非IT系アラフォーおじさんがアプリ界隈でみた景色 #アプリマーケアドベント DAY2
本noteは 稲田宙人さんの主宰する #アプリマーケアドベント のエントリーblogです。
僕は 非IT系アラフォーおじさん です
1979年生まれ、今年41になりました。社会人になる当時、まさか自分が、ITスタートアップ界隈そしてアプリ界隈で働くことになるとは、想像もしていませんでした(そもそもスマホなかったから当たり前か)。
そんな商業不動産と飲料メーカーしか経験していない非ITおじさんが、アプリ特化のIT企業に勤めて丸2年が経とうとしています。しかし、なんとか喰らいついているのも、インターネット、もっというと、スマホのおかげで、インプットとアウトプットを繰り返しているからだと思っています。
No スマホ,No Life
僕が初めてスマホ、iPhoneを手にしたのは、2009年に静岡パルコ勤務時代に iPhone 3GSを手にしてからでした。(沼の入り口)
2009年当時は、統計調査にも現れないくらいの普及率でしたが、ガジェット(当時はガジェットって言葉もなかった説)好きな僕は、たまたま携帯電話回線も、東京デジタルフォン(J-Phone、ヴォーダフォン)の頃から、ソフトバンクだったので、迷わず購入した記憶があります。気がついたら、この端末の中の経済圏で、生計を立てるようになっていると思うと、ある意味、ターニングポイントだったのかもしれません。
ただ、界隈の起業家のように、スピリットやマインド、行動力、アイディアもなかったので、以降の仕事でも「コミュニケーション手段としてのスマホ」止まりでした。
「スマホ」を舞台にビジネス
ちょっと脱線しますが、「スマホ」を舞台にビジネス、というと、僕はマックスむらいさんを想起します。スマートフォンというメディアに無限の可能性を感じ、走り続けていたダイナミックな行動力は、本当に日々感化されました。こちらの動画は、その当時の「スマホ」や「メディア」を語られた貴重な証言録となっています。ぜひ歴史を知りたい方は、ご視聴ください。
AppBankさんとは、ちょっとしたご縁と(その後いろいろありましたが)「AppBankストア」のパルコ出店においても、実は裏の裏の裏で、関わっていたのは、今でも誰にも言えないお話です。(ここにも書けない。)
小売にとってスマホがメディアの主役に躍り出た日
つい先日、友人の川添さんが「7年前、全てはここからはじまった」とFacebookに投稿していたのですが、
まさに、僕もこのちょっと前に、「全てはここから」はじまっていました。2013年7月、LINEのスポンサードスタンプ施策を行っていたのです。
当時、LINE公式アカウントとLINE@を併用したマーケティングは、業界でも前例のない取り組みとなり、多くのお客様を店舗送客(O2O)する実績を残しました。
当時「LINEスタンプと500円クーポン」の威力は、とても半端なく、ガラケーしかもっていないお客様が、「私も500円クーポンとスタンプが欲しい」と全国パルコの店頭に多く押し寄せた「ご意見」に対応するのに、苦労したことは、いまだから書けるエピソードです。(店舗の皆様、ご迷惑をおかけしました。)
私自身「スマホが店舗のために機能する」ことの可能性に確信をもったのは、この経験が大きいと思っています。(当時、誰よりもLINEの管理画面を操作していたと思います。)
自社アプリという概念の登場
時同じくして、LINEなどのSNSメディアと平行して、「企業の自社アプリ」という市場が形成されてきました。多額の予算を持った大手メーカーなどは、キャンペーン型アプリとして、季節性のある(そのシーズンしか使えない)アプリなどの開発を行っていましたが、リテール界隈では、(デジタル以前から続く)顧客との継続的な関係性構築のために、アプリが使えないか?という模索をしていました。界隈では、無印良品さんや東急ハンズさんが先行して取り組んでいる事例ありました。パルコも先行者を追従するように、アプリを開発していきました。
ちなみに、なんですが、僕はこのパルコのアプリ開発に、ほとんど関与していないのです。当時のパルコのデジタルチームは、「アプリ&コーマス」と「POEメディア」のチーム別れ、僕は後者の方に属していました。
モバイル市場の拡大
先日の稲田さんのnoteにもありましたが、いわゆる「非ゲームアプリ」=「サービスの提供価値がアプリ外のユーザー行動も含めて初めて達成されるサービス」の市場は拡大を続ける一方です。
統計的な数値としては、App Annieからの資料が詳しいです。こちらにはゲームを含むアプリ市場の成長が記されています。
リテール企業の多くは、従来までコンペティターとは思っていなかったプレイヤーが、可処分時間や可処分所得の競合となっていることに気がついていたり、危機感を持っていたりする企業は、まだまだ少ないと思っています。
自社の目の前の店舗が競合相手ではなく、お客様の手元、スマホの中の小さなアイコンが競合なのです。
そんな時に、そのアイコン以上に、可処分時間や可処分所得を共有できる存在に自社がなれているか?
