上司「あなたのマンションの前にいるの」
怪談「メリーさん」の怖いところって、どこでしょうか。
自分側の「捨てた」という落ち度をせめられるところでしょうか。
それとも、「家」とい不可侵領域に、ノックもせずに入ってくることでしょうか。
ある出張後、39度の熱を出して、家まで送ってもらったことがありました。
この時は上司抜きでしたが、その際に同席していたものがナビをすることによって、上司が借り上げ社宅まで来るようになりました。
有給休暇とった日に、迎えにくるんですよ。
こっちが体調悪いっつってんのに家まで迎えにくんな。
2年前、業務負荷によるプレッシャーに負けてしまい、朝まで一睡もせず酒を飲んで、頭を壁に打ち付けたり、家具に嚙みついたりしてヘトヘトだったので、有給休暇を申し出た時のことです。
なぜか、家まで来ました。
オートロックのマンションだったのが幸いし、中に入れなかったため電話がかかってきました。
「私、上司。今あなたのマンションの前なんだけど何分で出られる?」
迎えに来ているなら、行かなければ。
渋ればば渋るだけ、付き添いの事務員さんの業務が遅れる。(業務ばっかり心配してる)
と、大急ぎで着替えて下に降りると、そのまま会社に連行されました。
階上から覗いたら俺たちの車が見えた、
なんて言うから
飛び降りるかと思ったよw
とか言いながら、職場まで連行されました。
死にそうな顔をして、今にもドアを開けて飛び降りてやろうかと思ったけど、そんな元気もなく、本当にやめてほしい気持ちなのに、あと半日休めば気持ちの整理ができたのに「ありがとうございます。連れてきてくださって。このまま仕事ができないところでした」と呪文のように繰り返しながら助手席に乗っていました。
あの時、飛び降りるのが正解だったんでしょうか。
今思い返しても、そう思います。