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ワイズロード新宿本館に行ってきた

こんにちは
ロードパーツが大好きなsilicate meltと申します。
先日、初めてワイズロード(Y's Road)の新宿本館に行って来ました。
いろいろと凄かったので、レポートをしてみたいと思います。



昨年の4月、久々にロードバイクのことを情報収集しはじめた頃、
私のパソコンのネット環境に異変が生じるようになった。
Google検索やブログを見たりしていると、ロードバイクとは無関係のサイトなのに、どこに行っても「ワイズロード」というショップの広告が繰り返し表示されるようになってしまったのです。

このショップ、見たことのある方も多いと思いますが、全国に店舗があり、店員がやたらと物欲を煽る様な宣伝ブログを大量投稿しています。
そうした宣伝ブログを見ているうち、ターゲティング広告の対象にされてしまっていたのでした(笑)

「"ロードバイクブーム" もあったみたいだし、
最近はこうした新興ショップも増えているんだなぁ

程度に思っていたのですが、なんと!
vogue-rider氏の話によると、ワイズは昔の有名プロショップ
サイクルメイトヨシダ」の進化系だと言うじゃないですか。
これにはとても驚きました。

< サイクルメイトヨシダの思い出 >

ヨシダで思い出すのは、味のある手書きの広告(下図)

80年代末期のサイクルメイトヨシダの広告(サイスポ 89年8月号)
デジタルフォントの表記や写真で見るよりも、
購買欲がそそられる感じがするのは気のせいだろうか?
現代のワイズロードをサイクルメイトヨシダ風
再現した広告を見てみたい!(笑)

関東地方で多店舗展開
ロード、MTB、ランドナー、トライアスロン、全方位でオリジナルのオーダー車、完成車を販売しており、ショップオリジナルの改良パーツや便利なグッズ類も人気があった。
このショップの進化形態がいまの「ワイズロード」なのである。


10月某日
出張先での仕事を終えた私は、地下鉄丸ノ内線 新宿三丁目駅に降り立った。
この二ヶ月ほど、毎週のように東京に来ている。
いつもはあまり時間がないので、都内で買い物などはしないのだが、
今回は2泊3日で時間にも少し余裕があるため、
ワイズロード新宿本館に行ってみることにした。

新宿には「本館」、「ウエア館」、「クロスバイク館」の3店舗がある。

ワイズロード新宿本館は新宿駅から約600m、
新宿三丁目駅に直結したビルの地下にある。
場所はすぐに分かった。

先月のウエパー梅田店の訪問では、特価品を衝動買いしただけであったが、
今回は買うものが決まっている。

  • 冬用のビブタイツが古くなってきたので、安くて良さそうなものがあれば新調したい。

  • 先日、サイクリング中に 新品のスペアタイヤを落とす という失態を演じてしまった(笑)。このとき同時に 新品のチューブ入りリムセメント も落としたので、今日はそれらを買って帰りたい。

  • ついでに、スペアを固定する トーストラップ がもはや年代モノでボロボロなので新調したい。元はと言えば、このトーストラップが原因なのだ!



実は vogue-rider氏 からの事前情報で、

「ワイズの新宿本館はチューブラーを置いていない」

と聞いてはいたのだが、

何をおっしゃる
またまたご冗談を...(笑)

うちの近所のショーワという小さなショップですら、
Vittoriaの決戦用タイヤとパナセメントを
常に切らさず在庫しているのですぞ!(笑)

ラテックスの新品チューブラーなら自宅に交換用が
数本あるが、最近少し考えるところがあり、
持ち歩き用のスペアはブチルにしたいと思っている。
Vittoriaの練習用ブチルタイヤとパナセメントを買う気満々で
ワイズロードを訪れたワタクシなのであった


< ワイズロード 新宿 ウエア館 >


階段を降りると、正面に見えてきたのはウエア館
まずはこちらに入ってみた。


店内はこんな感じ
西の横綱「ウエパー梅田店」と比較をしてみる。

  • 品揃えはウエパーの方がよい

  • ウエパーは平成初期〜中期のビンテージ風味のウエアもあったが、ワイズは最近の流行っぽいものしか置いていない。

  • ウエパーは全品2割引がデフォで、さらに30%、40%OFFの特価品も多かった。ワイズは定価がデフォで、10〜20%OFFがごく稀にある程度。  ウエアはウエパーの方が圧倒的に安いです。

