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私立も全て無料!?スウェーデンの中学校

娘は先週木曜から日本の中学1年生にあたる学年がスタートしました。

スウェーデンの義務教育は0学年という就学準備クラスというものが小学生の中にあり、子どもの人生において、ここから学校生活が始まります。そして、6年の小学校と3年の中学校が分かれておらず、9年生までを義務教育といいます。

その中で、ちょっと変わっているのが、学校によって、0~4年生が通えるところもあれば、6年生まで、または9年生まで通える学校があるなど様々なことです。

9年生までない学校に通う子ども達は、続きの学年から別な学校に通うのです。
 
その際には学校選びがあります。公立学校でも私立学校からでも選べ、どちらを選んでも教育費は無料です。また、入学金などもないので、学校の教育方針や雰囲気によって、子どもが親の経済的な状況などに左右されず自由に選ぶことができます。

 
娘は0~6年生までを近所の公立小学校で過ごしました。そして、その後は、近所に7年生からの中学校があるので、そこに通う予定でした。
しかしそこは義父も65年前に通っていた学校で、校舎が古いため建て替えになると知り、どの学校に行きたいのか子どもと考えないとならなくなりました。
 
ただ、子どもが学校を選んでも希望がかなわない場合もあります。それは、住宅が多い地域の学校で希望する人も多い場合、希望者の中で、学校から近い人から配置されていきます。また、私立は入学希望の申し込みをした順番によります。

英語で授業をする私立の学校は人気があり、私の同僚は子どもが1歳の時から小学校入学希望の申し込みをして、3年生になったときに、空きがでて通うことができたと言っていました。
 
 
娘は、5年生からサックスを習っているので、2つのコーラスクラスと1つのオーケストラクラスのある私立の音楽学校に行くことを希望しました。

この学校のオーケストラクラスは5年生の終わりに楽器の演奏テストがあり、それに合格した子どもが6年生からスタートし、9年生まで同じ生徒が通うという形です。途中の7年生から入学は、空きがないと入れません。

6年生の秋に学校に問い合わせると、たまたま1人の空きがあり、演奏テストにも合格したので、希望がかない、7年生のから生徒29人の中に、娘は転校生のような形で入学することになりました。
 
登校前、娘はとても緊張しており、友達ができるのか、バスの乗り継ぎが大丈夫かなど心配していました。

バスは市内の一般交通機関のバスを使うのですが、自宅から学校が4キロ以上離れている13歳以上の希望者には、市がバスカードを提供してくれます。

自転車でも20分ほどの距離で自宅から学校まで行け、自転車専用道路があり安全なので自転車通学も天気が良ければいいと思いますが、楽器を持っていく日や、天気の悪い日はバスが使え、親の負担もないのはありがたいことです。
 
 
初日は9時45分スタートと、スウェーデンの好きな「ソフトな始まり」で、顔合わせと、お昼ご飯を食べる程度のものでした。娘はクラスメイトと楽器の話をすると、すぐに仲良くなれたようで、数人の友達ができたと喜んで帰ってきていました。
 
翌日は、個人使用のノート型パソコンを学校から貸し出されたと喜んで持って帰ってきて、学校からの連絡アプリや、授業ごとのアプリをみていました。

 
渡された時間割で6年生の時と大きく変わったのが、第三か国語が週に3回もあることです。
スウェーデンでは、スウェーデン語が第一言語、次に英語を小学校1年生から習っており第二言語となります。さらに6年生からは、ドイツ語、スペイン語、フランス語、フィンランド語から1つを選択して第三言語となります。娘の場合は、母親が日本語を話すので、保育園の時から母国語教育を無料で受けられており、4つの言語を習っている状態です。
 
日本の中学校といえば、授業の後毎日行う部活ですが、スウェーデンの学校には部活というものはありません。部活のような課外活動は地域のスポーツチームに加入する形になります。

音楽学校では、週2回4時間のオーケストラの時間がありますが、その他は、いたって普通の学校と同じカリキュラムです。なので、日本の部活で吹奏楽部にはっている子どもの方が、もしかしたら学校での演奏時間は長いかもしれません。
 
 
娘の学校が始まって数日、私にとっても初めてのことばかりで、学校の様子を聞くのが楽しみでしかたありません。
 
私が経験した日本での中学校生活とは全く違った日々を、どんな風に送っていくのか、見守っていきたいと思います。というより、全てにおいて娘の方ができることが多く、見守ることしかできそうにないのが現実なのですが。。。
 

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