見出し画像

お菓子屋をはじめたきっかけは実は母だった気づき

いま2023年10月の気持ちを綴っておきます。
子供の頃からお菓子屋さんを開業することは夢だったけど
振り返ってみたら母の影響がものすごくあったことを前回のブログを書いていて気づきました。
わたしの両親は父が18歳、母22歳で結婚。
若い二人で飲食店を経営していました。
幼い頃、我が家の外食が多かったのは両親が食べ歩きをしながら勉強していたから。テーブルマナー、食べ残しに厳しかった父。おしゃれで社交的な母。母は毎日手作りの料理を家族とお客様に振る舞っていました。
特に運動会や遠足のときは3段のお重に豪華なお弁当を持参してくれたのを覚えています。当時は当たり前に思っていたけど、いま振り返るとすべてが手作りで華やかでそれはそれは美味しかった。
母はお菓子作りはしていなかったけど、いつもお客様や親戚への手土産をこだわって選んでいたのを記憶しています。
そんな母を慕う人も多く、わたしはたくさんの大人に見守られて育ったことを思い出し感謝の気持ちが溢れます。

現在、母は末期がんです。
治療虚しく現在は弱っていく姿を見守ることしかできなくなりました。
ひと月前までは『頑張るしかないでしょ!』
と、満面の笑顔を見せていた母でしたが、いまは耳も遠くなり、視線も遠くを見ながらやはり笑顔で『もう終わりだな・・』って呟いている。
泣いてることがバレないように寝ている母の肩を擦ることしかできない。
これからわたしが綴っていく12年前に主人を看取ったときの情景と重なって見える。人を看取ることは遺されたわたしたちに与えられた使命なのかもしれない。

先ずは10月29日誕生日を迎えることができたことが嬉しい。
お寿司を食べて、ケーキを食べて直ぐに横になったけど。
ケーキのろうそくを消すとき
『きれいだね〜 きれいだね〜』
と何度も言いながら弱くなった呼吸でろうそくを吹き消していた母。
あと何回会えるのか、何度話ができるのか
考えながら帰路につきました。

本人のリクエスト『生チョコといちごのケーキ』




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?