買おうと思っていた 冬用のビブタイツ なんて、これからがシーズン
特価品などある訳がなく、ガッカリ
いや、これは「定価」の値札に目が慣れていない自分が悪いのです!
まだまだ修行が足りませんね(笑)


Deuterというメーカーの自転車用バックパック
自分は荷物はバイクに取り付けるのではなく "背負う派"
20年以上前に買った、旅行用の小型リュックを使い続けている。

背負ってみたところ、やはり自転車の専用品は違いますね。
リアル店舗はこうしたものを試せるのがイイ


シューズもウエパー梅田店の方が品揃えは少し良かったかな
いや、他と比べればここも十分多い方だけど…
(ウエパーが異常なだけ(笑))

ウエア館は以上で終了です。
ウエアやシューズは、見てもあまりよくわからないし、自分の好きなビンテージ風味のウエアも無かったので、他には見るものもなくお店を出ました。
ウエア館の斜め前の向かいにある本館に移動します。


< ワイズロード 新宿本館 >


いよいよ本日のメイン
新宿本館に入ります。

今回、私はタイヤを買うつもりではあるが、事前情報によると、
ここは完成車が500台以上あり、日本最大級の品揃えとのこと
ワタクシ、次の点についてもチェックをしたいと考えている。

  • ワイズは何を売りたいのか? そのためにどのようなディスプレイをしているのか?

  • ワイズは各ブランドをどのように位置付けているのか?

  • カンパ組みの完成車は、どんなグレードがどれくらいあるのか?

  • 超お買い得な完成車


店内は回廊のようになっており、一周しながら各メーカーのバイクを見て回ることができるようになっておりました。


まずはトップバッター
入り口すぐの右手にずらっと並ぶのは、
10万円台のFUJIのクロモリ グラベルロード

入り口から見えるところに "100万円オーバーのバイク" なんて置いたら、
ビビって誰も入ってくれません(笑)
お手頃価格帯のバイクで親しみやすさを演出です。
グラベルも流行っていますしね!


FUJIの向かいは、サイズの小さなレディースコーナー
女性にも気軽に入ってもらうための工夫がされていました。
入口近くには Liv もたくさん展示されていました。


お次は GIOS コーナー
GIOSは完全に安売り路線にシフトしてしまったみたいですね。
10万円台後半のクロモリロードがたくさん
カーボンモノコックはひとつもありませんでした。
全品20%OFFで、最初の1台にGIOSを探している方には、お買い得かも


ここまで10万円台がメインだったが、
少しずつ価格に慣れさせる作戦なのでしょう
ブリヂストンの40万円クラスの展示車 6連発で軽いジャブ

この10年間で激変したロードバイク界において
ディスクブレーキやエアロロードといったトレンドも、
しっかりとフォローし続けている国産メーカーの最後の砦
頑張って欲しいですね!
(そういや、Panasonicと ARAYAを見なかったな)



ここから先、ワイズは本気モードに入ります。


まずはレジカウンター斜め前の目立つ場所
トップバッターの展示は LOOK

さすが、ワイズさん!

わかってらっしゃる 👍



こっ、これは…

795BLADE2 RSのホワイトバージョン

ワタクシ、ウエパーに行った時にこんなこと書いてました↓

note「ウエムラパーツ 梅田店に行ってきた」より


2025モデルでホワイトが出たんだって!

(今年のツールにて初登場とのこと。最近はもうツールは見ていないから、知らなかった)

これは、欲しい
とっても欲しいぞ!


ちなみにお値段は↓

う〜ん
悩むねぇ


この白の795、LOOK史上二番目位にカッコいい
ちなみに史上最もカッコイイのは、
今乗っている 595 ProTeam 2007年モデル です  (個人の感想です)
でも、もう色々と規格が古くなってしまったので、
そろそろ新しいバイクを…

ただ、自分はデュラである必要はないんだよねぇ
105Di2組みでいくらになるのか気になるぞ!


