[絵本:アポロの迎え歌] ―ゲーム進捗―「小説のテンプレートSave the Catの法則」
UnrealEngine4にハマっている
岡目鉢木 / Simon.Simonです。
絵本製作「アポロの迎え歌」
Twitter :https://twitter.com/apollosgreeting
Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCCaNoNa_hPeMErWgv06MKiQ/featured
まずは、ゲーム進捗です。
現在、製作中でございます。
タワーディフェンス系ゲーム
タイトル:未定
タワーディフェンスとは、ウェーブごとに表れる敵を、あなたのポイントを使ってユニットを配置し、防衛する。
というゲームです。
・ステージ制作
・その他:練習中の実装
どんどん形になっているので、これからまたご報告させていただきまーす。
・小説のテンプレート
今日は私が普段使っています小説のテンプレートを書きます。
内容は全て
「Save the Catの法則で売れる小説を書く」
から全て引用しています。
この本の内容を私なりにまとめたものになります。
物語を書く人や、企画を考える人、人間関係で悩んでいる人に役に立つかもw
とにかく小説書くなら必見のものです。
―そもそもSave the Catの法則とは?―
和訳は「危機一髪!!猫を救え!」とか何とか。W
「Save the Catの法則」は、別の本であり、脚本のテンプレート本として出版されました。
(もちろん、すべての物語を書くのに役に立ちます)
今回紹介するのは、この本に影響を受けた人が書いた小説版のテンプレートです。
私は毎日使っています!!(大げさかもw)
では内容です。
①始まりの光景 (全体の1%)
―ヒーロー (主人公のこと) とその世界の「ビフォー」の写真
・物語のムード
・ヒーローの欠陥だら気の人生
②語られるテーマ (5%)
―ヒーローがたどることになる旅と、克服すべき欠点や問題点を手短に示唆する。
・ヒーローが本当に必要なもの、あるいは人生の教訓についての疑問をセリフで表現
・セリフはヒーローでない誰かに言わせる
・ヒーローは忠告を無視する・変化を拒む
・ヒーローの問題点は誰かに言われる (ヒーロー自身が自分の目で問題を見て初めて気付く)
③お膳立て (1~10%)
―全てが変わってしまう前の現状の世界にいるヒーローの人生を見せる
・ヒーローはどんな人か?癖は?何が欲しい人?目標は?
・ヒーローは何かを求めて行動する (何かがあれば全て解決できると思っている)
・Aストーリーのキャラを全て紹介する
・ヒーローの抱える問題点が、どう人生にあらゆる局面に影響しているか
・ヒーローの人生は満ち足りていてはダメ
・「停滞=死の瞬間」:何かが変わらないと全てはあっというまに崩壊することを伝える。
・現状に留まる選択肢はありえない
④触媒:カタリスト (10%)
―現状の世界を全てひっくり返す事件でかき乱す
・変化を告げる前触れ (触媒)
―郵便・電話・死・解雇・不治の病・死の宣告
・触媒は大きい程いい
⑤問答 (10~20%)
―ヒーローが必死に抵抗する姿を見せ<二幕に突入> へ向け、段取り
・「どうしよう?」と考えこむ。情報を集めてどうしたらいいか考える。
・ヒーローは足を引きずって進む、あがくもの
・変化を迫られたヒーローが変化を拒む姿を見せる (家に戻る・仕事をする・遊ぶ)
・あらゆる日常で決断できずに悩むヒーローを見せる (簡単に決断させてはいけない)
・迷わない場合:長い旅に向けて支度をする (訓練・心の準備・身体の準備・気持ちの整理)
・二幕に出会う何かにヒーローの覚悟を決めさせる
⑥二幕に突入 (20%)
―第二幕の真っ逆さまの世界に連れ込み、問題を直すつもりで壊させる
・新しい人生・冒険の最初の日
・ヒーローは新しい試みをしなければならない
・新しい人間関係、違った生き方、新しい仕事、振る舞い
・第二幕に突入する決断は必ずヒーローがする
・表面的なゴールを目指す
・ヒーローは自分を鼓舞する
⑦Bストーリー (22%)
―何らかの形でBストーリー (魂の物語:テーマ) を具現するキャラをヒーローに引き合わせる
・Bストーリーのキャラはお助けキャラ (テーマを受け止めるのを助ける)
・お助けキャラ:恋人、新しい友だち、師匠、宿敵
・第一幕の世界では、全く気が付かなかったキャラ=お助けキャラ
・ヒーローと同じ問題を抱えている場合もある (ヒーローがそこに映った本当の自分を見る)
・第二幕では、このキャラは出ずっぱり (何人でも可)。
⑧お楽しみ (20~50%)
―この小説の約束された前提をきっちり見せて、第二幕の世界でヒーローがどんな調子でやっているか (最高or最低)
・読者が手に取った理由 (約束された前提)
・ヒーローはすごく快調でうまくやるか、どん底で苦しんでいるか
・<お楽しみ> は、全体の3割を占めるので、変化をつける。
⑨中間点 (ちょうど50%)
―偽りの勝利、偽りの敗北で終わる。ヒーローが変われなかったときの代償を大きく、ハードル高く
・「中間沼」:書き手の難所と呼ばれるところ。
・物語の方向を急展開する旋回軸
・ヒーローは第一幕のまま。まだ教訓を学んでいない
①ヒーローは偽りの勝利、または偽りの敗北を味わう
②ヒーローが変われなかったときの代償が大きくなる
③AストーリーとBストーリーが、このビートのどこかで交差する
