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カオルギター RUSH ~the blood~ Deluxe
この度仲間に加わったカオルギターです。
20代の頃、2000年製のカオルギターOM45タイプをメインギターにしていた事があり、今回は20年ぶりの邂逅。
倍音の厚みが、厚みを持ったまま指向性を持つのがカオルギターの特長だと個人的に感じています。
この"指向性"を感じるということが、音楽表現において非常に強みになります。
よく響いても基音が埋もれたり、倍音が滞留したりするとなかなか音楽しにくいも
カオルギター Rush Deluxe
中島馨(なかしまかおる)氏の手によるKaoru Acoustic Craft、通称「カオルギター」。
2005年に大屋ギターをメインとするまでは、私の代名詞はカオルギターでした。
マーチンOM-45をモデルとした『Starling Avalon OM』(2000年製)。私にとっては、ファクトリー製ではない、初めての個人製作のスティール弦ギター。
カオルギターSterlingに出会い、最も驚愕し
2023 ソロギター・コンペティション 審査を終えて
去る10月7日、第一回ソロギター・コンペティションにおいて審査員を務めて参りました。
何についても言えますが、「第一回」というのはとても重要なものです。
進行面も音響面も、第一回にしてきっちりしたコンペティションの「体」をなすことが求められます。「昨年の前例」も無く常に手探り状態を強いられ、特に今回はクラウドファンディングでの開催という事もあり、懸案事項は山のようにあったはずです。
発案から
私のお友達(7)林慶文
林慶文(レコーディング・マスタリング・エンジニア)
林慶文さん主宰の「Red Iguana Studio」は、ギター製作家大屋建さんの工房から車で3分ほどのところにあります。
大屋さんと出会ったその日に、林さんとも出会いました。この日から私の人生が変わり、一生が決まったと言っても過言ではありません。
その時期、私はセルフレコーディングに挑戦しようとしていて、機材や方法論などを色々と調べていた最
私のお友達(6)山本哲也
山本哲也(ギタリスト)
哲也さんとはここ数年よくご一緒するようになりました。特にコロナ・パンデミックが始まった2020あたりから本格的に共演を重ねるようになったギタリストです。
この人類が大変な時期により密に音を重ね、より言葉を交わせる関係性になったというのは、やはり大きな意味があります。
哲也さんとは、局面局面での感覚のベクトルが合い、共鳴できたのではないかと、ここ数年を振り返って感じていま
私のお友達(5)浜田隆史
浜田隆史(ギタリスト)
浜田さんなくして、今の私はありません。
私に「演奏活動」を教えてくれた人であり、ツアーミュージシャンの先駆者だと思っています。
2005年にジョン・レンボーン来日公演の客席でご挨拶したのが最初の出会いで(お互いに存在は知っていたのですが詳細は割愛します)、2006年には東京でジョイントライブが実現しました。
私はそのころから浜田さんのホームページにある「ライブ日記」の密
私のお友達(4)小川倫生
小川倫生(ギタリスト)
初めて小川さんの演奏を見た時の事は忘れられません。
私が演奏活動し始めて間もない、まだ20代の頃。
2002年か2003年。とある企画ライブでご一緒したのが出会いでした。
出会う前は繊細な音楽を紡ぐタイプのような先入観がありましたが、実物はかなりガツンとした弾き姿でかなり驚きました。そして何よりその音楽がすごかった!
堂々とした曲構成、自在で多種多様なテクニック、香り
私のお友達(2)竹内いちろ
竹内いちろ(ギタリスト)
いちろさんとは、お互い直接顔を見る前にライブを組むという珍しいパターンで出会いました。
2005年のモリダイラのギターコンテストで最優秀賞を獲られたいちろさん、もちろんお名前だけは存知上げておりましたが、共通の友人である大屋建さんから「名古屋近辺でライブするならいちろちゃんに声かけてみたら」と勧めていただいた事が直接のきっかけとなりました。
出会う前は、ソリストとい
私のお友達(1)大屋建
大屋建(ギター製作家)
大屋さんのギターを弾く者として感じるのは、ここまで自分をさらけ出した楽器(作品)を残せる人はなかなかいないんじゃないかということです。
顧客のオーダーに向き合いながら、大屋さんはつねに音楽に「全振り」している。少なくとも私にはそのように伝っています。その振り切った姿勢は、職人としての哲学と共に芸術家も同居していると感じています。
さて私のオーダー内容はいくつかありまし
越前良平 R1 custom
山梨県北杜市に工房を構えるギター製作家、”越前良平”氏のR1custom(2020)がこの度仲間入りしました。
私のメインギター、大屋建、ハウザーⅡ、中野潤と共に、私の音楽を作っていってくれる事でしょう。
実はこの個体は以前から知っていました。
「echizen guitar」というワードで動画検索した中から好みをいくつかリストアップした中で、最も好みの鳴り方をしていた1本でした。
まさか自
「Little Letter」曲目解説(10)Cloudy John
使用ギター:Ken Oya(2008)
使用マイク:DPA 4006A
アルバムのラストは、後腐れない締めくくりが好きです。ラストに重めの曲を置くスタイルも良いのですが、なかなか自分では採用できません。
元々この曲はプログラムを悩ませるタイプの曲で笑 どこに置いても地続き感が少しねじ曲がるのです。だったら地続きさせずに一旦終わり、一曲目に仕切り直せる感覚を大事にしようと考えました。
そして、ラ
「Little Letter」曲目解説(9)RADICAL DREAMERS 〜盗めない宝石〜
この曲を初めて聴いたとき、吉良知彦さんのギター伴奏だとわかるのに時間はかかりませんでした。
独特の哀愁と浮遊感は、それほど自分の心に染み付いたものだと思います。
「クロノ・クロス」というゲームのエンディング・テーマとしてリリースされたこの曲。ゲームは全くやらない私ですが、生徒がこの曲を弾きたいと譜面を持ってきてくれたのが出会いでした。歌(みとせのりこさん)もギターも最高じゃないですか・・・
そ
「Little Letter」曲目解説(8)雨百合
使用ギター:ヘルマン・ハウザーⅡ(1958)
使用マイク:Schoeps CMC65
今回のアルバムで、1度のセッションで録り終えたのはこの曲だけです。
演奏技術の問題もありますが、私は録音に時間がかかるタイプで、1度本番モードで録ってその音からイメージが広がって、音楽の方向がようやく定まるのです。
なので、1度本番を録るまでが、自分にとって「音決め」になります。
録り直す時は「小さなミスが気