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なんで見ず知らずのお前に席譲らなきゃいけねぇんだよ

養成所時代は、栃木から神田まで電車で通っていた。金のない俺は、東京駅までの電車賃で済ませ、そこから神保町まで歩くのが通学路だった。NSCまでの歩く皇居を通る道がなんだか好きだった。右左とかは関係なく。東京駅という都会の象徴や昔ながらの文化を残した建物から、大手バンク会社などの煌びやかなオフィスを抜けると皇居が見えてくる。皇居内の池や自然は季節変わりにいろいろな姿を見せてくれる。その中を皇居ランナーの邪魔にならないよう謙虚に歩いていく。ほんとこいつらは毎日走っている。これが仕事

    • 五月蝿いほど太陽が照りつける夏。彼女との同棲が始まった。彼女との暮らしが始まったのは自然の流れではなく。急なことであった。まず、出会ったのも彼女が働いていた飲食店で、私が足しげく棲みついていたのがきっかけであった。関係値が急速に高くなったのは、彼女がその日ベロベロに酔っており、私はノコノコと肩に寄り添いながら家まで送っていったのがきっかけである。私は、その日から今まで彼女の家に棲みついている。付き合うとか大好きだとかは、お互いこの年齢になると恥ずかしくて言えない。言わないこと

      • 見た目

        顔で生きてる人ってかわいそうだなと思うことにした。 顔で生きている人は何しても可愛いやかっこいいで済まされる。失敗してもだ。当人はこれでいいんだと、努力をしない、修正をしない、失敗だとも気づくことができない。僕はそんな人間にはなりたくない。 そして、彼らは気づくだろう。自分の顔がどんどん、どんどん老けていき年金を貰うようになった頃。 自分には見た目しかなかったんだと。 スキルも能力もなかったんだと。 何が言いたいかというと 僕はイケメンに生まれたかった。