2025/2/2 チェロレッスン
2週間+1日ぶりのレッスンだった。
先生が北国でチェロアンサンブルをやってきた話(先生の弟子たちが代わる代わる先生とデュオする様子が、病院の診察のようだったらしい。笑)をうかがいながら調弦をしていたら、先生が「そういえばね、K君。合格したんだよ」と教えてくださった。
Kさんは、中学3年生の兄弟子である。
5歳でチェロをはじめ、小4から先生の元で努力してきたという。なんと某音高の特待生として合格したそうで、先生も嬉しそうだった。
既にデュポールやポッパーを弾いており、譜読みさえすれば左手は何でも大丈夫と先生に言わしめた少年である。
というか、最近の日本のチェロレベルはぐぐぐーん! と上がり、みんな弾けるは弾けるらしい。音符を正確に追えることがセンター試験(今は共通一次?)の足きりのようなものなのだろうか。大変すぎる世界だ。
さて。私のエチュードは、ドッツァウアー84と85を見ていただいた。
84はヨレヨレだけど左手の型がわかって弾いていると判断されたのか、まぁいいでしょうとのこと。
左手が高度になると、そちらに気を取られて右手の弓幅が狭くなりがちなので、そこは今後の課題である。
85は半分も見ていただけず終いだった。
こちらは全調スケールのようなものなのだが、シャープが4つ、5つとなるにつれて、音程が狂うのである。
私が狂っていると気づけていないあたりが、また重症だ。
幸い、調性感覚を身につけようねと再度トライすることになった。見捨てられずに済んでホッとした。
そして85でドッツァウアー3巻は終わりなので、次回からはシュレーダーというエチュードもやってくることとなった。
「ドッツァウアー3巻がちゃんと弾ければ、だいぶ弾けてるよ。その次のシュレーダーも、3巻までやればかなりのものだから。デュポールやポッパーは難しいから、そこまでやらなくていいと思うけど」
とのことだ。
先生がやらなくていいとおっしゃるならそうかもしれないのだが、習い始めた頃の私に「エチュードをやると大変だから、バッハをエチュード代わりにすればいいんじゃないかな」とおっしゃったことを覚えている身としては、私がシュレーダー2巻を終える頃には「シュレーダーも3巻までやったら、デュポールいこうか」などと違う意見になっているかもしれない……と思ったりもする。
Kさんは小4から先生に習いはじめて中2の夏にはデュポールをやられている。
私も習い始めて4年目となったので、あと3年くらいしたらデュポールも射程距離内に入っている……かもしれない。知らんけど。
曲は引き続きシューマンの幻想小曲集。
今回は、テンポの中でリズムを揺らすという指摘を受けた。
音が高くなる前はたっぷり弾くと、歌っている感じになる。もちろん、フレーズの中でテンポの帳尻を合わせる必要はあるのだが。
そして、自分の心の中でちゃんと歌っていないと適切に表現できないので、改めて、ちゃんと歌わないとだなぁ……と思った。
レッスンでは、先生が一緒に歌ってくれたりする。
もちろん先生はチェリストであって歌手ではないのだが、どこをどう出していきたいのか、歌われるとわかる。
わかると、音楽も変わってくる。微差が大差なのだと、しみじみ考えさせられた。
新たな課題が次から次へと溢れてきて溺れそうになるレッスンだったが、今日も行けてよかった。
次回も良い時間にできるよう、この練習でよいのか? と頭を使いながら努力していきたい。