大きな開放と探求の終わり
いろいろな教えが世の中にあり、
探求が続いた。
どこかに本当のことがあると思っていた。
「何かを悟って世界が変わった」
という人の話を聞いていると、
今ではない何かがあると信じ込んだ。
今はまだ違う、足りない
いずれわかる素晴らしい世界がある
と信じ込んだ。
すがるように瞑想会に参加して、
お話を聞いて、お金をかけて、
毎日毎日喜びじゃないことを日課にして、
子供達が小さかったから
「静かな時間が取れない」とイライラして。
今は辛くて苦しいけど、
その先に大きな喜びがある。
苦しみのない世界がある。
と信じていた。
その頃は自分の心に向き合っているようで
偽っていた。
いいことを探したり、
イヤな気持ちに蓋をしたり。
それを一生懸命やっていて、
その先に幸せがあるはずがなかった。
その偽りに限界がきたとき大きな開放感を得て、
自然に探求が終わった。
心が全く向かなくなった。
自分自身をまっすぐ生きられるようになったら、
あらゆる疑問はなくなった。