議論に反射はいらない
プロ雑用です!
今日はブレストとか会議とかについて普段考えていること。
反射は意見では無い
私は、よく会議などでアイデアを出す人なのですが、そのとき反射的に賛同されるのが、とても嫌いです。なんなら反射的に反対されるよりも嫌い。
ちゃんとこちらの話を咀嚼したんか?ほんとになんの疑問は出ないのか?と思うのです。なので、いつもすぐに「諸手を挙げて賛同!」な態度の人には、信頼よりむしろ不信を感じるくらいです。
私は自分のアイデアが最高だとは思ってはいなく、議論の題材としてアイデアを提供します。つまり、料理を作る下準備として、機材や食材を持ち込んでいるイメージ。多少加工してあっても、料理が完成しているわけではありません。それを土台にもっと良いものを作りたいと思っています。
反射的な賛成や反対は、キャッチボールでは無く投球練習、パス回しではなく壁打ちシュート練習なんですよね。ちゃんと試合(議論)しましょうよ。
自分の意見を主張するコツ
では、具体的に自分の意見を出すにはどうしたらいいのか?
具体的には以下のプロセスが必要です。
咀嚼:相手の話を自分が理解できる内容になるまで分解する
整理:分解した内容に賛成・反対・わからないのラベルをつける
整頓:整理した内容を、議論のテーマや目的にあわせて取捨選択する
1.相手の意見を咀嚼する
このプロセスでは、まず相手の意見をそのまま受け止めるということが必要です。反射してしまう人は、ここができていません。相手のボールを「打ち返してしまう」のです。そうでは無く、まずいったん受け止めます。
その後、相手の話に出てくる内容を、自分なりに理解できる状態にします。いわゆる因数分解です。これができないと「なんとなくわかった」になり、後で致命的なミスやトラブルを招きます。
特に、多くの人が、よく意味がわかっていないことを聞き流す傾向がありますが、わからないことを「わかった気」で議論を進めることは危険です。
「わからない」ことを知るということを恐れてはいけません。
2.咀嚼した内容を整理する
話の内容を自分なりに分解したら、次にすることは整理です。
整理の仕方はいくつかありますが、議論を進める上で必要な整理は、意見ラベルをつけることです。「この部分は賛成」「ここは反対」「ここはわからないので要確認」「条件付き賛成・反対」など、自分なりのラベルを分解した内容一つひとつに付けていきます。
ラベルをつけたら、その理由も添えます。どのような考えで「賛成」「反対」「わからない」のかが無ければ、どんな主張も感想に過ぎません。
3.整理した内容を整頓する
ラベルとその理由付けが終わったら、次は主張のための最後の準備として、内容の取捨選択を行います。この場合の取捨選択は、議論のテーマや目的に沿っているかどうか。その意見を主張することで、議論は前に進むのか、ゴールに近づくのかを考えましょう。
テーマや目的に沿っているかが重要ですから、たとえ「自分が言いたい」ことでも主張するのは止めましょう。もちろん、それがより建設的な議論になる内容であれば主張すべきですが、単に感想なら、それは議論が終わった後でいいのです。
理解していないから反射する
意見というのは、正解ではありませんし、正解を探すものでもありません。議論を進めるためのパス。そのために相手の話を受け止め、咀嚼し、整理して自分の考えを主張することが必要です。
ですから、反射するというのは理解とはほど遠いものです。反射しそうになったら、一歩踏みとどまり、なぜ賛成なのか反対なのかを考えてみましょう。その場でまとまらなければ、時間を置いてもかまわないのです。
賛成でも反対でも、そう考えた理由があるはずなので、それをきちんと言語化することが、よりよいアイデアにつながります。議論は、あくまでのそのための場です。反射は不要なのです。
今日はこんなところで。
それじゃ、また👋