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最近の記事

Fin[e]〜美しき終焉〜 を読み解く

序文 本稿は、少々物議を醸した『Fin[e]~美しき終焉~』のイベントコミュ(以下「本コミュ」とする)を、可能な限り主観的な視点なしで読み解くものである。  筆者の感想等を述べることを主眼としたものではない。むしろその逆、私個人の見解や主張をなるべく排し、制作側がどのような意図や狙いを持って本コミュを組み立てたのかを探るために、筆を執った。  賛否両論になりがちな作品はもとより、大多数の評価が一様に揃う作品にも、受け手によって様々な受け止め方がある。肯定的、否定的、あるい

    • へそーアーカイブ06 真の強者編

       前回、しばらくレベリングすると私は言いました。エデン条約3章24話のヒエロニムス戦を突破するために。  結論から言うと、さほどレベルを上げることなく撃破できてしまいました。  セリカを自身と温泉チナツのEXで強化し、それを切らさないようにしつつひたすら攻撃させ、敵からの猛攻はツバキが食い止め、危なくなってきたらハナコの範囲リジェネで立て直すのが基本の流れ。コストを回復や防御に回さなくていい時はヒヨリのEXでヒエロニムスの防御力を下げさせて、少しでもDPS向上に貢献しても

      • へそーアーカイブ05 ある意味ではない本当のピンチ編

         なるほどこれが“エデン(楽園)”か……  などと鼻の下を伸ばしている場合ではありません。へそ生徒縛りブルーアーカイブが暗礁に乗り上げる危機を迎えています。  上のスチルでお察しの先輩先生もおられるかと思いますが、エデン条約編3章24話のアレです。  ここまでメインストーリーで戦闘がある時は、いつも固定編成でした。確実に進行できる編成が用意されていた、そう言い換えてもいいでしょう。いわゆる負けイベント戦もありますが、それも含めて戦闘の勝敗が理由でシナリオを読み進められない

        • へそーアーカイブ04 ある意味最大のピンチ編

           へそを見失う……AL-1S……  ブルーアーカイブへそ生徒縛りプレイにおける最大の障害を発見してしまいました。前回、リセマラのお陰で種々様々な生徒を最初から取り揃えられたと言いましたが、残念ながらそれでもどうしようもありません。  なんといっても。  メインストーリーの戦闘では、編成が完全に固定されているために、縛りプレイが実質不可能なのですから。  流石にこれは私も予想外すぎて、メインVol.1「対策委員会編」を読みながら「さぁーてこいつは如何したものかー……?」と

          へそーアーカイブ03 OJT編

          「触っていて楽しい、もっと触っていたい。そう思えてナンボのモンだ」  おへその事ではありません。ゲームのことです。  へそ生徒縛りブルーアーカイブを始めるにあたり、私が最も懸念したのは「果たしてこのゲームを遊び続けられるだろうか?」という一点でした。そしてその是非を左右するのは、他の何を差し置いても「触っていて楽しいかどうか」。どれほど魅力的なキャラがいても、あるいはどれほど読み応えあるシナリオが揃っていても、楽しく遊べるゲームでないなら長続きしない。へその人とは、そうい

          へそーアーカイブ03 OJT編

          へそーアーカイブ02 全生徒入場編

           前回、ブルーアーカイブをへそ縛りでプレイするにあたってのルールを3つ公開しました。本稿ではそのルールに基づき、リセマラや星3確定ガシャなどを回せるだけ回した後の手持ち状況を公開します。  これらのルールに基づき、手持ちの生徒を次の4つに分類します。編成優先度が高い順に甲種、乙種、丙種、丁種となっています。あと☆はSTRIKER、★はSPECIALという書き分けになっていますのでご承知あれ。 甲種:立ち絵やメモリアルロビーのスチルでおへそが目視できる生徒(4名) 特定のユ

          へそーアーカイブ02 全生徒入場編

          へそーアーカイブ01 赴任準備編

           私は、へその人。此度は何かと話題のアプリゲーム『ブルーアーカイブ』をプレイしていこうと思います。  ただ、単純にプレイするのもなんだか味気ないと私の内なるおへそが囁くので、ちょいとした縛りを設けてプレイしていきます。  一言で言えば、「へそ生徒縛り」。  字面のままの縛り条件、特段の解説は必須ではないと思いますが、世の中には脳におへそを啓いていない人もいるかと思いますので、念のためルールを明記しておきたいと思います。 ルール① おへそを見せたことのある生徒のみ使用可能

