を詳しくかいていきます。
①生きたコオロギをカエルにハントさせる(一ヶ月くらい)
まずは飼育環境での食事に慣れてもらうため、カエルの飼育ケースに生きたコオロギを放します。
すぐに食べてくれないときもあるので、お腹が空いたときに自由に食べれるように飼育ケース内に数匹を放していました。
複数匹の同時飼育の際は、一匹ずつがきちんと食べたことを見届けるために、コオロギの飼育ケースにカエルを放して食べる様子を観察していました。
コオロギの種類はイエコオロギとフタホシコオロギを試しましたが、うちのかえる達は食いつきに差はなかったです。大きさはカエルの頭くらいというのが一般論ですが、小さいコオロギのが食いつきがいい印象でした。
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②ピンセットから生きたコオロギを与える(2週間くらい)
飼育環境に慣れコオロギへの食いつきが安定したら、次のステップとしてピンセットへの警戒をなくしてもらいます。
ここもやはりカエルごとに個体差があり、すぐにピンセットで食べてくれるこもいれば、そうでないこもいました。
めげずに毎日、まずはピンセットをトライ→食べてくれなければコオロギのケースに放す ということを続けていたら、いずれみんなピンセットからたべてくれるようになりました。
すす
コオロギをピンセットで掴む際は潰さないように掴む必要がありますが、掴む部位は試行錯誤の末、触覚か足に落ち着きました。
頭を掴めれば一番硬くて潰れにくいのでベストですが、生きてるので掴むのが難しいです。
胴は掴みやすいですが、潰してしまいそうになるのと、カエルが食いついたときにピンセットから奪い取りにくいのでイマイチ。
触覚や足はすぐ自切してしまいますが、カエルが奪い取りやすいです。上手いこと掴めたら自切する前にすぐに与えるようにすればわりといけました。
カルシウムパウダーをまぶすのは、カエルへのカルシウム補給の役割はもちろんですが、コオロギの動きが鈍くなるので、ピンセットで掴みやすくするためにも有効でした。
また、ピンセットは最初金属製のものを使ってましたが、ANEXの竹製ピンセットが最高すぎたので紹介しておきます。適度な弾性とサイズ感で掴む力を調整しやすいのでコオロギを潰しにくく、かつ自然な素材で先端も丸いのでカエルにも優しいという小型のカエルには最適なピンセットでした。しかも値段も安いので非常におすすめです。
![](https://assets.st-note.com/img/1654278189244-tckkJ3Ymao.png?width=1200)
③ピンセットで人工餌を与える
ピンセットでの給餌になれると、やがてピンセット=餌と認識してすぐに食いついてくれるようになります。そうなればこっちのもので、人工餌への切り替えを行っていきます。
アマガエルが食べられる人工餌は色々あるようですが、栄養バランスと準備の手軽から、レオパブレンドを与えています。
そのままでは固すぎてカエルが食べれないので、水を貼った紙コップにいれてしばらく放置し、十分ふやかしてから、小さくちぎってピンセットで与えます。
最初は口に入れたあとに吐き出してしまうこともありましたが、こちらも毎日繰り返していたらそのうち慣れて食べてくれるようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1654601340913-VdhECLjMtp.png?width=1200)
ツノガエル向きに発売された練りエサ等も食べるらしいですが、最初に試したレオパブレンドを普通に食べてくれてるので筆者は試していません。そのうち食いつき等比較してみたいと思います。
以上が人工餌への餌付けまでの流れでした。
ここまでもってこれれば、コオロギを管理する必要がなくなり飼育が格段に楽になるので、是非チャレンジしてみてください。
■余談
コオロギ以外にも、野生の小虫も与えてみましたが、樹上棲のカエルなだけあり、小さい蛾等の飛翔性の虫は非常に食いつきがよかったです。コオロギのときと明らかに目の色を変えてました。
ただ、当然自然界には毒をもった虫もたくさんいるので、特段与えるメリットはないかと思います。
■追記 2023/1
飼育開始から半年以上がすぎましたが、ほぼ人工餌のみで元気に過ごしています。
頻度は様子を見ながら2日〜3日に一度くらいを目安にしています。
定期的に人工餌イヤイヤ期があるので、そのときはコオロギを買ってきて差し出すと嬉しそうに食べます。数日後に人工餌に戻すと普通にたべたりします。
コオロギすらたべてくれなくなるときもありましたが、カエルは自らの体調を管理して餌の量を調節するらしいので、あまり気にしすぎず、食べない日は諦めて次の日に再チャレンジでいいと思います。
一週間くらい断食しても平気らしいので、心配しすぎて無理に与えようとするのもよくないかもしれません。
これからも元気にすごしてくれることを切に願います。