【小説】『Dystopia 25』~楽園~Phase Ⅵ
Colony Ⅰ
ライト、ウェルバー、パメラ、セーラの四人は、第1コロニー管轄の森まで移動してきた。
その道中、木の皮や藁、動物の毛皮で衣類を作るForesterらしき風貌の子供が鹿や猪を捕らえる用の罠に足を捕られて怪我をし、そのまま罠を抜けれずに脱水症状で死にかけていた。その罠とは人の背丈ほどの縦に穴を掘り、上に枯れ木や葉を敷き詰める簡単な罠なのだが、念のために底には尖らせた木杭や竹、鋭利に砕いた岩を敷き詰めて足を負傷させ、安易に穴から抜け出せないようにしたものだった