HBだからイノーのサインだね
(念のために店員さんにも確認しました(笑))
このサイン入りジャージは店長さんのコレクションだそうです。

右には1987年にLa Vie Claire が米国のクアーズクラシックに遠征した時の、Red Zingerジャージも…

出典:https://ciclismo-vintage.blogspot.com/

ワタクシ、ドンピシャこの世代
やはり、LOOKはここが原点ですね!

ちなみにウエアに書いてある
Celestial SeasoningsのRed Zingerは 米国で売られている紅茶の定番ブランド
 だそうです。

当時はインターネットがなかったから、
こうした欧州プロロードチームのスポンサー名って、
サッパリ意味がわからなかったですね。

なんか見たことないロゴだけど、スゲーな〜、カッコイイな〜

もう、ただそれだけでした(笑)


LOOKの隣は COLNAGO コーナー
完成車は全部シマノ組み


今年のツールの優勝マシンらしいです。
新宿本館の中では、これが最も高価なバイクでした。


corratec
衝立を挟んだCOLNAGOの反対側なのですが、
ちょっと目立たない配置でした。

Wilier コーナー
この赤がブランドのイメージカラーらしいです。

Wilierから通路挟んだ向かいに DE ROSA

流石、世界で最もシマノが似合わないメーカー(笑)
ほとんどが機械式メカのカンパ コーラス仕様でした。

100万円オーバーの4台が床置き(笑)
(普通、床置きは105やTiagra完成車のポジションなんですけどね)
やはりDE ROSAは格が違います。
新宿あたりだと、ほとんど迷わずに、こういうのをポンと買って帰るお客さんも多いのでしょうね。


DE ROSAの向かい、Wilierの隣は PINARELLO コーナー


よく知らないけど、凄いバイクなんだと思う(笑)


TREK コーナー

Bianchi コーナー


cannondale コーナー

cannondale Supersix EVO プロチーム仕様
なんだか LOOK 795BLADE2 RS がとても安く思えてきた…

まさか、そういう作戦か!

もう金銭感覚が狂ってきてしまいますね(笑)


MERIDA コーナー
シマノ自転車博物館で東京オリンピックに出場した実車を見て以来、ちょっと気になるメーカー
(ワタクシ、そういうことに敏感なタイプです(笑))
やはり、有名選手が乗ることによるブランドイメージって大きいね


個人的にはMERIDAのこれが一番の お買い得車 だと思いました。
ネットで他店舗を調べてみても、105Di2の完成車はこれくらいが限界のようだ。


GIANT コーナー
90年代に ”安かろう悪かろう” の台湾製の格安ロードとして初登場
ホリゾンタルフレームが常識のロード界にMTBのようなダサいスローピングを導入したこともあり、最初の評判はあまり良くなった。
それが97年にONCEに供給してから認知されるようになり、今ではスローピングのロードフレーム & 中国製 or 台湾製 が世界標準となった。
こんな未来が来るとは、まったく予想していなかったなぁ(笑)



完成車は以上となります。
自分が見落としているだけで、
他のブランドもあったかもしれません。
完成車のディスクブレーキ率は99%
(リムブレーキはSORA仕様のクロモリロードくらい)
コンポはシマノ率95%くらい
カンパの採用はDE ROSAの数台のみ。
もう、シマノが優秀過ぎてつまらないね(笑)

ものづくりがデジタル化するとともにパーツの電子制御が当たり前になってくると、今後は microSHIFT や WheelTop のような中華コンポが
ライバルになってくるのだろう
そうしたシマノ以外の完成車も見てみたいと思った。


ここからは お買い物モード となります。

タイヤタイヤっと
ありました!

たくさんありますね

でも、種類と在庫は多いのですが、
クリンチャーとチューブレスしか見当たりません
やはりvogue-riderさんの言っていたことは本当だったのか!

