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男鹿半島1周168km → DNF

こんにちは
自転車が大好きなsilicate meltと申します。

先日、男鹿半島を1周するトレーニングライドに出かけたのですが、走行中にあるトラブルが生じまして、サイクリングを途中で中断、帰宅し、DNFとなりました。

ちなみに、今ではほとんどのサイクリストには起こり得ないトラブルです。
興味のある方、お暇な方がいらっしゃいましたら、読んでみて下さい(笑)



9月29日日曜日
気温もようやく下がり、いよいよ秋のサイクリングシーズンがやってきた。
3週間ぶりにロードに乗れる時間ができたので、男鹿半島を一周することにした。

今回のコースを上図に示します。
1周168km、昨年7月に走ったのと同じコースです(下記note)


本日乗るのは、Nationalレーサー
最近、これに乗るのが楽しい(笑)
この6月以降、距離ではLOOK565の方が多いが、
回数ではこのNationalレーサーに一番乗っていると思う。

8時20分、自宅を出発した。

出発から10分後
ウォーミングアップ的に28km/h前後で流していると、後ろからママチャリが近づいてくる音がして、あっという間に追い抜かされた(笑)
35km/hくらい出ていたのではないかと思われる
部活に向かう高校生の様であった。
自転車競技を始めればいいのにねぇ
なんて思いながら、リアル小野田坂道を見送ったのでした。

それにしても、これから起こる何かを予感するかのように
今日はイマイチ調子がよくない。
他のnoteでも何度かレポートしている通り、
このNationalレーサーは 意外と走りが良い と評価しているのだけれども、
なぜか今日はその速さを感じ取れない。
追い風にも関わらず、200Wで33km/hくらいがやっとである。

それにパワーメーターも調子が悪い
電池を変えたばかりなのに、走行中にサイコンとの接続が切れたり、繋がったりして、安定しない。
前回乗った時はそんなこと無かったのに


22km地点、ハンドルが変な感じがして確認すると、緩んでいたのか、前下がりになっていた。

実はこのとき既にバイクに異変が生じていたのだが、そんなこととは知らず、ハンドルの角度だけ調整して、すぐに出発した。
上の写真を見てわかる人いますかね? 
僕はまったく気がついていませんでした
(笑))


ちなみに、使っているステムはDURA-ACE AXで、六角ボルトがステム内部の奥まった場所にあるので、携帯工具が使えず、ハンドルの高さや角度の調整には長い六角レンチとアルミパイプが必要になる。
昔のシマノのスレッドステムは、デザインは俊逸だけれどもメンテナンス性に難があり、持ち歩く工具が増えてしまうのが欠点である。

Nationalレーサーに乗る際に携帯する工具
六角レンチとアルミパイプはステムの調整用
10mmのレンチはブレーキシューの調整用


男鹿市を通過して、景色の良い海沿いルートに入ったあたりから、
断続的に多くのサイクリストとすれ違うようになった。
ロードバイクの他、クロスバイクやMTB、子供を連れたサイクリストも多い。
ワタクシ、普段は県内をサイクリングしていても、100km走行してすれ違うのは一人〜二人程度なので、今日は異例のことである(笑)
サイクリングイベントか何かをやっているのかもしれない。


帰宅してから調べたところ、「第10回 あきた男鹿半島なまはげライド」が開催されていたことを知った。
ゲストに白戸太郎や片山右京が来るというから、それなりに本格的なイベントのようだ。


最も長い「100kmロングコース」は下図のルート。
僕がこれから走る予定のコースとほぼ被っている。
こんなイベントが開催されていたとは、全く知らなかった(笑)

ちなみに、このイベントは2時間ほど前にスタートしたので、僕が走ったときには既に同じ方向に走るライダーはいなかった。
すれ違った人達は、短距離(25km)コースの方々の帰路だったようだ。

参加費を見たところ、ロングコースは11,000円とのこと

高っか!!

グルメ代も入っているみたいだけどね

ちなみに、今日は男鹿半島1周168kmを、予算1000円程度(昼飯+自販機代)で走ろうと思っている(笑)

ワタクシ、こうしたサイクリングイベントには一度も出たことがないです。
というか、そもそも

お金を払ってサイクリングをする

という概念が頭の中に無い
(貧乏性なのでね(笑))

そういや、5chに「貧乏人ほど自転車趣味歴が長い
っていうスレッドがあったけど、
物欲の話しかしてなくて笑ってしまった。
金さえ払えば、メンテも洗車もしてもらえるし、
ロードバイクスクールで走り方を教えてもらえて、
トラブル時にはロードサービスに助けを求めることもできる。
スゴイ時代になりましたよねぇ
何でもかんでも "お金で解決" の時代になってしまって、
オジサンはもう付いていけません(笑)