<お楽しみ>がで選んで道が、上り坂なら最高点、下り坂なら最低点。
・ヒーローが今までのやり方では通用しないことを悟る。
・Bストーリーは、キャラが象徴する心の旅路
⑨-2 中間点:例
―恋愛関係の難易度アップ
・キス、愛の告白、プロポーズという形で表れる
・恋愛関係のハードルを上げ、ヒーローが変わってしまう前の世界に後戻りするのを難しくする
―秒読み開始
・刻々と減っていく時間 (物語のハードルをあげる)
・ヒーローが重要なことだけに注意を絞り、何をすべきか考えるようになる
―流れを覆すゲームチェンジャーのひねり (中間のひねり)
・ヒーローに半分も見えていないことを伝える (真実、陰謀など)
・スリラーやミステリーの書き手が好む手段
―パーティや祝宴、または人前にでる
・大勢まえにでて、第二幕の世界になったと宣言する機械を与える
⑩忍び寄る悪者 (50~70%)
―中間点で偽りの敗北を迎えた場合はここで、好転。偽りの勝利を迎えた場合はここで転落。その間にも内なる悪者が忍び寄る。
・<中間点> で悪事に失敗した悪者が、仲間を集め直して武器を調達して、より悪い悪者になって戻ってくる
・必ず悪い事が起きなければいけないわけじゃない (もっと悪いことでもいい)
・裏の悪者:ヒーローの抱える欠点、問題のこと。
・いよいよヒーローが自分の問題から逃げ切らないときがきた
・転落しても、好転しても、ヒーローの心に巣くった裏の悪者が悪さする
・正しい方法で問題を修復できるようになるまで、ヒーローをどん底に追い込んでいく。
⑪完全なる喪失 (75%)
―どん底 (全体的に最悪のところ) にいるヒーローの様子を見せる
・大切なものを全て失って、初めて真実の道を見極める
・<忍び寄る悪者> で良い方に行ったとしても、全てのヒーローは避けられずして堕ちる。
・触媒より協力で破滅的 (小説がはじめったときよりも悪くなる)
・「死のにおい」:登場人物が死んだり、死にかけたりする
例:師匠の死 (ヒーローが1人で進まなければならないので効果的)
枯れた花、死んだ金魚、とん挫した計画、壊れた人間関係
・ヒーローは全てを失い、敗北の悲しみ、のたうち苦しみ、過去に下した間違った判断を反省する
⑫闇夜を彷徨う魂 (75~80%)
―<完全なる喪失> を経験したヒーローの反応と最終的に覚悟を決める過程を見せる
・もう1つの問答
・深く熟考し、苦しむ (ヒーローは自分に降りかかった悲劇を理解するために時間が必要)
・ヒーローが苦しむとは限らない、怒ったり、破壊したり、否認したりします
―「闇夜の啓示」
・最後の手がかりが見つかり、謎が解ける。ヒーローがそれまでと違った視点で何かを発見する。
・今まで見ようとして失敗し、続けるたものが、急に見える。
・自分の下した決断を1つ1つチェックする。最終的に結論に近づいてくる
・ヒーローを出発点に戻す (昔の友人と再開、別れた恋人、よりを戻す。昔の場所に戻る)
・戻っても安心できない。懐かしくもない。昔と同じように感じない (ヒーローが変わったということ)
・もうここへは戻れないことを知る
⑬第三幕に突入 (80%)
―ヒーローは正しい方法で問題を修復する
・壊れた友情は元に戻り、人間関係は修復され、復縁する
・突破のビート (諸問題と自分自身を変えるためにすべきことをする)
・近道はなし。ズルもなし
・ヒーローが悟る瞬間 (そろそろ悪あがきをやめて、重くて冷たい真実を見つめる)
・「最初から自分の問題だったということが、今わかった、だから直せる」
⑭フィナーレ (80~99%)
―第二幕で発生した全ての問題を解決し、ヒーローがテーマを自分のものとして受け止め、変容を遂げたことを証明する
「フィナーレの5段階」
①第一段落:チーム招集
・助っ人が必要。同じ志を持つ仲間 (仲直りの必要あり)
・ヒーローがバカだったと認める
・「道具集め」:武器、計画、物資、ルート確保
②第二段落:作戦実行
・いよいよ責める
・どんなに頑張っても無理だという空気が必要 (次第に達成感を増す)
・つかみどころのないキャラに見せ場を作る
・脇役キャラたちが大義のためにBストーリーの犠牲になって脱落をし始める
・問題解決する力を備えていることを証明することになる
③第三段落:高い塔でびっくり仰天
・全ては順調かのように見える
・ヒーローとチームが調子に乗りすぎたことを見せる
・ヒーローは、自分の心の奥底まで潜っていって、重要な何かを拾って来なければならない
④第四段落:真実を掘りあてる「聖なる何かに触れられる瞬間」
・もう一つの問答。物語の秘密の暗号
・ヒーローは再び敗北し、全てを失ったかに見える。もう策がない。応援もない希望もない。
・それでも1つだけ残されたもの
・ヒーロー自身がまだ気付いていない。それは奥底に潜んでいる何にも優る強力な武器。
・ヒーローが克服した欠点、自分が変わった証印。
・美しく強い蝶に成長した姿を見せる。
⑤第五段落:新しい作戦を実行
・ヒーローは大胆不敵な新作戦を実行
・新しく生まれ変わったヒーローが勝つ。
・もしも失敗して終わるから、その失敗に意味がある
⑮終わりの光景 (99%~100)%)
―ここで変わったヒーローとその世界を見せる「アフター」の光景
・長い長い変容の度を終えたヒーローの姿
以上です。
詳しく勉強したい方は
「SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く」
を読んでみてください。
Simon岡目でした。