Computer Children【プロポ】220920
現代の若者や子どもたちは、「デジタル・ネイティブ」世代と言われている。
英語がペラペラな人を指して、「発音がネイティブ」などと表現したりするが、本来の意味は「その土地に元々いた人」ということらしい。
現代に生まれ育つ者たちは、デジタル、すなわちコンピュータの世界に生きているということだ。
当たり前のように、パソコン、スマホ、タブレットに触りながら、大人になっていく。
タッチパネルの端末が普及し始めたばかりの頃、画面は全て触ることができると勘違いした幼い子どもが、不思議そうに何度もテレビの画面をタッチする映像を見たことがある。
その時は、あははおもしろいなーぐらいにしか思っていなかったが、ものの数年で、誰がやってしまってもおかしくない現象に変わってしまった。
かく言う私も、今文章を打ち込んでいるこのパソコンは、タッチパネルではないのだが、時々画面を触ってしまいそうになる。
加速度的に技術革新が進み、最新のデジタル機器の「便利さ」という恩恵を、現代人は享受しながら生活している。
そんな、これからの社会を担っていくデジタル・ネイティブな子どもや若者たちは、果たして、先人たちよりも多くの「幸福」を手にしていけるのだろうか。
ご存知の通り、インターネットを通じた匿名の誹謗中傷、SNSを用いた「新時代のイジメ」といった、デジタルによる実害は増える一方である。
表沙汰となるような大きな事件なんて、まさに氷山の一角でしかない。
日々、ニュースにならないような事件が数えきれないほど起こっている。
さらに、事件にもならないような、無数の傷つけ合いが、今もどこかで起こっている。
そこで、私は、今日、一つの提案をしたい。
「スマホ使用、インターネット使用の『免許制』導入」だ。
この現代において、スマホは、もはや刃物や自動車と同じような存在であると思っている。
刃物も自動車も、我々にとって生活必需品とも言える便利な道具である。
しかし、使い方を誤れば、いとも簡単に他者や自分を傷つけ、時には命を奪う。
便利だが、いとも簡単に凶器に変わる。
スマホも全く同じではないか。
中学生に車の運転をさせるだろうか?
小学生に刃物を持たせる時、一人にさせるだろうか?
それと同じくらい、危険な状況を、大人が作ってしまっていると認識した方がいい。
命に関わる案件が多発するのは、「当たり前」なのだ。
決して、使い方を誤る子どものせいではない。
そこで、私は、先に書いた
『免許制』こそ、理にかなっていると確信している。
大人が飲酒運転や速度超過を、安易にしないのは、
「免許の剥奪や、停止」という抑止力があるからだ。
刃物で安易に人を傷つけないのは、「刑罰」があるからだ。
スマホ、インターネットも、同じようにすればいい。
子どもであろうと、匿名で誹謗中傷を書き込んだら、使用をできなくする。
SNSでイジメと思われる書き込みをしたら、免許を剥奪する。
必ず、これが、子どもや若者の行動を、制御するはずだ。
デジタルを使えなくなるのは、デジタル・ネイティブたちにとって、言葉を失うことに等しい。
だったら、その重さを利用して、抑止する仕組みを作っていくべきだ。
あまりよくわかってないが、マイナンバーとかいうものも、誕生した。
それあたりに紐づけて、インターネットを免許制にすることで、デジタルの暴走を抑制していってほしい。
今回は、若者以下について論じたが、もちろん大人もだ。
危険なものは、きっちり取り締まる。
成熟した社会は、それができる。
今すぐ、すべきだ。