ブルアカをはじめた(1)
降り続いた雨に外出の意欲をくじかれた私は、毛布にくるまって気だるい午後を過ごしていた。
時刻は16時を回っていた。
日曜日の夕方、明日になればまた憂鬱な仕事が始まるのだった。在宅勤務だから外出する必要はないものの、今の部署に異動して1年、仕事は無味乾燥な作業と化していた。
ふとSNSを見ると、最近やり取りをしていない知人からDMが入っていた。
最初にいたジャンルで知り合った、旧いオタク友達である。
珍しいな……そう思いながらメッセージを読み、そして凍りついた。
「しもこし