【米大学】 自然地理学の授業がブラタモリ視聴者にとって楽しかった話
アメリカで大学生をしてます、仲カナです。
秋のセメスターに Physical Geography(自然地理学)という授業を取ったのですが、『ブラタモリ』の視聴者である私にとって最高だったよ、という話をしたいと思います。
『ブラタモリ』とは
まず、記事タイトルにある『ブラタモリ』について。
『ブラタモリ』とは、地形・地学好きのタモリさんが案内人の専門家の方々と全国各地をブラブラ歩き、その街を様々な視点から紹介する番組です。NHK総合で放送されています。
その番組内でよく話されるのが、各地域の地形や地質の話。どのように今の地形になったか。その土地の地質、何で出来ているか。大学の授業でいう「地理学」が大きなテーマにあります。
私の大学の専攻では、一般教養としてNatural Scienceの授業が2つ必須です。
たくさんの選択肢をみながら、そんな番組の視聴者である私にとってこの選択は1択でした。
「絶対に Geography(地理学)!!」
授業を受けながら
授業中、
「これ、見たことある!タモリさんと専門家の方が言ってたやつ!!」
が散りばめられていました。
例えば、isoline または contour line 、日本語では等高線。地図に書いてある、地形の高低や傾斜を表す曲線のことです。
番組内ではよく等高線が描かれた地図が出てくるので、授業で出てきたときはワクワクしました!
線がVの形をしていた場合、Vの先端が川の上流を向いている(英語では The Rule of Vs)。線の間隔が狭いほど傾斜は急で、広ければ緩やかな傾斜である。窪みを表す等高線は短い線を加える(英語では hachure line)。
他にも、地層は基本的に下が古く上が新しいという考えの地層累重の法則(law of superposition)や、風化(weathering)、河川地形学(fluvial geomorphology)、地層の変形を意味する褶曲(folding)、断層(faults)、川の蛇行(meander)、堆積(deposition)と侵食 (erosional)について、など。
タモリさんや専門家の方にほんの少しだけ近づけたようで、嬉しかったです。
番組を観ながら
最近で1番嬉しかったのは「トンボロ」。
2023年1月に放送された『ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春スペシャル』は「江の島」がテーマでした。
タモリさんと鶴瓶さんが江の島を歩いて話をする中で、江の島と本州を繋いでいる地形を説明する際に、タモリさんが「トンボロ」と言いました。
その瞬間、
私「え!今タモリさん、tomboloって言った?」
トンボロとは、陸繋砂州(りくけいさす)と呼ばれる、本土と島をつないでいる砂がたまった地形のことです。まさに、江の島の地形のこと。
英語では tombolo と書き、ほぼ同じ発音です。
というか、全く同じ。
番組を観ながら、1人感動していました。笑
最後に
番組で聞いたことが授業に出てきたり、更に理解が深まったり。逆に、授業で学んだことが番組に出てきたり。
空を見上げれば雲が浮かんでいて、山をみれば地層があって、外に出れば風を感じて。自然地理学は、実は、皆さんのすぐそこに実在しています。
学んだコトが身近にみえる、いつもの景色が変わってみえる。
勉強って楽しいな、と改めて思えた授業でした。
読んでいただきありがとうございました!
みなさん良い日をお過ごしください。
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