神秘の森に生きる偉大なる縄文杉~屋久島旅行記~
旅の目的、私の場合は現実逃避です。
豊かな自然の中で癒やされる。現地の美食と美酒で幸せに浸る。無心でぼーっとする。都会でのストレスある日常から意図的に抜け出してリフレッシュするために旅に出ます。
今回お気に入りの場所である屋久島について書きます。
みなさん、屋久島にどのようなイメージを持っていますか?多くの言葉が思い浮かびます。
樹齢7200年ともいわれる縄文杉が象徴の島
ユネスコの世界自然遺産に登録されている島
神秘の島
1ヶ月に35日雨の降る島
固有の生態系を持つ島
海から山まで多様性豊かな島
洋上のアルプス
人生観が変わる場所
すべて当てはまります。屋久島は奥深い魅力にあふれた島です。
屋久島への旅
私は2007年7月と2011年7月の2回、屋久島へ訪れました。
屋久島は鹿児島県に属し、鹿児島市から南へ約130kmの位置にある離島です。2回の旅行、いずれも鹿児島空港から飛行機で屋久島へ向かいました。約40分の空旅、旅程は2泊3日でした。
偉大なる縄文杉
屋久島といえば縄文杉。屋久島への一番の訪問目的は、縄文杉に会うことです。
屋久島の標高500mを超える山地に自生しているスギが「屋久杉」と呼ばれ、その中でも最大級のスギが「縄文杉」です。
1回目と2回目の訪問時、いずれも旅の2日目に縄文杉を目指すトレッキングを行いました。往復約10時間の山歩きです。
早朝4時頃に宿を出発し、車で縄文杉登山口へ。縄文杉までの道中は美しい自然に満ちあふれ、見どころ満載で、長時間の山歩きの疲れも吹き飛びます。
白谷雲水峡・苔むす森(もののけの森):早朝の薄暗い中、霧がかかり、苔におおわれた森は、まさに神秘のジブリの世界です。
太鼓岩:眺望開ける岩で、遠くまで見渡せ、絶景が広がります。
トロッコ道と山道:昔伐採した屋久杉の運搬に使っていたトロッコの線路道を歩きます。道中ではヤクシカや多くの屋久杉との出会いがあります。沢の水や湧き水は不純物をほとんど含まない超軟水で美味しくいただけます。
歩き始めて4~5時間、目の前に現れた縄文杉は圧巻でした。大きい!ここまでの山道の途中でいくつかの大きな屋久杉をみてきましたが、別格の大きさです。加えて、神秘的なエネルギーを発しているように感じました。オーラにあふれている、いわゆるパワースポットです。偉大なる縄文杉を目の前にして、すべてを忘れ無心になれました。
豊かな自然
縄文杉以外にも魅力的な場所が多くあります。ここでは特に良い写真が残っている場所のみを紹介します。
モッチョム岳:急勾配の山で、頂上からは目の前に美しい海が広がります。海と山を同時に望む贅沢な景色です。
千尋の滝、大川の滝:雨が多いため、迫力ある滝がいくつもあります。勢いよく流れる水辺でマイナスイオンを浴びてリフレッシュできます。
平内海中温泉:海中から湧き出た温泉です。疲れた身体を癒すための温泉も楽しめます。
ウミガメの産卵地:日本一、そして世界有数のウミガメの産卵地です。ウミガメは絶滅危惧種であり、その産卵地としても重要な場所です。
美食と美酒
旅で外せないのが美食と美酒。屋久島でのおすすめはトビウオや首折れサバなどの海の幸と芋焼酎です。芋の香りが強い芋焼酎と海の幸のマリアージュは絶品で、思わず飲みすぎてしまいます。縄文杉トレッキングの前日は要注意です。
屋久島のイメージ
冒頭に書きました屋久島のイメージについて補足します。
樹齢7200年ともいわれる縄文杉が象徴の島:縄文杉は屋久島のシンボル的存在で、屋久島の森の主です。
ユネスコの世界自然遺産に登録されている島:1993年に東北の白神山地とともに島全体の約20%が自然遺産地域として登録されました。
神秘の島:深い緑の森、偉大なる屋久杉、清らかな水、神秘にあふれた島です。
1ヶ月に35日雨の降る島:日本の年間降水量平均が1,500mmであるのに対して、屋久島では平地の多い所で4,000mmほどの雨が降ります。山岳地帯では8,000~10,000mmにも達します。屋久島散策には雨具が必須です。
固有の生態系を持つ島:豊富な雨が、美しい景観を作り出し、希少な生態系を育くみます。有名なヤクザルやヤクシカも固有種です。
海から山まで多様性豊かな島:周囲約132kmの島で、島の90%が森林に覆われています。海岸部の平地から中央部の山岳地帯までの標高差が約2,000mと大きく、日本列島が凝縮されたような多様性豊かな島です。
洋上のアルプス:屋久島は九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を主峰として、1,000mを超える山々が連なるため、洋上アルプスと呼ばれています。
人生観が変わる場所:偉大なる縄文杉から大きなパワーをいただきました。大きな夢を持って生きていこうとの志を持ちました。
再び屋久島へ
屋久島を訪れた人は再び戻ってくることが多いようで、そんな人たちは「ヤク中(屋久島中毒)」と呼ばれます。私もその一人です。前回訪れたのは10年以上前で、この記事を書いて屋久島が恋しくなりました。
屋久島への想いは「やりたいことリスト100~人生のトキメキを見つける方法~」の記事にもかいています。
九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を含む山歩きです。今年は難しいので、来年2025年に挑戦します!
また、私は「自分のお金で、自分の自由な時間に、自分の好きなことする」そんな毎日を楽しむ人生を夢見ていますが、一週間ほど屋久島に滞在することも実現したいです。
屋久島への興味が深まるメディア
縄文杉を超える巨大杉:NHKの冒険心に富むロマンに満ちた番組で、何度も再放送されてます。
屋久島が学べるオンラインアカデミー:見知らぬ屋久島が学べ、興味が高まります。
参考にしたWeb
みなさんも是非訪れてみてください~