ポジティブな産後を迎えたい~子育ては「乗り越える」ものではない
とうとう来週の今頃、我々の家族に新しい仲間が増える。
いままで2人だった「家族」に、別の自我を持つ「自分たちの子供」がひとり増える、ということは、とんでもない一大イベントだな、という思いが、日に日に大きくなっている。
よく、せっかく夫が育休をとったのに全然役に立たなくて母が疲労困憊とか、とにかく頻回授乳が大変で常に寝不足とか、実両親・義両親の関係に悩むとか、産後の特に1か月はこれまでの夫婦関係の中で最も試練の時、というような声を聞き、私自身も正直「産後」に対しネガティブなイメージを持っている時期もあった。
でも、せっかくなら産まれてくる赤ちゃんはもちろん、親となる私たちも「心地よく」育児をしたい。
そう思い、「ポジティブな産後」を迎えるために、いくつか子供が誕生する前にやろうと心がけていたことをご紹介します。
①家事の見える化・省力化
こちらのnoteの、「4.家のことは見える化・省力化」で詳しくお伝えしていますが、「家事の見える化・省力化」で名の付く家事・名のつかない家事すべてを夫婦どちらでもできるようにしています。
夫婦ともにプロジェクト単位での仕事に従事している関係上、感覚としてはチームメンバーにタスク共有する感覚に近いです。
よく、「夫が(妻が)家事をやってくれない・そもそも気づいてくれない」という悩みを聞きます。
ただ、仕事でもよくあることですが、「やらなくてはいけない」と心の中で思っているだけでは相手に伝わらないものです。(「気づき」のレベルは人それぞれなので)
そういう時は、はじめは多少の労力を使ってでも、なにをやればよいのかをどこを見ればわかるようにする、もしくは意識しなくてもその家事が行われるようにする(例えば、お掃除ロボットのスケジュール登録をしておくなど)ことが重要です。
②0歳児育児・産後手続きの共有
これも①「家事の見える化・省力化」と近いですが、育児や産後手続きに関する情報は、二人で確認し合ったうえで、その情報や書類がどこを見れば見返せるか、を共有していました。
保育園関連の書類はこの棚のこのファイル、とか、育児本はリビングで休憩中にちょっと読めるように目の届くところに置いておく、とか、「相手に聞かなくても必要な時はこれ見ればわかる」状態にしておくだけで、お互いのストレスを大分減らせるのではないのでしょうか。
③夫婦2人でのお楽しみ時間を計画
ここからは、「夫婦」ふたりの時間や未来についてです。
「子育て」というと、どうしても「夫婦ふたりの時間」や「ひとりの時間」がなくなってしまう、ともすれば「自由が奪われてしまう」という印象を持たれる方が多いのが事実です。実際、私も妊娠中そのような気持ちになりナーバスになったことがありました。
でも、24時間ずっと子供が泣き続けることはないし、今までなんとなく見ていたSNSの時間をなくせば、ぜったいに「夫婦ふたりの時間」や「ひとりの時間」は作れるはず。
なお我が家は、子供が無事に寝た後に、お酒とおつまみを用意しつつ、映画館のレイトショースタイルで見たい映画をすでにいくつかピックアップ済みです。
④2人の今後のキャリアを話し合う
今後のキャリアの話は、私自身の育休明けの復職のタイミングや働き方、今の会社での今後のキャリアの展望や、将来的な転職先・キャリアの方向性(夫・妻両方とも)など、かなり話し合いました。
保育園への送り迎えなど、現実的な問題にどう対処するか、ということももちろんありますが、それよりももっと未来志向の話をすることで、子供だけでなく、「自分自身の人生にも向き合えている」というポジティブな感情を抱くことができています。
私自身の思考として、働くことに対するネガティブな感情はあまりなく、「どう働くか」「自分が働くことによってどんな人が喜んでくれるか・どんな人・ことに影響を与えられるか」が重要なので、その点を一度このタイミングでクリアにでき、夫とも共有できたのは、本当に良かったと思っています。
⑤子育て後・退職後にやりたいことを話し合う
そんなに先のこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、今まで「2人」だった夫婦という関係に、もう1本「子供」という人生が交差するようになるのです。先のことを話し合うのには絶好の機会ではないでしょうか。
我が家は、今のところ船旅での世界一周旅行と、日本全国を車で巡る旅を計画中です。
⑥おわりに
いかがでしたでしょうか。
子育ては、「乗り越えるもの」ではない。「未知の経験を夫婦で協力して楽しみ、成長していくもの」。
そう思って、これから始まる育児を二人で経験していきたいと思う、臨月妊婦です。