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ついに訪れた「人間関係の賞味期限」 ~冠地情×下茉莉~

「人間関係の賞味期限は3年間」というのは、イイトコサガシ冠地情さんの言葉です。
衝撃的なワードですが、「賞味期限」というのは単なる関係性が切れる云々の話ではありません。
全身全霊をかけて「建設的な人間関係」を築ける期間、winwinでいられる期間が3年という意味です。

冠地さんのいう「建設的に人間関係」とは、
・上下関係や利害関係などが生じにくい
・変な遠慮や気遣いをして言葉を濁さなくてよい
・率直に意見交換ができる
・時には批判や苦言を呈することもある
・感情的な部分も隠さずに出す(ぶつけて喧嘩・決裂するとかではなく)
・コラボなど、一緒に活動をする
といった関係性のことを指していると、私は捉えています。

冠地さんは、私にとって師匠であり同志。
そんな我々も、出会ってから6年が経ちました。
ついにコラボをするという関係性としての賞味期限が切れたことを認めざるを得ません。

6年間、色々なことを教わり、仕事の悩みも聞いて貰いましたし、ワークショップでコミュニケーションや感情表現の底上げをサポートしてもらったり、ラジオや執筆の機会など沢山の経験値をもらいました。
最初はなんとなく怖かった冠地さん、押され気味な私でしたが、いまでは私から冠地さんにワッと話を投げかけることもあります。冠地さんに反論することに勇気を振り絞らなくてもよくなりました。

でも、なんとなく…去年くらいから冠地さんとのすれ違い、活動するうえで大事にしている方向性の違いを明確に自覚しながらも、なんとか一緒に活動できないか…と無意識に模索している自分がいます。
これは…これは良くない。迎合になってしまう。なれ合いになってしまう。
でも気心知れているし、阿吽の呼吸で話もできるし…と賞味期限を自覚しながらも伸ばそうとしている…

そして2022年~2023年にかけて、冠地さんと「こども向けのワークショップを考えよう」というテーマで話をする中で、すれ違い、伝達ミスが連発…
「なんとなく」「わかっているはず」が積み重なった結果かな…と今では思います。
緊張感がなく、馴れ合いの関係になってしまった故の失敗です。
建設的な関係性の賞味期限が完全に切れているのに、ずるずると先延ばしにした結果なんだと痛感しました。。。

ここ数か月、冠地さんはYouTubeやSNSで「下さんとの人間関係の賞味期限が切れました」と発信をしてくれています。
私は否定こそしていませんでしたが、なぜかラジオは継続しているし、新しいコラボの可能性を模索したりと、現実とは矛盾したことをしていました。
知人からもこの矛盾を指摘されたこともあり、企画に向けた会議でのすれ違いも踏まえ、「私も賞味期限問題について声明を出そう」と考えました。


イイトコサガシ冠地情と、かもみぃる下茉莉によるコラボやラジオ出演など…共に何かを生み出すという建設的関係性は賞味期限を迎えました!!


我々は、ここからそれぞれのステージ、方向性にむけて活動を始めます。
かもみぃるは「イイトコサガシイズム」を受け継いでいますし、コミュニケーションにおける価値観は近いですが…
活動の方向性として冠地さんはワークショップの考案、生き辛さを抱えた人へのワークショップの提供、社会への問題提起…ここに力を入れていくのかなと思います。
私は、当事者支援者として、後輩育成もそうですが、「発達特性とバウンダリーの視点からの支援」について福祉分野で活動をしていく。就労移行を立ち上げ、管理者として運営していく…といった方向性に向かっています。
かもみぃるも、ワークショップや生き辛さとは違う方向性に向かっています。

そして、冠地さんはSNSで問題提起を沢山していますが、私は最近の内容については同じことの繰り返しになっているように感じています。
同じ問題提起を繰り返すよりも、試して提案して、動かしていく方が現実的だし人もついてくるのでは??と思ったりもしています。
こういった考え方をするのも、賞味期限を迎えたことの象徴なんだと思います。

ただ、「コラボ等の建設的人間関係」の賞味期限は切れても、人としての繋がりが切れるわけではないと私は思っています。冠地さんが何か困ったことがあれば相談に乗りますし、また同じステージでコラボするような機会が来れば、検討します。

今まで人間関係の終わり方をよく知らないまま生きてきた私としては、今回の「関係性が終わる」ということに大変モヤモヤしました。
冠地さんは友人ではないですし、上司でも同僚でも家族でも恋人でもないのですから尚更です。

今回「賞味期限を迎えたことをしっかりと受け止めて、ちゃんと終わらせよう」という話し合いをしたことで、気持ちも頭もすっきりしました。
「終わる」ことはダメな事ではないんだなと思えました。それぞれ進むためには「終わらないと始まらない」ということなんだと思います。

一昨年に離職して初めて、新しい仕事や執筆のお話など、これまでの種まきの結果が出てきました。仕事をしていたらどれも手を付けることは難しかったと思います。辞めたからこそ始まる話…
冠地さんとの「師弟関係」「コラボ関係」が終わることで、お互いに始まるものがあるのだと思います。

冠地さんが教えてくれた「3年後の未来への種まき」「賞味期限を意識した関わり」「感情に素直になる」…

ズルズルとコラボせず「ちゃんと終わりにすること」が、これらの教えをしっかりと受け止めるたことに繋がるのかなと思います。(そう思いたい)


ということで、8月のラジオで「人間関係の賞味期限」について冠地さんと話をすることを最後に、我々の師弟関係、コラボ関係は終結することをここに宣言します!



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