2024/12/28 チェロレッスン

およそ3週間ぶりのレッスンだった。
前回はシューマンの幻想小曲集の1楽章だけで時間になってしまった。弓を返すたびに音のつながりが切れてしまったり、音が中太りになったりで、シューマンらしいフレージングにならないのだ。
簡単に直らないなりに、一応は努力してきての今回。
やったのはエチュードだけだった。
それはそれでとても学びになったし、十分に頭が疲れてそれ以上のレッスンは厳しかったのでよいのだが、予想とは外れるものである。

ドッツァウアー83。後半はまだよいが、前半の重音部分の音程が甘いとのことだった。
「これは長6度? 短6度?」
「ちょ、長6度……?」
「そうだね。その場合は広いんだっけ、狭いんだっけ」
「(長6度なら、音の幅自体は)広い?」
「平均律よりも狭く取るの」
過去に習っていたのだが、誤答した。そこに正答したところで、実際はできていないので、どちらにせよダメである。
そして自分の練習がなっていなかったことを突きつけられるかのように、先生の前で練習させていただき、そうやって練習するのか……! ということを学んだ。
次回もやってくることとなった。

ドッツァウアー84。音程はそれなりに取れているが、移弦で右手の指が使えていない。そのために肘を動かすので腕の重みが乗らず、弓の引っかかりが悪い。
こちらも次回に持ち越し。

ドッツァウアー85。全調出てくるため、他の2倍の紙面を使っている長いエチュードである。
3つ目の調で止められてしまった。
1stポジションにおりてきたときの指の間隔が狭いのである。1を取れれば4が低く、4が取れれば1が高い。
「僕らも1stポジションに戻ってくるときは意識するよ。あなたも意識なさいね」
というわけで、次回に持ち越し。

ひっそりと立てていた「年内に次のエチュードに行く」という目標は達成できなかったが、もう一つの「年内にドッツァウアー85(3巻最後のエチュード)まで見ていただく」という目標は達成できた。
年初に85を見たとき「こんなのを弾ける日がくるのか……?」と思っていたのだが、なんとか譜読みできるようになったので、自分でも「進歩してるなぁ」と感じた。
そして先生も「だいぶ弾けるようになったねぇ」とフィードバックをくださったのが、本当に嬉しかった。
心の底から、先生のおかげです……と思い、自然と頭が下がった。

来年のレッスンもお願いして、よいお年を、とご挨拶をして、意気揚々と帰路についた。
今日もレッスンしてくださったことに感謝。
来年も楽しみである。

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