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京都の古い京町家をリノベして住まう#7

工事がだんだん進んで・・・

断熱材などとは無縁だった築約120年の京町家に断熱材が入ると、なんとなく京都市の盆地の寒い冬を凌げるような気になる。

私は雪が降る土地に18年いたせいか(雪のない所に住みたい・・)とずっと思い続けていた。でも、長野県の蓼科に別荘(悪くいうと山小屋)を持った時もミュンヘンにダーリンと住んだ時も(雪、、降らないけど、そりゃー3℃や−15℃じゃ雪は降れない・・・)寒さと無縁になる事はない自分の運命について思案したものである。

京都の人(設計士も工務店も)、、これは偏見なのだろうな、、京都の人、どうのこうのじゃなくて、私が知り合ったお二方がたまたまそうなんだろう、、。物をハッキリ言わない。特にお金に関して。私はできれば安く上げたいが、自分の希望に近づける為には払うのだ。当然。東京の人はそこら辺はものすごくプロフェッショナル。私は長年仕事をしていて自分の仕事の料金や掛かる費用について明言できない人はプロフェッショナルだと思えないのだ。本当にやりにくい。
関西の人は「それ、なんぼや?」と すぐにお金の話しをするイメージがあったが、ここで(・・・一体どうなってるんだ!!)と 訳がわからない。

玄関上の庇に「碍子(ガイシ)」があるがコレは電気を絶縁し電線を支えるための器具です。この京町家の長屋のスタート部分にある私の家から電線がスタートし隣家に行き、その隣もまたその隣に電線を回している。最近は「昔の名残り」としてつけたままにしているが、この碍子は今も長屋のみんなの為にその使命を果たしている
タイトルの1枚目の写真は花台も付いて、完成した状態。これはまだ途中の段階
キッチン、シンクの右並び。この空いた空間は扉をつけて収納にしたかったが、予算内でできないと言われた。設計士さんはいつも既製品の物を考えるから高くつくのでは?レールを付けて板を置く、、こういう発想は利益にならないので、してくれない。後で自分でやるが、そういう事なら洗面台周りとかも使えない小さな既製品の棚とか付けないで欲しいのに、、そこは無視される・・・
屋根裏、左側の窓が東、右側の窓が南、長屋が二列細い私道を挟んでいるが、陽が入ってとても気持ちが良い。南側の窓には京町家独特の花台を付けるので、庇にも守られて雨も当たらず日差しを楽しめるのでサボテンにはもってこいの環境。 壁は南側がクロスになってしまった。私としては全部OSBボードで良かったのだが、私の要望は無視された
玄関を入ると昔の土間をそのまま利用して自転車を置けるようにした
洗面台
ベランダだけは私の予想を遥かに超えた良い出来栄え!しかし、屋根をシェアしている左隣と右の家から丸見えとなるので、後で対策を考えよう・・・というか、なぜ「コレだと丸見えなので柵の元にできる木材を2本立てて欲しい」を聞いてくれないか・・・だ。

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