武者小路実篤の「友情」を読みました。失恋がテーマのとても巧みな心理描写で、すばらしい作品でした。文中に、登場人物たちが神について語っている箇所が数カ所あります。大正8年の小説なので、この当時の人たちは多かれ少なかれ、そういうことを真剣に語り合っていたのかもしれません。
今思うと、世の中のことで、自分の思い通りにいかないことを人生で初めて知るのが恋ではなかろうかと思います。人に恋をしても相手が振り向いてくれない場合が多い。それでも人は何度でも恋をする。平安の昔から今も変わらず続いています。
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