          へそーアーカイブ01 赴任準備編

          読考録「『堕ちる果実』コミュにおける『道を外れた者』について」

          ※デレステの『堕ちる果実』イベントコミュのネタバレがあります  『堕ちる果実』コミュOPの冒頭に「道を外れた者たちの物語」という表現がある。  名前欄こそ「???」だが、蘭子の声で、バックログにも蘭子のアイコンが使用されているあたり、これを含む一連の言葉は神崎蘭子の述懐という体のモノローグだと考えることができる。  つまり、蘭子の認識によれば、この物語の登場人物は「道を外れた者たち」ということになる。全員が全員そうではないかもしれないが、少なくとも主要な人物は道を外れてい

          読考録「『堕ちる果実』コミュにおける『道を外れた者』について」

          【へそプレゼン個人企画】シンデレラへーそ総選挙 ~おへそはアイドルを救うRemastered~ アフターレポート

          ○ご挨拶 少し遅くなりましたが、第10回シンデレラガール総選挙および第2回ボイスアイドルオーディションお疲れさまでした。そして私・へその人のへそプレゼン個人企画に参加してくださったすべての方々、改めてとなりますがありがとうございました! 【へそプレゼン個人企画】シンデレラへーそ総選挙 〜おへそはアイドルを救うRemastered〜 開催概要  本稿はこの企画のアフターレポートと題し、結果報告や振り返りをしたいと思います。あと46時間くらい後に迫った総選挙結果発表までの暇つ

          【へそプレゼン個人企画】シンデレラへーそ総選挙 ~おへそはアイドルを救うRemastered~ アフターレポート

          【へそプレゼン個人企画】シンデレラへーそ総選挙 〜おへそはアイドルを救うRemastered〜 開催概要

          ○ご挨拶 今年もやってまいりました、シンデレラガール総選挙の季節。記念すべき第10回を数える年に一度のお祭り騒ぎに併せ、私もあるトンチキな個人企画を運営しようと考えています。  題して『シンデレラへーそ総選挙 〜おへそはアイドルを救うRemastered〜』。お馴染みな人にはお馴染み、へそプレゼン個人企画の続編となります。  本稿はその個人企画の、ルールや進行について説明するものとなります。大筋では過去に行ったものとほぼ同じですが、細かな変更や調整が入っておりますので、参

          【へそプレゼン個人企画】シンデレラへーそ総選挙 〜おへそはアイドルを救うRemastered〜 開催概要

          『明るい部屋』に潜むアンブッシュのお話 〜あるいはそれがシャニマスの古事記〜

           本稿は、シャニマスの期間限定イベント『明るい部屋』のイベントコミュを読み、釈然としない心地を終始感じた筆者が、その出処を探り記したものである。必ずしもコミュ本編に好意的な立場ではないので、褒め称えるような感想しか読みたくないという人は今すぐブラウザバックするのをお勧めする。  なお、好意的ではないとは言っても、コミュやシャニマスそのもの、あるいはそれらを好むユーザー個々人を誹謗中傷する意図はないことを明記しておく。世の中には「肯定的な意見でないなら否定的な意見である」とい

          『明るい部屋』に潜むアンブッシュのお話 〜あるいはそれがシャニマスの古事記〜

          アイマス・カラーパイ談義指南 コモン編

          序文 アイマス・カラーパイ談義指南のコモン編へようこそ。本稿から始まるシリーズでは、トレーディングカードゲームであるMAGIC:the Gathering(以下、MtG)における重要な概念・カラーパイをアイマスアイドルに当てはめるにあたっての考え方や方法について解説していく。  ただしこのカラーパイ、一言二言で説明しきるにはあまりにも幅広く奥も深い。その分、カラーパイを通じてこそ見えてくるアイマスアイドル像も確実にあるのだが、そこに至れるまで必要となるカラーパイの知識も、簡

          アイマス・カラーパイ談義指南 コモン編

          シャニマスコミュは基本的に面白くない、というお話

          やあ┌(.┌ 冥)┐ ようこそ、へその人ハウスへ。 このヒーリングタルトはログインボーナスだから、まず食べて体力回復して欲しい。 うん、タイトルはある種の「釣り」なんだ。シャニマスコミュに文句をつけたりお気持ち表明をしたりする記事じゃない。そういうのを求めていた人がいたら済まない。 ふゆの顔も三度までって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「何言ってんだコイツは」みたいなものを感じてくれたと思う

          シャニマスコミュは基本的に面白くない、というお話

          品質/Quality is 何? という小話。

          ○序論「作品の品質が高いとは、どういう意味か」  そう言われてあなたはすぐさま答えを用意できるだろうか。よしんばできたとして、次の質問も重ねられたらどうだろう? 「あなたの言う高い品質の作品とは、あなたがその作品を気に入っているかどうかと関係あるか? 『あなたがその作品を好いているから、あたかも品質が高いかのように錯覚しているだけだ』と言われて、それは違うと断言できるだろうか?」  本稿は「品質(クオリティ)」という概念そのものについて、今一度、詳細に論考したものである。「

          品質/Quality is 何? という小話。