支笏湖と七条大滝の厳冬撮影(2024年2月25日記)
昨日は夜勤明けに支笏湖に撮影に行った。
鹿児島の時と違って土日しか休みがないから夜勤明けの土曜は寝ないで朝の撮影だけでもしに行かないと勿体ない…。日曜が晴れるかも分かんないし。
4時半に会社から帰宅して5時半に出発。
家の近くでは雪が降ってきたけど支笏湖の天気予報は晴れってなってたからとりあえず向かった。
朝日には余裕で間に合うと思ってたけど5時半の時点で明るくなりだしてきてて、2月もそろそろ終わりだしさすがに日の出もだいぶ早くなってきた。
そういえば北海道に移住してちょうど3ヶ月目だった。
早かったような長かったような…。
6時15分くらいにポロピナイの駐車場に着いて、一応日の出までにはまだ余裕あった。
かなり冷えてた日が続いてたから湖畔沿いはガチガチに凍ってる石が多かったけど、先週見た南側の湖畔沿いと違ってやっぱり倒木がほとんどなくて氷柱はほんの僅かしか見つからなかった。
6時33分くらいに日の出。
唯一朝日と撮れそうな氷柱があったけどこれからって時に朝日に雲がかかって赤く染まる姿は撮れなかった。
この時点ではこの氷柱は特にすごいとは思ってなかった。
こっちから見ると形も微妙だし朝日がしっかり当たったとしても物足りないかもくらいに思ってた。
1月の初め辺りに撮ったお気に入りの氷柱ができてた倒木の所。
もしかしたら水位が復活してて氷柱も復活してないか期待してたけど、この間来た時よりも更に水位は低下して水はだいぶ奥まで引いてた。
こんなに露骨に変わるのか…。
北側の湖畔では氷柱と朝日は今年はもう無理になったのをはっきりと分かった。
水位が下がって前回まで行けなかった所も歩けるようになってたからだいぶ奥まで探索してみたけど収穫無しで引き返した。
夜勤明け寝ずに来たのに今回は収穫無しか…ってちょっと落ち込みつつも時期によってどこで撮るべきかがわかってきたから、何となくすっきりした気分で朝日と撮った唯一残ってる氷柱の所に戻ってきた。
今日はもう写真は諦めて氷を眺めるだけで帰ろうと思ってたんだけど、朝日で撮った氷柱を何となく順光側から見てみたら凄い鮮やかに青色になってることに気づいた。
青空の色を映してるんだけどこんなにきれいに、しかも下の丸い所だけ青くなっててめちゃくちゃきれいだった。
一気にやる気出て夢中で撮りまくった。
完成した写真はコンテストに出すからブログには載せられないけどSONY α7Rvになってから撮った写真の中では一番いいかも。
右の一つ外れてる氷は入れずに左の6つ並んでる青い氷をもっと近寄って撮った。
氷の風鈴みたいにも見えるし空色の水風船にも見える。
何て題名つけるか悩み中。題名つけるのが苦手というか面倒。
ここまで空の色をきれいに映し出してる氷は見たことなくてほんと不思議だった。
空色の氷を撮れたことでやる気が復活して駐車場までの風景も見方によっては絵になるんじゃないかって探しながら帰った。
小石を覆ってる氷が水まんじゅうみたいで何か撮れそうな気だけはするんだけど、どこからどう撮ってもこんな感じだった。
相当冷えてたのかな。ここでこれだけ氷が張りだしてるのは初めて見た。
今回もめちゃくちゃ気に入った写真撮れたから帰りの運転もいい気分で雪道もすごい爽やかに感じた。北海道だなって感じながら運転してた。
10時に家に帰り着いて、イオンに行って買い物済ませてから18時くらいまで寝て、22時半くらいに今度は七条大滝に向かった。
今回は満月だし天気予報も一応夜中は晴れマークだったから、ちょっと無理してでも撮りに行こうと決めてた。
七条大滝の駐車場から滝までの道中が長くて体を温めるために小走りで走ったりもしたけど、やっぱりめちゃくちゃ寒くて体はあったまってこなかったから長居は禁物だって思った。
なるべく早く撮影済ませて戻ることにした。
まずは前回来た時に一番きれいだった所から撮ってみたけど、ちょうど月に薄雲がかかって露出もだいぶ明るく撮ってしまった。
でも写真を見て一番きれいな部分が落ちてるのが分かったからここはもう諦めた。
即断でいかないと寒さのタイムリミットが怖い。
寒さが半端じゃないから氷自体は今までで一番できてるけど、雪の降る日が多かったせいかどの氷も白く濁って透明感がほぼ無い。
せっかく来たけど早々と諦めることにした。
ここからの景色はさすがに綺麗だった。
でもやっぱり氷の透明感がないから何か少し物足りなく感じた。
青空が星空に変わるだけの違いになってしまってるかな。
これだけじゃダメだ感がある。
じっくり考えたいところではあるけど滝からの水しぶきが充満しててレンズへの付着が気になるし、三脚もまた凍り付いてしまったから滞在時間15分くらいだったけどもう帰ることにした。