スマンスマン
話が逸れました。
えーっと、大勢のサイクリストとすれ違ったところまで書きました。

総勢30人くらいだっただろうか
すれ違うたびに、手を挙げて挨拶をします。
しばらくするとすれ違う自転車もなくなり、
いつもの静かなサイクリングに戻ったのでした。


41km地点、鵜ノ崎海岸を通過
ここは「日本の渚 100選」にも選ばれている遠浅の磯
僕も家族と住んでいた頃は、毎年子供たちをここに磯遊びに連れてきた。
ヤドカリ、カニ、ウミウシ、フグ、多くの小魚がいて、子連れのお出かけにはとても楽しめる場所である。

海岸沿いの快適な道をバイクを振りながら快走していると、なんだかいつもよりも振りが軽い感じがした。
走りながらサドル下に手を当てると、何もついてない?
スペアタイヤ…

スペアタイヤがない!


どこかに落としてしまったのだ

今朝、出発したときの様子は上の通り

今までスペアに使っていたCORSA  CXが、経年劣化でパンクしてしまっていたので、今日は、先日大阪のウエパーに行った時に購入した Vittoria  STRADAを畳んでサドル下に取り付けていたのであった。



上にも書いたように、
スペアタイヤが無いことに気がついたキッカケは、
下ハンの立ち漕ぎでバイクを振った時の挙動が違うように感じたから

先月のnote、タイヤの空気圧を徹底調査 でも書いたけど、
ワタクシ、5barから10barまでの範囲で空気圧を変えても、乗り心地の違いがさっぱりわかりませんでした。
「 自分はそこまで鈍感になってしまったのか ( ノД`) 
と、ちょっと悲しかったのですが、
今回の件で、それほど鈍っていなかったことが分かって一安心(笑)
タイヤって、たかだか300g弱ですけど、分かるもんですね


今日は49km地点のここで折り返すことにした。

都会ならサイクリストが多いから、すぐに誰かが気がついて、拾ってくれるのだろうけど、ここ秋田ではそんなことは期待できない。
落としてしまったスペアタイヤは路上に落ちたゴミでしかないのだ

買ったばかりの新品のタイヤを落としてしまったので、探したい気持ちもあるが、それ以上に、路上のゴミになってしまわないように回収しなければならないと思った。
巻いたタイヤの中央にアルミチューブのパナセメントを入れていたので、もしも路上に撒き散らされてアルミ片が刺さったら、パンクの原因にもなるだろう。

どこで落としたのか、まったく思い当たる節がない
反対車線をよく見ながら、帰ることにした。


無いねぇ
どこで落としたんだろう?

そういえば、22km地点でハンドルを調整したときに写真を撮っていたことを思い出した。
それを確認すると…

スペアタイヤがない

これ以前にどこかで落としてしまっていたのだ。
このときは全く気がついていなかった(俺のバカ〜、笑)

22km地点のハンドルを調整した場所まで戻ってきた
ここから先のどこかにあるハズだ

反対車線に渡り、歩道を徐行しながらタイヤを探す

しばらくすると、タイヤにサイズがよく似た黒い物体が 路肩に落ちているのが見えてきた

きっとコレに違いない!

 

こんなところに落としてたのかぁ
見つかってよかった!






誰かの靴でした(笑)


それにしても、片方だけの靴やサンダルって、
路肩でよく見かけるけど、
この靴を履いていた人はその後どうしたのか?
という疑問もさることながら、
そもそもなぜ道に靴が落ちるのか? というのが謎過ぎる。

路上に靴が落ちる原因を調査・解明して論文を書き上げたら、
間違いなくイグノーベル賞にノミネートされるであろう。

路上の落とし物
ホイールカバーなんかもよく見かけますね

時速20kmで徐行しながら、反対車線を探す。
有りませんねぇ

なんだか、走行中に少しずつ固定がズレて落ちたのではなく、
ものすごく家の近所で、出発直後に既に落としてしまっていた様な気がしてきた。



反対車線の歩道を徐行しながら探す。

13時3分、自宅に到着
本日の走行距離97km

結局、家の近くでもタイヤは見つかりませんでした。
落としてから既に3〜4時間が経過しています。
誰かが見つけて移動させたか、路上でバウンドして転がり、道路脇の草むらにでも隠れてしまったのかもしれません。

今までスペアに使っていた古いCORSA CXは何度も畳んでいたので柔らかく、サドル下の固定にも馴染んでいたけれども、新品のSTRADAは硬いので、トーストラップで縛って固定したときの変形が小さく、走行中の振動でズレやすくなっていたのかもしれない。

今回の教訓:

スペアタイヤはしっかりと固定すべし!

特に、新品のタイヤには要注意!!


もはや絶滅危惧種のチューブラーですが、
まだまだ学ぶことってあるんだなぁ
と感じた、今回の出来事でした。

(終わり)



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