秋登山はここに決まり!宝剣岳、木曽駒ヶ岳へお手軽登山してみませんか?
スタートは標高2,612mの千畳敷カールから
10月、紅葉が見頃に貼り始める季節、気温も涼しくなり快適に登山ができるようになってくる。千畳敷カールから挑戦できる宝剣岳や木曽駒ヶ岳はお手軽に3000m級の山々の雰囲気を感じられる山の1つである。
ロープウェイを使って標高2612mまでショートカットでき、その先にある標高2931mの宝剣岳や標高2956mの木曽駒ヶ岳へは往復4~5時間程度で周遊できる。
もちろんお手軽登山は行っても、登山装備は万全に整えて挑戦しよう。木曽駒ヶ岳へはお散歩気分だが、宝剣岳は急峻で鎖場から一歩足を滑らすと奈落の底に落ちてしまう危険があり、自分の力量としっかり相談して臨もう。
木曽駒ヶ岳へは軽いお散歩、ゆったりと稜線を歩く
千畳敷カールの八丁坂を上り切ると標高2853mの乗越浄土に到着する。天狗荘を目標に直進し、その後ろにある中岳を乗り越えると、木曽駒ヶ岳が眼前に現れる。
中岳というピークを一度乗り越えて、再登坂する煩わしさはあるが、なだらかに続く稜線は優しく山頂に向かって手招きをしてくれている。優しく降り注ぐ日光と時折吹く風は体を爽快な気分にしてくれる。
あたりを見回すと遠くには標高3067mの御嶽山がどっしりとそびえ立ち、次はこっちにおいでと言わんばかり、上りたい山がまた1つ増える音がした。
ライチョウにはお目にかかれなかったものの、周囲の環境に目を向けてみれば、忙しくぴょこぴょこと動き回るイワヒバリと遭遇、こんな高所で逞しく生き抜いている様を見ると少し心が奮い立つ。
程なくして木曽駒ヶ岳にたどり着く、山頂には2つの神座が鎮座しているのでそれぞれお参りして、次の山行に向けて安全を祈願しよう。
宝剣岳はちょっぴり危険、でも絶景がすぐ目の前に
楽々と千畳敷カールの斜面を登り切った後に、人々からの挑戦を待つように天空に向かって鋭く尖り、ゴツゴツした岩峰「宝剣岳」が目に入る。
この急峻な岩峰を己の腕と鎖を使ってよじ登って辿り着ける標高2931mの狭い山頂からは、開放感たっぷりの360度の眺望が楽しめる。
特に天気が良く空気が澄んでいれば、眼下にに広がる千畳敷カールと駒ヶ根市の街並み、遠くにそびえ立つ富士山の山頂までくっきりと見える。
山々と下界に広がる街並みの対比やさらに遠くに幾重にも重なって見える山々の存在感、中央には日本最高峰の富士山と思わずため息の出るほどの絶景が広がっている。この絶景を見れば、下界での小さな悩みも吹き飛んでしまう気がした。
シーズン中は人混みに気をつけて!
今回は紅葉の始まりつつある10月に訪れたため、午前の遅い時間になると木曽駒ヶ岳を目指して、登山道はどこを見ても人だらけで混み合っていた。
やはり快適に登山できて、絶景をなるべく独り占めにできる時間帯は早朝が1番となる。ロープウェイの始発に乗車し、6時台より登山を開始した。人でごった返す前に、宝剣岳と木曽駒ヶ岳の山頂を楽しむことができた。
シーズン中は「駒ヶ根駅」から5時台に始発バスが出ているので、このバスに乗って、駒ヶ岳ロープウェイの始点である「しらび平駅」に向かうのが最適のように感じた。なぜなら、「菅の台バスセンター」でバス待ちをしてしまうと「駒ヶ根駅」から「菅の台バスセンター」で乗ってきた人々で満員になってしまい、乗車できない事態が発生するからである。
ロープウェイのチケット自体は「しらび平駅」でも購入できるので、わざわざ「菅の台バスセンター」で長蛇の列に並んで購入する必要はない。完全にストレスレスでロープウェイに乗車したいなら前日にロープウェイのチケットを購入しておくのも良さそう。
とはいえ、ロープウェイ駅または千畳敷カールまで自分の足で登坂するのが人混みを避けるという意味では最強なのは間違い無いので、今度挑戦したい。
空気が澄み渡る冬場は星空観察でもいかが?
千畳敷カールへのアクセスは通年可能で、山頂には国内最高所で運営されているホテル千畳敷が存在する。
冬場で天気の良い日であれば空気が澄み渡っていて、最高の星空観察の場所となる。特に月のでない新月の時期は満天の星空が楽しめるので、ぜひホテル千畳敷に宿泊してみてほしい。
千畳敷カールで星空を見た記録は以下に記載してあるので、ぜひ一読していただけるとありがたい。
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