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自宅という楽園を見つけた話。

子どものころ母に読んでもらった本の中で今でも好きながある。

メーテルリンクの「青い鳥」の話だ。

探し求めていたものは案外自分の近くにある。とまぁざっくりこういう話なんだけれども、私もこのコロナ禍の中で、ずっと探し求めていたものを見つけてしまった。

快適な労働環境である。

いわばムー大陸のような伝説の存在だとさえ思っていた快適な労働環境が

まさか自宅であったとは、恥ずかしながら全く予想だにしなかった。

部屋の構造上、デスクの隣にベッドがあるので、意志が弱い私は絶対に在宅ワークなんてできないと思っていた。

太陽が東から登るのと同じレベルで「自分は出社しないと集中して仕事ができない人間」だと思い込んでいた。

そんな中訪れた在宅ワーク期間。

会社では、3月上旬。世間より少し早めに、そして緩やかにはじまったものの、あっという間に「出社禁止令」が出され、全スタッフの在宅ワークが余儀なくされた。

自宅のデスクは元々長時間作業する仕様ではなかったので、

一日作業しているとお尻は痛いわ、肩は凝るわ。ただでさえ忙しかったのに労働環境としては下の上くらいだった。

そこで、在宅ワークの長引きそうな空気を察し、

①PCの画面の高さを調整できるアルミっぽい底上げツール

②肩がこらない高さで使用できるキーボード

③椅子に使用できる骨盤矯正用の座椅子型クッション

この三種の神器を例の密林から購入した。

この三種の神器を手に入れたことによってあっという間に自宅は楽園と化した。

あっという間に1日が過ぎ、作業がはかどるのだ。

午後や水曜日以降の疲労感が全然違うのである。

周囲の「自宅作業はかどらない勢」に理由を聞いたところ、

やはり当初の私と同じように身体的不調を感じている人が多い。

そんな私の愛すべき友人たちには、そっとリンクを送り付け、せっせと布教活動を行っている。

満員電車や通勤時間から解放され、

昼食後にはベッドで仮眠をとり、

快適な作業空間で業務にあたる。

そんな「青い鳥」の存在にみんなに気づいてほしいから。


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