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NHKよるドラ「ここは今から倫理です」第5話(その②)

「【滝川】に触れる触れない問題」の後日のこと。【ゆり】は、倫理の授業中にリストカットを行う。それを見ていた【滝川】は、泣きながらカッターを取り上げ、必死で止める。

一瞬うろたえる【高柳】。一方、状況を理解した周りの生徒の一人は、「やっぱり…!」と言って即座に保健室への連絡に向かい、別の生徒は【ゆり】の手首の止血などを行う。また、パニックになっている【滝川】のフォローも。(とても、とても、倫理的な対応を、生徒はしたのだ)

パニックで気を失っていた【滝川】が保健室で目覚めた時、【ゆり】を抱きしめて言ったのは「大切な体だから、大切にして」。【ゆり】は「私の大切な…体?ごめんね、ごめんなさい」と泣く。

それを見ていた【高柳】はおもむろに保健室を出ていき、追いかけてきた養護教諭に言う。

「何のために…。半年かけて、何度も何度も倫理について語りかけたけれど、正しいことが何なのか話し続けたけれど、それでも一瞬の心揺さぶる激情には勝てない。私は、彼らにとっていらない存在なんですよ。」

そして、屋上で一人【高柳】は「僕は、、どうすれば正しかったのですか…先生!」むせび泣く。

ここは、高柳先生に言いたい。

あなたの生徒たちは、とても思いやり深く行動したではないですか!全部じゃなくても、半年の倫理の授業が、この行動に無関係であるわけはないのでは?(本人たちの資質によるところもあるかもしれないが)

とは言え、もしも、もしもですよ、高柳先生が、“たった”半年の授業ですぐに人間の何かを変えられる、救えると思っているのなら、それは傲慢ではないだろうか、とも思います。

ただ、この場合、何が正しいか…なんて誰も分からないですよね。←月並みですが。

まだドラマは途中なので、なぜ高柳先生がこのような考えに至ったかがわからないので、次回以降も観ながら「正しさ」や「生きる」ことについて考えることができたらいいなと思います。

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