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リアル80年代のロードレーサー: RALEIGH復活

こんにちは
自転車が大好きなSilicate meltと申します。

ここまでのあらすじ

1988年3月に買った初の本格ロードレーサー 
RALEIGH Professional

< パーツ構成 >
RD, FD, シフトレバー:SHIMANO Sante 7速SIS
ブレーキレバー:SHIMANO 105 (→ その後 Sante に交換)
ブレーキ本体:SHIMANO 600EX
チェーンホイール:SHIMANO 600EX
ハブ:SHIMANO  初代ULTEGRA 13-21T
ペダル:LOOK PP-65
これは当時15歳だった自分が考えた
夢のシマノミックスでした(笑)



これでいろんなところに行きました。

富士山一周に富士スバルライン、
一睡もせずに走った660km耐久ラン、
ユースホステルを渡り歩く長距離ツーリング。
全部このRALEIGHではじめてチャレンジしました。
そういや、山梨の柳沢峠に行ったときに財布を落として途方に暮れたのも、このRALEIGHだったな(笑)。

ところがですね、このRALEIGH
購入して1年半にもならないある日、
レース直前のトレーニング中に事故にあってフレームが変形してしまい、乗れなくなってしまったのです。
理不尽な事故だったのに、満足に弁償もしてもらえず…
これは悲しかったなぁ


もう二度と乗れなくなってしまったけれど、
資源ゴミとして捨てるのも忍びなく
物置の奥に放置されたRALEIGH
時代はスチールからアルミ、カーボンと変わり、
その存在すら、すっかり忘れておりました(笑) 

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月日は流れに流れて、あれから35年が経過
ヤフオクで買ってみた Nationalレーサー が意外と良い走りをすることに驚き、

そういや、あの RALEIGH  なんとかならんのかな

と思い出したのは、今年の8月でした。

CorsaCorsa さんに聞いたところ、直せそうなことがわかり、修理を依頼することにしました。

そして、修理完了!


さて、このRALEIGHを何のパーツで組むか?

RALEIGH Professional に乗る
Panasonic RALEIGH のフィル・アンダーソン

Panasonicチームが1984-1985シーズンに乗っていたRALEIGHに搭載されていたのは、当時最強の Campagnolo Super Record

やっぱり、欧州フレームはカンパでないとね
そこで、

憧れのオールカンパ

Victory corsa グループセット!

(別名 C-Victory
で組むことにしました。



RALEIGH復活 !?


まだ乗っていないからなんとも言えないけど、
とりあえず再び ロードレーサーのカタチ にはなりました。

Panasonic ではない Panasonic のレーサー
普通に書くと意味がわかりませんね(笑)

 


細っそ!



このヘッドチューブのポッチみたいなやつ(↓)
ポンプペグという工作なんですけど、
実はトライアスロンと関係があるんです。

80年代前半までのロードレーサーは、ボトルゲージ台座がダウンチューブにひとつだけで、シートチューブにはフレームポンプを取り付けていました。

この RALEIGH が販売されていた80年代中期、アメリカ発祥のトライアスロンが世界に広まりました
トライアスロンは180kmを単独で一定のペースで走り続けなければならないので、ボトル1個では足りず、ダブルボトルが必要になりました。
その結果、フレームポンプをトップチューブに取り付けることになり、落下しないようにするために、ポンプペグを付けるようになったのでした。

80年代中期、ダブルボトルが普及した結果、
フレームポンプはシートチューブからトップチューブに、
スペアタイヤはサドル下からシートチューブに移動した。
それにより、サドルバッグが使えるようになった!
(ちなみにこのときはまだ、ボトルゲージに取り付ける
タイプのツールケースは発明されていませんでした)



RALEIGHのパーツ紹介


世界で最も美しいリヤメカ

Campagnolo VICTORY corsa

(個人の感想です)


ギヤは Regina CX 14-21T, 6速ボスフリー
ステンレス製のアウターはNISSENの復刻版を利用しました。


シフトレバーは VICTORY S3


チェーンホイールは VICTORY corsa, 52x39T 170mm


ペダルは VICTORY S3
ストラップはペダルに付属していたカンパのやつがくたびれていたので、三ヶ島の革製に新調しました。

ステムはDura-Ace AX、ハンドルはNITTO Universal
本当はチネリとかにしたいところだけど、
とりあえず手持ちのパーツを流用しました。

ブレーキレバーは 初代Athena


ブレーキ本体は VICTORY corsa


シートピラーは VICTORY corsa
サドルは San Marco Rolls
このロールスは通算3個目で25年前に買ったやつです。



ハブは VICTORY corsa, 32H
カンパといえば、このクイックレバーですね!

リムは OMEGA strada XL hardox, 32H




シマノミックスの夢の跡
このRALEIGHを組み上げたばかりの頃、
もう嬉しさMAXで、フレームを買った
東京町田のイトイサイクルに行ったときに

シマノ レーシング コンポーネンツ

のカッコいいステッカーを見つけたんです!


これを貼った時のこと、昨日のことのように覚えているなぁ(笑)


オールカンパの車体にシマノのステッカー
チグハグでみっともないけど、
どちらも自分の憧れ&思い出が詰まっているので
ステッカーはしばらくそのままにすることにしました。

どうせ走っていても誰にも会わないし、
自己満足で乗るだけだからね(笑)



80年代のロードレーサー: 撮影会


おウチで Nationalレーサー が拗ねていたので連れてきました。

もしも80年代に無印良品があって「ロードレーサー」を売っていたとしたら、多分こんな感じでしょうね。

無印良品レーサー

に名前を変えようかな(笑)


僕は、コイツの無印良品的なところが好きなんです❤️
質実剛健そのもの
飾り気がないのに美しい
これを

機能美

といいます(個人の感想です)。




無印良品レーサーの SHIMANO 600EX
1986年頃、僕はコレに憧れていたんだけど、
1987年にシマノが Sante を発表したんです!
これにもうメロメロになってしまったんですよね(笑)

SHIMANO Sante
デュラエースとアルテグラの中間グレードで
80年代末期に3年間しか発売されませんでした。
最初にRALEIGHを組んだ時はこれを使っていました。


でも、本当に好きだったのは、コレなのです↓

世界で最も美しいリヤメカ

Campagnolo VICTORY corsa

(本日2回目の登場)

もう、カンパマークのオーラがすごい
C-RECORDが好き過ぎて
その弟分 VICTORYの方が好きになってしまったワタクシなのでありました。


このnoteの一番上の写真にもあるように、最初にRALEIGHを組んだ時は、チェーンホイールとブレーキ本体は Sante ではなく 600EX にしました。
Sante はバイオペースギヤしかなく、クランクのデザインもオモチャっぽかったことと、600EXのブレーキは黒い大きなタイヤガイドがカッコ良かったのに対して、Santeのブレーキはタイヤガイドが一体型で、カッコ悪かったからです。


 奥:National NR-3100 (TANGE No.1) x SHIMANO 600EX
手前:RALEIGH (REYNOLDS 531) x Campagnolo VICTORY
1984年〜1987年頃の純国産レーサーと純欧州レーサー

この2台でコンポを丸ごと入れ替えるのも、楽しそうだ







この日は雪の予報だったのですが、
天気予報が外れて奇跡的に晴れ間が出たので、
このあと RALEIGH で40kmほど走ってみました。
次回はその様子をレポートする予定です。

(次回に続く)


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