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サガミサイクルセンターの思い出...そして最近初めて知って驚いたこと

 横浜市瀬谷区に三ツ境という場所がある。最寄駅は相模鉄道の三ツ境駅だ。駅の南口から徒歩ですぐのところに サガミサイクルセンター というロードバイクの専門店がある。
 横浜市や神奈川県中部にお住まいのサイクリストなら行ったことがある方も多いと思う。
 僕は中学〜高校生の頃、神奈川・東京の10数店舗のプロショップで買い物をしたが、最も利用したのが、このサガミサイクルだ。
 神奈川を離れてからも帰省をするたびにサガミを訪問し、何かしら買うのが習慣になっていた。

 実は三ツ境は個人的にも思い入れのある場所であった。
 僕は神奈川県綾瀬市で育ったのだが、生まれた時は横浜市の三ツ境に住んでおり、2才の頃に引っ越したのだと親から聞かされていた。
そのため、当時の記憶はないものの、自分の出生地はずっと「横浜」であると認識してきた。
 
 このnoteでは、サガミサイクルの思い出 
そして、最近初めて知った サガミサイクルと自分の不思議な縁 について書いてみようと思う。


1.サガミサイクルセンターについて


現在のサガミサイクルセンター

 サガミサイクルは創業45年になるスポーツサイクルの老舗である。
 昔からサイクルスポーツ誌の前の方に大きな広告を出していて、その存在が広く知られていた。店舗はもともと三ツ境駅北口にあったが、2000年頃に駅の南口に現在の自社ビル店舗が出来て移転した。2階がウエアやシューズなどのグッズ関係。3階がフレーム、パーツ、完成車売り場だった。
 数年前にすぐ右隣のビルにロードバイクコーナーが移転・拡張したようだが、僕はまだ行ったことがない。

 サガミサイクルは以前は通販でも有名だったが、最近は実店舗の対応が忙しいのか、一時休止中の様子である。



2.サガミサイクルセンターの思い出

サガミサイクル1号店

 サガミサイクルは2000年頃に現在地に移転するまで、三ツ境駅北口にあった。現在そこは「1号店」としてシティーサイクルの専門店となっている。

サガミサイクルの1号店 北側 (Googleストリートビューより)

 僕にとって、サガミはこちらの1号店の方が馴染みがある。
 上の写真の北側が正面入り口で、ウエア、シューズ、サングラス、バッグなどの用品売り場になっていた。

サガミサイクルの旧店舗 南側 (Googleストリートビューより)

 南側にも出入り口があり、こちらはフレーム、パーツ、ホイール、完成車コーナーだった。北側の売り場と南側の売り場に段差があり。店舗の中に階段があった。
 
 サガミサイクルの特徴は「めちゃくちゃ狭いのに,品揃えが豊富」なことにあった。狭いスペースにいろいろな商品が高密度に展示されており、輸入フレームが天井から何本も吊るされていて、あれこれ見ているだけで飽きないのでした。
 流行りモノはすぐに店頭に並び、店頭に無いものでも「〇〇ありますか?」と聞くと、店長が「ちょっと待っててね…」といって中二階の倉庫まで上がり、持ってきてくれることがよくあった。
 ただし、客が数人も入ると超満員となって店内で身動きが取れなくなるのが難点なのであった(笑)


名物の店員さん

 当時、サガミサイクルには名物店員のおばさん お姉さん がいた。店長の奥さんで、グッズコーナーで商品を見ていると
何かお探し?
と必ず話しかけてきて、こちらの希望を聞いて早口で商品説明をしてくれるのだ。
そして、とても押しが強く、商品選択に迷っている時はありがたがったが、どんどん誘導されて、想定しなかったものまで買ってしまいそうになることもあった。

 GoogleMapにこんな口コミがあった…

あー、それ店長の奥さんだわ(笑)
いまでも現役で頑張っておられるのですね!


