「かぞく」って何だろう~出産を間近に控えて思うこと
「かぞく」って何だろう。
結婚し、新しい「かぞく」を作り、そして今月末出産を控えた身として、改めて考えるようになった。
私の父は厳しかった。
門限を1分でも破れば鬼の形相でリビングで待ち構え、テレビを夕食のときに見ることを許さず、朝いつもより私が遅く起きてくると不機嫌だった。
父の機嫌が悪いと、母も弟も、なんとなく気を使い、自分を守るため、ご飯を食べ終わるとそそくさと自分の部屋へ籠ることも多かった。
だから私にとって、正直「かぞく」は、「いつか出たい」ものだった。
でも今は違う。
いつもにこにこして、わしゃわしゃ頭をなでてくれる最愛の夫がいる。
「かぞく」って、こんなに自分の素を出していいものなんだ。
空気を読まなくていいんだ。
自分の思いsを伝えていいんだ。
なにより一番の心と体の「安全地帯」なんだ。
ふわっふわのおふとんにダイブしたような安心感を与えてくれる場所が
「かぞく」なんだ。
29年生きてきて、やっと知ることができた。
うれしいような、でも29年間のことを思うとすこしさみしいようなくやしいような。
産まれてくる子どもには、「かぞく」という最高に気持ちよい「おふとん」を提供したいと思う。
大丈夫、全力で守るから、ここに思いっきりダイブしておいで。
そう言って迎えてあげたい。
最愛の夫よ、素敵な「かぞく」を作ってくれて、
教えてくれて、本当にありがとう。
あと数週間の2人での生活を噛みしめながら、私たちでつくれる最高の「かぞく」を、試行錯誤しながら日々アップデートしていきたい。
大丈夫、きっと、うまくいく。