そもそも、その空間(スマホ)の中に、自社や自ブランドの存在を示せているか。そもそも、土俵にあがっているか。スタートラインに立てているか。
テクノロジーの進化についていくことよりも、生活者の変容についていくことに注力できているか。
僕がここにいる理由
商業施設のリーシング(店舗誘致)担当をしていた僕が、アプリ会社にいる理由は、ここにあります。
もともと、お客様が来店しやすい駅前一等地のショッピングビル=物理的アクセス、リアルの一等地に出店いただく窓口をしていた僕は、生活者接点の一等地、スマートフォンの中に出店いただく窓口を担当していると思っています。
パルコに出店いただく際には、テナント様との、内装設計、VMD、宣伝販促などフルサポートで支援をさせていただいていました。現在、メディア=場所がスマホに変わっただけで、同じことをしています。
エンジニアではないアラフォーおじさんが、IT/アプリ界隈でもできることがあるのです。「いま(成果を残しているか?」といえば、まだまだですが、もうちょいトライしつづけます汗)
専任のアプリ担当者はわずか14%
最後のこの段落は、手前味噌で、PR気味になっちゃいますので、上部パートのエモい部分で、終了される方はこちらで離脱してくださいw
こちら、弊社でのリサーチ結果です。いわゆる非ゲームジャンルのアプリマーケター、というのは、市場の成長度・成熟度に対して、まだまだ稀有な存在です。(若手担当さん、市場価値、めっちゃあがってくると思うぞ!)
そんな中、僕のような非IT人材でもこの界隈で生きていけるようになったのは、「ノーコード」という存在です。詳しくはこちら。(こちらも弊社スタッフの寄稿です。)
ノーコードの裏側・背景は、スーパーエンジニアによって支えられているのですが、前述のとおり、マーケターの視座としては、テクノロジーの進化もキャッチアップもすべきですが、生活者への洞察から「なんか良さそう・あったら便利・WOW」の種を見つけ育むことに注力できる時代環境となっています。iOSのアップデートやメディアの仕様変更に右往左往している場合じゃありません。
(あ、当然エンジニア陣も、ベースに顧客視点をもっていることが前提です。)
あなたは、日頃、誰と向き合って仕事をしていますか?
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アプリマーケアドベントカレンダー、2日目にして、前日の1万5千字の大作に比べると、内容も薄く、業界理解も未熟なnoteですが、そんなおじさんでもなんとか生きていける界隈ですよ、ということをお伝えすべく、門外漢のアドベントカレンダーに参画してみました。(2年も経ってるのに、門外漢じゃいけないんですけどねw)
(僕以外の)本アドベントカレンダーnoteは、2021を見据えたアプリマーケティングの試金石となることと思います。
ウェビナーおじさんとしては、このカレンダーコンテンツを元に年始、ウェビナーやりたいですw
稲田さん、DMします〜!