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サービス業としての理学療法士

はじめに

私が理学療法士として最も大事にしてた、治療に対する基本的な考え方の話をしてみようかと思います。

基本的考え方

基本的な考え方として、お金をもらってる以上、そこにはお客様がいるって事です。
では、理学療法士にとってお客様はだれなのか?って事ですよね。
もちろん目の前の患者様は最も分かりやすいお客様だと思います。
だけど「それだけじゃないんじゃないか…」って思えるかどうかが今回の話しの肝です。
自分の仕事の下流にいる人。自分の仕事を評価する人協力して仕事している人たち。その辺も含めて自分のお客様だと思えると、仕事の質が変わってくるのではないかと思います。
このようなことは私の記憶が正しければ、ドラッカーさんが言ってた気がします。

対患者様

患者様に対して、何をしたら喜んでもらえるか?
治療者としての理学療法士は、患者様が何を求めているのかをICFなんかを利用して把握して問題点を挙げて、プログラムを実施、アセスメントして、プログラムを再検討して…、とPDCAサイクルを回して患者様のニードやホープを実現していく訳ですね。学校でもそう習いました。そして、われわれ理学療法士は患者様にとっての環境因子になるんでしたね。腕のいい理学療法士につくのか、それなりの人につくのかで、患者様が求める状態へ近づく方法が変わってくる訳ですね。
患者様の希望を叶える方法も、機能構造レベルの改善によって求めるもよし、福祉機器や他人の介助を用いて求めるもよしです。それぞれ治療技術を磨くのか、福祉機器の使い方を研究するのか、行政のルールを研究するのかなど、得意不得意の出てくるところと思います。

私自身は理学療法士として機能構造レベルを出来得る限り改善させることを至上命題としておりました。その中でPNFという手技に出会い、その考え方、テクニックなどを磨くことで、患者様の夢を叶えられるように練習を重ねてきました。
「機能構造レベルにこだわれるのは理学療法士だけなんじゃないか」という思いがあったからです。
そうとばかりは言えないのでしょうけれど、それを私の誇りとしていた部分があります。最終的には福祉機器などの手を借りる必要が出てきますので、バランスが大事になってきますが、最初の一手はやはり「機能構造レベルの改善、改善させられないのは自分の腕が悪いから」ってのが私の考えでした。

なんか熱くなっちゃいました。

対患者様で困るのが、患者様本人があまりやる気が無い場合ですね。モチベーションを上げるところまでもが、我々がプロフェッショナルである所以だとしたら患者様の気分を変えていくのも求められるけど、そもそも患者様が何を求めてるのかが問題ですよね。これは難しい所です。家族の思いも絡んできますしね…。

対評価する人

要するに上司ですね。
ここは自分の給料に跳ね返ってきますから大事なところです。上司が期待する仕事ができるかがポイントです。
という事は、何を期待されてるのかがわからないと勝負になりません。年に1回くらい面接があるでしょうから、そこで確認できると思います。
自分がやりたいことと、上司から期待されていることが大きく違う場合困りますね。私の場合、そんな時は自分がやりたいことを優先していました。
はい、全然薦めません。
ずーっとヒラが良ければどうぞ。
自分のやりたいことを意識しつつ、期待されてることに寄せていくのが良いでしょう。上司は上司でヒトを見て期待しています。自分に必要とすることが求められているモノですよ…。

対下流の人

下流の人って、要するに自分の後に患者様をケアしてくれる人たち全員ですわ。協力して仕事している人たちもここに入ってきますわな。
病院であれば、退院後の担当セラピストはもちろん患者家族も含め、病棟の看護師さん介護スタッフなど他職種の人達全般ですね。この人たちって我々を評価する人たちでもあります。ある意味厳しい目で見ているはずです。誰が担当セラピストなのか、その患者様をみればわかるのではないでしょうか。
「こんなに良くなってるってことは、あの人だね」って言われるようになりたいものです。
患者様の状態を良くできるのは決して一人のチカラではありません、協力してくれる人たちにいかに認められるかも、大事な治療要素なのです。適当にやってる人に対して、協力の手は差し伸べられにくいです。
お天道様は見てますよ。

おわりに

こうして書いていくと、「自分に関わる全ての人をお客様と思って仕事しなさい」って事になっちゃいますね。
他人ができないこと、やりたくないことをすることでお金をもらうのが仕事って事ですからね。
今後、2025年くらいには世の中のお金に対する考え方が変わっていくような話が出てきていますが、世の中に貢献することが自分の生活を支えていくってことは変わらないと思われます。ドラッカーさんが言うところの「真摯さ」をもって仕事に取り組んで、信用を得ていくようにしていけば、大丈夫でしょう。

まとめ

「他人が見てないところで手を抜くような仕事ぶりじゃダメですよ」
そして
「お金を稼ぐには運と才覚が必要だ。お金を使うには品格が必要だ」
品格あるお金の使い方ができるようになりたいです。
ってこと

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