七条大滝はすごい良い滝だけど滝までの道が長いし、一瞬で凍り付く水飛沫も厄介だから氷瀑はもう今年分はいいかなって思った。
1時くらいに車に戻り着いて、すぐ支笏湖の南湖畔へ。
夜の時間はまだまだ続くけど晴れがいつまで持つか分かんないし、月は出てても山で陰ってしまったら意味がないから月が高い所にいるうちにたくさん撮らないと。
湖畔に到着して前回綺麗だった氷の所行ってみたけど、なぜか前回あったところの氷は無くなってて新たに別の氷がたくさんできてた。
でも後ろがちょっと山になってるからここは既に月の光は当たらなくなってた。
微妙に波があるから長時間露光で水面が不思議な感じになってた。
水鏡がベストではあるけど支笏湖はやっぱり大き過ぎて無風でも波が完全に消えることはない気がした。
氷に月の光が宿ってないと意味がないから湖畔沿いを東側にずっと歩いて行って、月の光が届いてる氷を探してみた。
逆光で透過した氷柱の具合を確認しておきたくて一応撮影。
真ん中付近の光が当たってる氷を見る限りやっぱり逆光気味で撮るのが理想だなっていうのは分かった。
でも南側の湖畔では条件難しそうだから今回はもう確認だけ。
凍り付いた地面に寝転んで地面すれすれから見上げて撮った。
氷柱のカーテン越しの星空がほんときれい…。
ただ撮影は大変で位置が低すぎて三脚が使えないからカメラを地面に置いて、ニット帽をレンズの下に置いてニット帽の厚み具合でレンズの高さとカメラの傾きを調整して何とか即席の三脚代わりにした。
あとで考えてみたらタオル持ってきてたからタオルでやった方がやりやすかったかも。
撮ってる間は集中してて寒く感じなかったけど-10℃を下回る夜中に凍った地面に10分以上這いつくばって、考えてみれば正気の沙汰じゃない…。
まだまだ撮りたくはあったんだけど月が山に沈んで南側の湖畔の氷にはもう光が届かなくなってきたから夜撮影は終了にした。
馬鹿みたいに遠くまで探索してたせいで車に戻る間めちゃくちゃ寒くなってきた。
4時くらいに車に戻り着いて夜明けまで2時間半くらい待機してた。
日の出の方角を検索して、googleMAPで現在地の地形を確認したらどう考えても山で遮られてさっき見てきた氷たちに光は当たらなそうっていうのは分かったけど、せっかくこの時間まで待ったから朝の風景を少し撮ってみることにした。
夜中車に戻ってる途中で気づいたけど支笏湖は停車できる路肩がかなりたくさんあって、最後に撮影した氷の近くにも路肩スペースがあったからそこに移動して楽々撮りに行けた。
すごい量の氷柱がついた倒木。
このレベルのがあちこちあった。北側にもこんなの欲しいのに。
奥には気嵐が出てて朝日で染まればきれいそうって期待してたけど、日の出方向の山に雲がかかってた。
夜中探検したあたりから更に東に探検。
東に行くほどに氷はすごいのがたくさんでてきた。良い感じの倒木が多い。
城のように聳えるここの氷がめちゃくちゃきれいだった。
朝焼けで雲が染まれば水面も赤くなってすごいことになっただろうな…。
天から伸びてきてる氷みたいでやばいくらい綺麗だった。
地形上、太陽の光が当たるのはだいぶ時間かかりそうだから歯がゆいけど諦めた。
南だからもしかしたら一日中光が届かない位置かもだし。
そろそろお腹もすいてきた。
車に戻る間も宝の山過ぎてもったいない…。
奥の西側の湖畔は早い段階から朝日が当たってるみたいだから来週はあっちを探索しようと思った。
道路は冬季閉鎖だから、かなり歩かないとかもって思ったけどMAPで見る限りだと1~2㎞も歩けば西側湖畔にはたどり着けそうな気がする。
あとはあっちにもこのレベルの氷がいてくれれば。
脚のたくさんある動物が迫ってくるような氷。
光さえ届けばっていう良い氷がほんとたくさん。
飴玉がぶら下がってるみたいな氷。この辺りは8時半くらいで朝日が当たりだしてはいた。光当たると全然氷のきらめきが違う。
9時過ぎになって雲が多くなってきて、天気予報確認したら一日中曇りマークに変えてた。
来週の西側湖畔に期待かな。
あっという間に休み終わってしまったけどとりあえずコンテストに出す分2枚撮れたし充分かな…。
今日撮ったあたりは水位が減ったからそこまで行けて撮れたから、1月とか水位がまだ高いうちは南湖畔では撮れないんだろうなって思った。
今日は家に帰り着いた11時くらいでもまだ寒かった。
最近はシャワーのみが多いけど今日は暖かいお湯にしばらく浸かってた。
鹿児島に住んでた時は温泉に行きたいって思うことは全くなかったけど、最近はなんかちょっと温泉浸かりたいなって気持ちになることがでてきた。毎日寒いからかな。
来週はもう3月に入る。支笏湖付近の山でも福寿草咲くみたいだからすごい楽しみ。でも来週までは氷を撮りたい。
残雪も結構残ってるしどちらにしろまだしばらくは咲かないだろうけど。