別の場所で品出しをしていた女性の店員さんがいたので聞いてみた
私:「すみませ〜ん、チューブラータイヤって置いてますか?
店員さん:「あ、ハイ。 こちらになります
                   
少ししか無いんですけどぉ (申し訳なさそうに)」

と案内してもらったのは…

一番高いところの端っこに、コンチネンタルのチューブラーが3種類のみ

タイヤのパッケージって箱に切り込みが入っていて、
触れるようになっている。
そこでケーシングの感触を確認できるんだけど、
ここのは箱が丸ごとビニールで梱包されているので触れません。
(クリンチャーやチューブレスはそんなことしていないのに)
しかもタイヤはあるのにリムセメントは売っていませんでした。

ワイズはもうチューブラーは売る気がないみたいだ
そもそも完成車には1台もなかったからねぇ
当然と言えば当然ですね

気を取り直して、トーストラップを探すことにした。

ありました!
欲しいのは革製の白いやつ
でも、あるにはあるけど、よくわからないブランドの
ロゴ入りだったので買わなかった。
(トーストラップにブランド名が書いてあっても許せるのは 
カンパ三ヶ島 だけだと思う(個人の意見です、笑))


サドルもたくさん

バッグコーナー

シマノのスペアパーツコーナー

グッズ類、パーツ類の品揃えはウエパー梅田店と同程度
ただ、ウエパーにはビンテージも若干あったけど、ワイズには皆無でした。



最後に、今回買ったものを紹介します

いや結局、大したものは買えなかったんですけどね(笑)

左上から時計回りに
1.  IRCタイヤのカタログ (無料配布)
最近、タイヤの転がり抵抗を色々と調べているのだけれども、自分の計測結果をサポートする興味深いデータが載っていた。

. PEARL IZUMIのカタログ  (無料配布)
ウエア類は種類が多すぎて、ネットで探すと、もう大変です。
こういうのが一冊あると便利だね。

. BRIDGESTONEのカタログ (220円)
最近の完成車のトレンドを勉強するつもりで購入してみた。

. Panasonicのカタログ (220円)
店舗に実車は見なかったけど、カタログは置いてありました。
パナがディスクにも布石を打っていることがわかった。

それにしても、BSとパナの方向性が完全に真逆で、
色々と考えてしまった。

科学技術の粋を集めて、最高のロードバイクを作ろうとするBS

一方、ツールを走った過去の栄光、クロモリ伝説、
職人の技、ハンドメイドの素晴らしさを主張するパナ

どっちを好むかは人それぞれだと思うけど、
僕は戦うことをやめたパナよりもBSのスタンス、
"真っ向勝負路線" の方が好きだな


ワイズロード新宿本館:総評

  • 完成車の総合展示場。その在庫量に圧倒されました。日本最大級は間違いないです!   ここはバラ完をするところではないし、マニアな人が面倒臭い質問をするのも嫌がられそう。新宿という集客力の高い場所で、最初の1台、2台目くらいのロードバイクを買ってもらうためのお店だと思いました。

  • 各社の高級車の実物を同時に見られるのは、日本でもここだけかもしれません。ロード好きの方は、ぜひ一度行ってみることをお勧めします   (近くに住んでいる人が羨ましい)。

  • 100万オーバーの完成車とかもフツーなので、高級車を買って特別扱いされたいと思っている人には向いていないでしょうね。そういう人はもっと小さなお店に行った方が良いです(笑)

  • 今時のロードバイクはコンポの選択肢が少ない上に、カーボンモノコックも似たり寄ったりで特徴に乏しい。もしも同じコンポで同価格帯の2台について
    Aメーカーの〇〇とBメーカーの××ってどう違うんですか?
    って質問されたら、店員さんはなんて答えているのか興味が湧きました。


宿泊先に帰ってワイズの都内他店舗を調べてみると、
御徒町にある上野アサゾー店がバラ完を得意としているらしい。

Google検索によると‥

「 ローディーの夢が溢れている素敵な空間 」


これは期待できるぞ!

店舗のブログを見ると、ちょうど自分が買おうと思っていた Vittoria STRADA が入荷したばかりだそうです。
そんなわけでワタクシ、翌日に早速行ってきました。
次回はワイズロード 上野アサゾー店の様子をレビューしたいと思います。

(続く)


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