詩「乾いた根」
ヒカリの中で笑顔の少年
斜めがけのカバンは茶色い革に白い斑点
誰のものかわからないけど
耳に当てると声がするんだ
カバンのお腹に顔を寄せ
楽しげな声に雑音は混ざらない
もう少しおしゃべりしたいけど
言い出せないワタシの無音を笑って
少年は未練もなく去っていく
根を張ったワタシには行き着けない世界へ
ヒカリの中で笑顔の少年
斜めがけのカバンは茶色い革に白い斑点
誰のものかわからないけど
耳に当てると声がするんだ
カバンのお腹に顔を寄せ
楽しげな声に雑音は混ざらない
もう少しおしゃべりしたいけど
言い出せないワタシの無音を笑って
少年は未練もなく去っていく
根を張ったワタシには行き着けない世界へ