ロウ付け
ロウ付け
ロウ付けは毛細管現象を利用してロウを隙間に流し込む作業の事です。
基本的にロウ付けする隙間は0.01mm~0.05mm程度です。
光に透かして確認すると見やすいですが、
全く隙間が無いように見えるのがベストです。
ロウ付けする周りにフラックスを少し塗ります。
隙間に染み込ませるイメージです。
フラックスを塗る理由ですが、金属は熱が加わると酸化して
ロウが流れなくなるのでそれを防止する為です。
ロウも出来るだけ小さくして隙間の上に置いてバーナーで
温めていきます。
ロウは温度の高いほうに流れる性質ですが、まずは全体的に
温めて温度を上げるとやり易いです。
徐々に温度が上がってきたらロウ付け周りを集中して
炎を当てます。
※炎を当てすぎて温度が上がりすぎるとロウ食いが起きるので注意です。
ロウが流れるのが確認出来たら水につけて冷却します。
※ロウの種類ですが、それぞれ金属別に合ったものを選んで下さい。
シルバーの場合は、早ロウ、5分ロウ、3分ロウなど他にも
色々種類がありますが作業によって使い分けます。
酸洗い
希硫酸に漬けて、ロウ付け作業で出来た酸化膜を落とします。
※希硫酸がない場合は、ピックリングコンパウンドなどでも問題ないです。
1つの作品で何回もロウ付けをする場合は、
ロウ付けの度に酸洗いをしないと酸化膜が邪魔をして
上手くロウが流れない場合がありますので、手間ではありますが
その都度酸洗いをするとスムーズにロウ付けが出来ます。
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