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「ある無名兵士の詩」だ

仕事してきた。
仕事して偉いね、私。
なんて気持ち。

鬱症状がきてから、心の底から「もう何もしたくない。もう何も頑張りたくない」と思っていたけど、数日前に気持ちに変化があった。

「働いて、その後楽しく過ごすのもいいかも」と。

その、少しの変化がとっても大きい。
下りが上りに変わったような。

以前の私なら、そんな人を受け入れなかった。

「やりたくなくてもやるんだよ」
「やれと言われたことには100%「はい」なんだよ」
「仕事しないでなにするの?」
「好きとか嫌いとか関係ないから」
「やりたいとかやりたくないとか関係ないから」

と本気でそれが正しいとやっていた。
だから人間関係はギスギスだった。


うつ症状にならなければ今でも周りの人をバカにして、見下して生きていたと思う。気持ちもわからず、ただ「甘い」と。

ありがたい。

どうにか頑張れるくらいの落ち込みじゃ、だめだった。「辛くてもやるんだよ。つべこべ言わずにやるだけなんだよ」と。

それほどに自分にむち打って生きていて、その分「こんな思いはさせたくない」と優しくなれるならいいけど、私は正反対に同じだけ人に厳しくなってた。

ありがたい。ありがたい。ありがたい。

そうだ、そんな詩があった…


『ある無名兵士の詩』

大きなことを成し遂げるために
力を与えて欲しいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった。

偉大なことができるように健康を求めたのに
より良きことをするようにと 病気をたまわった

幸せになろうと富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった

世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった

人生を楽しもうとして あらゆるものを求めたのにあらゆることを喜べるようにと 命を授かった

求められたものはひとつとして与えられなかったが願いはすべて聞き届けられた

神の意にそわぬものであるにもかかわらず
心の中に言い表せない祈りはすべて叶えられた
私はあらゆる人の中で 最も豊かに祝福されたのだ






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