15年前にヤフオクで売ったロードバイクと再会した話(続き)
Rossinをグーグル検索して買取店のサイトをクリックしたら,14年前にヤフオクで売却した車体を見つけたことを書きました.
これはその続きです.
実は驚いたことがもうひとつあります.
そのRossin Performanceの横の紺色のRossinも,私がかつて乗っていて,
19年前にヤフオクで売却した車体と全く同じなのです.
5.私が最初に買ったRossinの格安フレーム
このRossinを買ったのは,イエローのRosssin Performanceを買うさらに10年前,1989年 私が高校2年生のときです.
当時,RALEIGHの自作ロードに乗っておりました.
10日後に幕張メッセで開催されるロードレースに出場する予定で,トレーニングをしていたある日のこと.走行中に,反対車線の渋滞中の車の隙間からママチャリが飛び出してきて衝突し,フレームが破損してしまいました.
急遽,代わりのフレームを買うために,当時吊るしの在庫が多かった町田のイトイサイクルに行きました.
とは言っても,自分の貯金とこずかいを全額かき集めても買えるのは5万円まで.吊るしフレームの中での選択肢は限られています.
その中で見つけたのが,このRossin.なんと5万円の値札が付いています.
それまで,欧州メーカーの吊るしフレームは15万円以上するものだと思っていたので,驚きました.
後でわかったのですが,丁度そのころから5万円クラスの格安クロモリフレームが輸入されるようになってきていました.コルナゴやBianchにも同じような格安フレームが販売されていたと記憶しています.
ただし,5万円クラスの吊るしフレームの材質はコロンバスAELLE
劇重であることが予想されます.
しかし,サイクルセンターナガノに通いつめていた頃から Rossin にはブランドとして憧れがあったことと,予算の面でも他に選ぶ余地がなく,このフレームにしました.
6.劇重 Rossin クロモリフレームの思い出
このフレーム,ロゴなどはペイントではなくデカール.そして一部ペイントされている部分も塗り方がすごく雑です.
乗り心地はRALEIGHと比べて車体が重く,直進性も悪かったです.
でもこのRossinには思い出がたくさんあります.
神奈川→京都 や 金沢→東京間のタイムトライアルにチャレンジしたり,レースやトライアスロンにもこれで出ていました.
当時,長距離耐久ランにハマっており,
「変わったことにチャレンジしている高校生」ということで,NHKのテレビ番組に15分ほど出演させてもらったことがあるのですが,そのときスタジオに持ち込んだのもこのRossinでした.
その後,2004年に仕事の都合で引っ越しをする際,ヤフオクにて上の写真の完成車の状態で売却しました.
7.今度もビンゴか?
さて,買取サイトのRossinと私のRossinを比べてみます.
サイズは同じですが,デカールの剥がれや傷の位置が少し違うように見えます.当時,安価なフレームとしてそれなりに数が出ていると思われるので,
私が所有していたものとは別の車体の可能性の方が高そうです.
しかし,「Rossin」とグーグル検索をして表示された2台が,自分がかつて所有していたものと完全に同じであったので,とてもびっくりしてしまいました.
ところで,この車体を販売している店員さんに一言言いたいことがます.
ビチアモーレさんのWebsiteでのそれぞれの販売価格では
80年代の コロンバスAELLEのRossin + カンパ アテナの完成車が22万円
90年代の Rossin Performance +カンパ ケンタウルの完成車が14万円
値付けが逆ではないでしょうか?
私が買ったときのフレーム価格は前者が5万円,後者が15万円でした.
乗り心地もRossin Performance の方がずっと上質でした.
それとも,80年代のクロモリやアテナにビンテージ的な価値があるということなのでしょうか?
終わり