盗難騒ぎの思い出

 僕は高校生の頃、ほぼ毎月サガミに行って何かしら買い物をしていた。
 あるとき、こんなことがあった。
 下のフロアで商品を見ていると、店長の奥さんが声を挙げてパニックになっています。何事かと見ていると、店の前に陳列していた商品のMTB十数台が,丸ごと全部盗難にあったというのです。
 確かに僕が店に入る時にはMTBがたくさんありましたが,外に出てみると1台もありません.
 真昼間の営業中の大胆な犯行でした。
 これだけの台数はトラックでないと運べないはずです。警察に110番通報するとともに考えられるトラックの大きさや移動距離を推測するなど、店内は大騒ぎになりました。
自分が店舗にいる時に起きたこの出来事が、とても記憶に残っています。


商品が安かった

 さて、サガミサイクルのもうひとつの重要な特徴は「商品が激安」な点にありました。僕がサガミを最も利用したのは、もちろんそれが理由です。
 当時のサイスポの広告を下に示します。

80年代のサガミサイクルの広告 (サイクルスポーツ誌 1989年8月号)

ショップオリジナルの105のクロモリロードが58,000円
これは当時、105仕様としては日本で最も安価な入門ロードでした。
 僕は高校生の頃「自転車をはじめたいけど、何がオススメ?」と相談されることがときどきありました。そんなときはいつも上の入門ロードを推薦し、実際に2名が購入しました。

 練習用のチューブラータイヤは1000円からあり、レース用のハイエンドタイヤでも5000円程度。そして、MAVIC Paris-Roubaix SSC+カンパCレコードの決戦用ホイールセットが44,500円
すごいですよねぇ
こんな価格で当時最高級だったホイールとタイヤが買えてしまったのです。
(ホイールは手組み工賃抜きのパーツ代換算だけでも定価の半額。割引率もすごいけど、当時の定価も安くて驚く)

 当時、同じ商品でも、サガミサイクルは近隣のショップと比べて価格が2割以上安かった記憶があります。
同じ価格で全国通販もしていて、

西のウエムラパーツ
東のサガミサイクル

と呼ばれておりました。
(注:すみません。これは僕だけかもしれませんが)

2000年代のサガミサイクルの広告 (サイクルスポーツ誌 2007年10月号)

 2000年代になってインターネット通販が一般化すると、サガミサイクルの広告からパーツの掲載が消えてオリジナルロードのみになりました。
上のロードバイクはフルカーボンフレームに105仕様で168,000円
これもかなりお買い得な一台でした。


 上の写真は僕が1999年にサガミサイクルで購入したカンパレコード仕様のRossinです(パーツ買いして自分でバラ完したもの)。
同じグレードのロードを他店舗で買うよりも2〜3割安く買えました。


3.最近初めて知って驚いたこと

 
 昨年の4月、単身赴任生活を開始するにあたって、家の荷物をいろいろと整理したとき、子供の頃のアルバムが出てきた。
 こんなときでもないと機会はないだろうと思って、アルバムの写真をスキャン・デジタル化してパソコンに保存することにした。
 最近それを見返していたところ、生まれた時のアルバムの表紙に、僕が生まれたところが書いてあることに気が付いた。

瀬谷区三ツ境 芝医院

という病院(産院)らしい(このとき初めて知った)。

僕が生まれた時のアルバムの表紙


子供の頃、親から、綾瀬に来る前は三ツ境にいたと聞かされていたから、「本当にそうだったんだ」と思った。

「芝医院」をインターネットで検索したところ、下の一覧表がヒットした。現在は廃院になったらしいが、住所が載っていた。

そして、この住所地をGoogleMapで検索したところ、下の場所であることがわかった。

サガミサイクルからめっちゃ近い!

僕が生まれた「芝医院」は「サガミサイクル」から直線距離で30mのところにあったのだ。医院の跡地は、現在は住宅になっているらしい。
サガミには何度も行ったけど、今まで全く知らなかった(笑)

このMAPの縮尺を小さくしてみると、次の様になる…

僕はサガミサイクルで誕生したことになるのであった (笑)


まぁ、当時お小遣いの大半をサガミに投入していたし、僕の人格はこの頃の自転車旅行とサイクルスポーツによって形成された部分が大きいから、あながち間違いでもないんだけどね

 (終わり)


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